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『ブリジット・ジョーンズの日記』に、共感しまくるワケ。

もう何回観たであろうか。この映画は、私の大好きな映画TOP3に入っている。30を過ぎた独身女性が、恋愛してドキドキして楽しくなったり、大好きな恋人に浮気されたり、勘違いしていたり、色々な感情に翻弄されるんだけど、恋愛での嬉しいこと・嫌なことををバネに仕事に邁進したり、一人の寂しい心と時間を有意義に埋めようと、どうにか忙しくしてみたり、自分磨きに費やしてみたり、するんだな。

そしてはたまた、自分だけじゃなくて、家族間で問題が生じたり、いつでも味方をしてくれる大好きな友人と楽しい時を過ごしたり、悲しみを慰めてもらったりするわけで・・・。主人公が愛おしい。自分らしく、飾らず生きていていい。


フェロモンが全開の職場の上司(名前いつも忘れる)との恋や、超真面目でダサい敏腕弁護士のマークからの突然の告白。等身大の彼女を愛してくれるマークの愛からは、包み込まれるような安心感と優しさを感じて、観ている方も胸が温かくなる。Good Guyである。本当に独身女子の心理を分かっている。

何度も観ている映画なのだけど、いつもこの映画を想像したときに浮かび上がるシーンがある。今日はそれについて書こうと思う。

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それは、まさかのオープニングから約5分後のシーン。When I was young~(セリーヌ・ディオンがカバーしている曲『All By Myself』 )から入るシーンに心を持って行かれてしまうんだなぁ。

クリスマスを迎えたのに、今年もまた独り。人生、こんなはずじゃなかったのにな・・・。昔は、恋愛もただ、ただ楽しかった。今は、時が過ぎて気が付けば、歳を取って、まだ独りだわ・・・。って一人暮らしの部屋で一人でお酒を飲んでいるんだ。彼女は、酒に飲まれたいのだ。

このジワジワ来る感情に、めっちゃ共感してしまうのよね。彼女の悲痛な表情を観ていると、「あああ分かります」ってほど。笑


でも、そんな「可哀想な私」っていうシンデレラ現象に溺れちゃうんですよね、そしてそんなシンデレラのための映画だと思うのですよ。

シンデレラになることは、別に誰からも禁じられているわけじゃない。現実の世界にはシンデレラは何人いてもいいもの。

そうやって自分を「なんて可哀想なの!慰めてもらうに値するわ!」って、自分を守っているんだよね。


でも、最近は、このシンデレラ現象は、いい加減困ったものだと思うことが増えた。「可哀想な私!!だから、悪くないの。」って思ったり、「可哀想な私」が好きすぎて、幸せになるのを躊躇ったり、幸せを感じることを恐がったり。

実は、これは自己防衛以外の何ものでもないんじゃないかって思い始めた。毒にもなり得ると思ったわけで。不要な考えだと思ったの。

昔は、浮気されたり、上手くいかないことがあったりしたときは、シンデレラ現象が起きて、哀しみの海に浸かって、心を癒やしていたわけ。


でも、実はそれって、無意識に自分の責任を他人や環境になすりつけている時があると気付いちゃったのです。色々なケースがあるので、全部がそうだとは言えないけれど、頑張っても上手くいかなくて、相手のせい・環境のせいにしちゃうことがたくさんあった。

大人になると、自分の行動とそれに伴う結果は、当たり前のように自分の責任となるわけです。昔は、ある程度は見逃されていたかも知れないけどね。

それに気が付かぬまま、自分の中の「シンデレラさん」が暴走すると、単なる独身じゃなくて、毒身になってしまうよ。。

危ない危ない、毒をまき散らしちゃうの。キ・ケ・ン!


逆に、幸せは存分に享受していいし、安心して全身で受けて良いんだよっていうことも伝えたい。人生はあっという間に過ぎる。

そして、時間は有限である。だったら、自分が喜んだり、感謝したり、幸せを感じたり、何より楽しむ方が良いに決まっている。

そして、相手のために何かしてあげる余裕も持つとGood!そうです、哀しみの海を泳いでる時間はもったいないわけ・・・って、誰しもが分かっていることなんだけど、なかなか出来ないのが人生ですよね。


でもね、今度『ブリジット・ジョーンズの日記』を観るときは、All By Myselfが流れてきても、あああ分かる分かる。とは思わないよ。私は少なくとも「可哀想な私!」のシンデレラさんとは「さようなら!!」します。

・・・って、『All By Myself』聴きながら書いておりますが。笑

セリーヌ・ディオンがカバーしている『All By Myself』が有名ですね。歌詞の一部を載せます。こんなに切ない曲が作れるなんて、すごいです。好きです。

When I was young, I never needed anyone. And making love was just for fun. Those days are gone. Living alone, I think of all the friends I've known, but when I dial the telephone,nobody's home. All by myself...  Don't wanna be... All by myself... Anymore... 

良い夢見れそう。おやすみなさい。

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