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2024パリ五輪 史上初「使い捨てプラスチック禁止」で想うこと

サステナブルな大会へ

2024年のパリオリンピックは、史上初となる「使い捨てプラスチックを使用しない大会」を目指し、環境に配慮した取り組みが積極的に打ち出されています。


歴史あるパリ 新たな取り組み

パリ市長が2023年5月26日に発表した使い捨てプラスチック使用禁止の大会は、環境問題への対応やCO2排出量の半減を目指す前例のない試み。これは、ロンドン五輪やリオ五輪の時と比較して、大会が持続可能なものとなるための一環。

競技場では、ペットボトルの持ち込みが原則禁止とされ、代わりに再利用できるガラス瓶やソーダファウンテンが用意される予定。特に、マラソン選手への給水においても、プラスチックの使用を禁止するために徹底的な計画が練られています。「プラスチックフリーのオリンピック」パリ五輪をサステナブルな大会にする試みは、世界各国から大きな反響を呼んでいます。


世界に先駆け「プラスチックの廃棄量削減」に取り組むフランス

パリでの五輪開催は100年ぶり。大会の開催においても、競技施設の95%が既存もしくは仮設の建物を使用し、CO2排出量を抑え、大会後の地域への負の遺産を防ぐことを目指しています。

レンタサイクルで観戦へ!

観客のアクセスにおいても、鉄道や自転車、徒歩を移動手段として促進し、CO2削減のために広範な交通整備が実施されています。

このプロジェクトには、イダルゴ市長の指導のもとで結成された「エコロジカルトランスフォーメーション委員会」が助言・監修を行っており、気候と環境戦略でパリ五輪を支援するための施策を提案しています。科学的なデータや専門的な知識に基づく施策が期待され、世界中の市民に向けて環境問題への具体的なアプローチを示す好機となるでしょう。

フランスはこれまでにもプラスチックごみの削減に積極的に取り組んでおり、2023年1月からはファストフードでの使い捨てプラスチックの利用を禁止し、2040年までに使い捨てプラスチック容器・包装の販売停止を掲げています。

プラスチック規制の目的は単なる「プラスチック不使用」だけでなく、消費者にモノの素材ごとの適切な処理方法を理解させることも含まれています。

想うこと

「プラスチックフリーのオリンピック」は、環境に配慮した新たなステージへの挑戦です。地球上のすべての生物と自然環境は、絶妙なバランスを取り合いながら生かされています。どのような生活が環境に良いのか、サステイナブルとは何かを考えつつ、まずは「環境問題は他人事ではない」という意識を一人一人が忘れずに過ごすことが重要です。それだけでも、日常の在り方や物の選び方、今あるものへの感謝も深まり、環境問題の解決にもつながっていくのではないでしょうか。パリオリンピックでの取り組みの波及が、世界の新たなフェーズになることを期待しています。


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