長けりゃ良いわけではないけれど

一日が夕方から始まればいいのに。

朝から活動すると脳も体も活性化するということはわかっています、知っています。よーくわかっています。卒論だって午前中のほうが集中していた学生時代でしたし、何時に起きようと夜は日付が変わる前に寝る身としても、早く起きれば1日が長くなりますから選択肢も増える。わかってはいるのです。

でもさぁ、暑いんだもん。暑さが全てを無にしているんですもの！！！！
そんな言い訳をして、9時過ぎに起きてからもエアコンをつけてグータラスータラ。料理だって、この暑い中手の込んだものなんて作れません。

正直、夏は好きな時間より嫌いな時間のほうが長い。

 

とはいえ、家の中でやることもないのです。この間勢いで購入し、水通し後干していた浴衣をたたんで、ご飯を食べたら本日のタスクは終了です。携帯を触ってはやることがないな、と思うの繰り返し。noteも一度別の内容を書きましたが、ムカムカして中断。そうだワクチンの予約をしていないなと思い立ちましたが、8月はもう予約満杯。

 これじゃ心が腐る。日も傾いてきたので外に出ることにしました。ちょうど図書館に予約していた本が届いていたはずです。エアコンは数時間ならつけっぱなしのほうが電気代が浮くらしいので、電気だけ消して玄関のドアを開けました。

 ドアを開けます。やはり、暑い。が、耐えられないほどではありません。自転車の鍵を解除し、サドルに跨ります。尻が火傷するかと心配しましたが、サウナくらいの熱で済みました。

 自転車を漕ぎます。やはり、暑い。が、この暑さは数少ない好きな暑さです。ぬるい風に包まれて、太ももにはペダルの重さが筋肉に心地よい刺激を与えて、蛍光灯じゃないオレンジの太陽光は謎のエネルギーを自動体内にでチャージします。マスクがなければ最高だけれど、それを差し引いても、なかなかに贅沢な時間です。このままどこまでも漕いでいけそう。

 途中で一緒に信号待ちしていた若いにーちゃんは鼻がマスクから出ていて、そのよく日焼けした鼻の頭に汗の玉が浮いているのをチラ見。あぁいうのも色気というんだろうな。

 用事を済ませ、帰宅。そういえば今日はほとんど声を出していないことに気が付き、山口百恵の歌詞カードを取り出して何曲かうろおぼえのまま歌ったりしていたら、もう夜です。
長いような、短いような一日。でもやっぱり、はじまりの気温が夕方くらいだといいのに。

 気温を動かす力なんてものは持っていないので、明日はうんと早起きしようっと。