霧の中のハリネズミ
尊敬するロシアのアニメ作家ユーリノルシュテイン氏の有名な作品に、霧の中のハリネズミという映画があります。
東京に住んでいると、めったに霧に包まれるという体験はしません。
早朝茨城に向かう列車の窓の外が濃霧に包まれているのを見て、わたしはとても興奮しました。
霧って不思議な世界です。
いつもの風景が霧に包まれただけで、異世界に変わります。
見えそうで見えない向こう側。
白いベールの奥から、何か得体の知れないものが現れそうです。
もしくはいつもの道と思って歩いてる自分が、霧の中で別の次元に迷い込んで行きそうな・・・
東京は好きだけど、東京だけでは息がつまります。
限定空間から外の世界へ自分から動き出すと、世界は時々、こうして自然現象を通して、幻想世界を見せてくれます。
霧の中・・・いいですよね。
ゆっくり歩いてみたいです。
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