この本は私の教科書になりやした!~ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略~
みなさんこんにちは!ソムリエくんです!
今日は久々に自分の読んだ本を自身のアウトプットのためにご紹介!
この本に出会わせてくれたパイセンそのさん、
本当に感謝です!
これは3月16日のこと。
私が大変お世話になっているパイセンそのさんからこちらの動画が送られてきた。
星野リゾートの星野社長の動画。
これまで組織の作り方とか、コミュニティビジネスとか哲学とかお金の勉強とか、飲食の基礎とか、いろんなことを勉強してきたが、経営者のくせに自分の経営論とかまったくもってなくて、この動画を見てばびった。
「こいつ死ぬほど学んでるなー」と。
自分より遥かにすごい人が、自社のビジネスモデルをめちゃくちゃわかりやすく体系的に説明していた。この理論に至るまで死ぬほど勉強してきて、ようやくここにたどり着いたみたいな話を聞き、こいつが何を学んできたのか頭の中を覗きたくなった。
この動画を見てすぐに星野社長がおすすめするバイブル本を3冊ポチッと購入した。だいぶバタバタしていた時期なので読むのに少し時間がかかってしまったが、無事完読し、だいぶ自分の中で腹落ちできた。
改めて、自分が今手掛けてるものがなぜうまく行っていて、なぜうまく行ってないのかというのがわかったし、この理論をしっかりと理解して実行できれば、まー基本大ゴケすることはないなと思った。
それがこちらの本、「競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」
星野さんの言う「ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」とは、
この5つの要素において2つ以上の要素で5点や4点を目指すと、無用な差別化をして金を失い、失敗するという理論である。
昨今はどこのメーカーの商品もクオリティが高く均一されているが(=コモディティ化)、そもそもコモディティ化に陥っていない企業を分析すると、ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略を取っていることがわかった。
自分ごとに落とし込むと、そもそも競争ではなく共存、繁栄ができるようにきちんと差別化して店舗を展開しているので、ここは当てはまらないのだが、自身のビジネスモデルを体系化するために、このファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略は学んでおいたほうが良いと思った。
体系的に学ぶことで、自分たちの強みや、どこに資源を投資するべきなのかが可視化されるからだ。
また、資源の優位性に関して、限られた経営資源の中でこの戦略では「選択と集中」というアプローチ方法を取っている。
限られた資源で何を達成すれば持続可能な競争優位性を保てるのかを把握できるし、そのコンビネーションは数多くあるので、各企業の強みや個性をしっかりと反映することが可能だからだ。
この本では小売業界をメインに成功している企業をファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略で紹介している。自身の業界とは違うので落とし込むのに少し時間がかかったが、とてもわかりやすかった。
これから自身で経営を行う人、または行いたいと思ってる人、経営している人はぜひ見てほしい。
今回は自身が経営している2店舗をファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略に落とし込んでみた。どちらも経験価値で市場を支配(5点)し、商品で差別化(4点)し、残りのアクセス、サービス、価格は業界水準であると自負している。
5つの要素すべて説明すると時間がかかるので、今回は自身が強みにしている経験価値と商品について説明する。
ー経験価値ー
経験価値=顧客の気分。すなわちお客さんがお店に来て抱く感情のことを指す。
「肝心なのは、店でどんな経験をするか、というより、店で私自身がどんな気分でいるか。」これが経験価値である。
経験価値には内的と外的があり、
内的)お客さんが抱く感情、敬意、親密さ、存在欲求
外的)店でピアノが聴ける、シェフが目の前で料理してくれる=エンターテインメント
と言った感じ。
ー商品ー
ここはイメージしやすいが、商品を
「信頼できる→頼りになる→インスピレーションを与える」と言った感じ。
ユニークで珍しいものや、ワンランク上のスタイルを提供できるものをさす。
①レストア本店
「お客さんもスタッフもレストアできるお店」
経験価値(5点):レストアが一番大切にしているのは店名の通りで「レストア」できるお店。
すなわちお店に来てくれたお客さん、そして働くスタッフが少しでもハッピーな気持ちになったり、幸せになってもらうことを大切にしているお店である。お客さんへの敬意、一人ひとりのお客さんを誠心誠意大切にする気持ち、親密さ、コミュニティなどを一番の強みとしている。
商品(4点):「いつ来ても新しいワイン、美味しいワインに出会える」
〇〇兼ワインショップという横須賀にはないモデルで店舗を運営。横須賀ではなかなか飲めないユニークで珍しいワインもあり、毎週新しいワインが続々と入荷してくる。いつ来ても新しいワインに出会える環境をつくっている。
②レストア観音崎店
「お客さんもスタッフもレストアできるお店」
経験価値(5点):基本は本店と同じだが、観音崎店はここに外的経験価値が加わる。
圧倒的なテラスのロケーション、開放的な空間。そこにいるだけで幸せな気分、高揚した気持ちになれる。本店は内的経験価値に完全に特化しているが、観音崎店は外的経験価値が圧倒的で、そこに内的経験価値も持ち合わせている。
商品(4点):「心身ともに健康になる食事と美味しいコーヒーとワイン」
圧倒的なロケーションと人だけでなく、
「健康」をテーマに展開したメニューのラインナップと、こだわりのコーヒー、そして自分で手にとってワインを購入できるウォークインセラーで差別化を図っている。
僕らが力を入れなければならないのは、
経験価値と商品。
残りは業界水準に達していればオッケイ。いなければ引き上げる。
とてもしっくり来たし、自分たちが力を入れなきゃいけないところを改めて理解することができた。
「人」というところの難しさを痛いほど痛感しているが、「人」を強みにトップに置いているから故なのかもしれない。
まだまだ読みたい本がたくさんあるので、視野を広げながら自分自身の思考をアップデートし続け、「これだ!」という自分の経営哲学を身につけていきたい。
だいぶ長くなっちゃったけど、読んでくれた方に感謝致します。
では本日も最幸の1日にしましょう!!
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