【トルコ留学記】過酷な寮生活編
アンカラ到着後の寮生活についての話をしたいと思います。
アンカラの中心地から北へ行ったDışkapı（ドュシュカプ）という地域にある、アンカラ大学キャンパス内の寮で生活していました。さっそく、事務室へ行き入寮手続きをしました。
寮費 月500円！？
当時は全くトルコ語が分かりませんでしたが、事務室のおじさん曰く「この銀行に行って寮費を振り込んできなさい」とのことでした。
来たばかりで、トルコ語も分からないのに、銀行へ・・・？
となりましたが、案外どうにかなるもので、同じ大学のN君と一緒に銀行で支払いを済ませました。
交換留学生ということもあり、寮費の一部が免除され、月500円で住めることになりました！安い！
プライベートゼロの4人部屋だと？
喜んだのも束の間。なんの仕切りもない部屋に4人部屋でした。
ベッドと机、クローゼットのようなものがそれぞれに用意されていましたが、プライベートを守るものはありませんでした。部屋には小型の冷蔵庫があったくらいです。
初めは日本人３人だったのですが、一人は外語大の学生だったこともあり、トルコ語がそれなりに喋れるのでトルコ人と一緒の部屋に移ることになりました。
来たのはイラン人×２！
しばらくはN君と２人で過ごしていたのですが、新しい入居者が！
彼の名はシナン。イラン人である！彼とはＮ君と３人でよく話したり、たまに遊びに行ったりしていました。それなりに仲良くなりました。
そして、さらにもう１人の入居者！レザである！彼もまたイラン人だった！
このレザは、明らかに年上（そこそこ離れていると思う）で、しかも学校に行っていないのである。のちに入学する予定だとか聞いていたが、色々と不可解なことがありました。
レザの謎
レザは年上で、しかも既婚であるとの情報でした。学校にはまだ通っていないが、国費か何かの奨学金を受けていたらしいです。
学校に通っていないこともあり、昼夜が逆転していたのです！仕切りの無い部屋で昼夜逆転した人間がいることが、どれだけ悲惨な状況か想像できるでしょうか？
私たちが起きる時間に寝る。
私たちが寝る時間に部屋の電気をつけてパソコン、挙句の果ては電話！
これは正直、耐え難い苦痛でした。
詳細は省きますが、夜な夜なＮ君のカバンを漁っていたとの話も・・・
そして後に大事件へと！笑
トイレは５０ｍ先 キッチンは地下
部屋にはシャワーどころかトイレもありませんでした。トイレは各階にありましたが、私たちの部屋からは５０ｍほど離れており、トイレや歯磨き、髭剃りにシャワーなど、わざわざ行くのがめんどくさかったのを覚えています。
キッチンは地下にありましたが、私たちは２階に住んでいたので、毎回食材や調理器具を持っていくのもめんどくさかったです。
調理するのがめんどくさくて、よく外にケバブなどを食べに行きました。
Wi-Fiが２分に一回切れる！
Wi-Fiが使い放題だったのはいいんですが、冗談抜きで２分に一回切断されていました。
その都度、設定画面から繋ぎなおします。
しかも、大学のアカウントでログインもしないといけないので、Wi-Fiのストレスがすごかったです。自室ではろくに使えないので別の建物にある自習室へよく行き、Youtubeやゲームなどを楽しみました。
そんなある日、トルコ人が住んでいる隣の部屋へ行きました。
そこで見たものとは・・・なんと
パソコンでめちゃくちゃオンラインゲームをしている！
こいつらがWi-Fi使いすぎてるからやんけ！！！となりました。
レザ発狂事件
多くを過ごした寮でした。思い出も多く作れました。
しかし、先述の通り、レザはちょっとヤバいという認識を、私とN君だけでなくシナンも持っていました。そんな私たちの考えに、レザも薄々気づいていたのかも知れません。
そろそろ留学も終盤のある日、シナンと私だけが部屋にいるとき、シナンが私に向かって「レザはちょっとおかしい」という旨の話をしました。
私は、その後、イスタンブールに旅行に出ていたのですが、N君から連絡が。
「レザが発狂して出ていった！」
！？ 私は何事かとパニックになりました。
そう、レザは自分がいないときに部屋でボイスレコーダーを回していたのです！
N君曰く「陰口するやつは嫌いだ」というようなことをレザが言っていたそうです。
私は寮にいると何をされるか分からないと思い、帰国のスケジュールを早めて、イスタンブールから帰ってきて即日、退寮しました笑
＊＊＊
そのほかにも、病みすぎて部屋でパズルをしたり、シャボン玉をしたりしたこともありました。
他にも色々あったかと思いますが、思い出せないのでこれくらいにしておきます。
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