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美しい夢を見た

とても、美しい夢を見た。
招待状が届いた。
『街そのものが、美術館のような街を訪ねてみませんか』
という。
遠くだったけど、なにか惹かれるものを感じて、行くことにした。
着いたのは夕方近かった。

真っ赤なコクリコの野がひろがっていたり、
狭い路地を挟んだ質素だけれど上品なつくりの家々の窓枠が、それぞれ手の込んだ装飾をほどこしたもので、個々ちぐはぐではなく街並みに調和して風景を作っていたり、

夢だからはっきり思い出そうとするとぼやけて薄れてしまうのだけど、街を歩くことそのものが美術館を巡るような時間を過ごした。

驚いたのは、そこで撮った写真を印刷するとそれがそのままジグソーパズルになったこと(さすがに夢だ)。


帰路につくのが、名残惜しかった。
目覚めてしばらく、余韻に浸っていた。


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