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中江広踏の旅の記録
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2023年9月の記事一覧

10年ぶりのソウル(4)

ソウルあれこれ  最後は、これまで触れなかった、今回のソウルでの体験をいくつか思いつくままにご紹介しようと思います。まずは教保文庫。ソウルに行くと私たちが必ず訪れる、韓国を代表する書店である教保文庫ですが、今回は光化門の近くまで行ったついでに、旅の最終日にやっと入ることができました。あまり時間がなかったので、じっくり店内を見て回ることはできませんでしたが、村上春樹コーナーがあったのが目についたので写真に収めてきました。もう何十年も前から、韓国でも村上春樹は大人気で何作もがベ

10年ぶりのソウル(3)

 ヒュンダイソウルと世宗大路  ソウルの旅4日目には、これは家内の希望でしたが、汝矣島(ヨイド)に新しく誕生した現代百貨店の新店舗「ヒュンダイソウル」を見物し、最終日は、帰りの飛行機が夕方出発なので午前中に、かつて何度も訪れたことのある懐かしい清渓川から世宗大路まで歩きました。   汝矣島は、かつて黄金色に輝く韓国初の超高層ビル「63ビル」の展望フロアに上がったり、国会議事堂近くの川岸で満開の桜並木を見物したりした思い出の場所です。今では63ビルを越える高層ビルが林立する

10年ぶりのソウル(2)

ソウルスカイとピョルマダン図書館  ソウルの旅3日目は、主に江南(カンナム)を歩きました。今回の旅行で私が特に見たかったモノがあるからです。ソウルの流行の中心が漢江の南、つまりカンナム地区に移ってからずいぶん経ちますが、私たちは年齢のせいもあるのか、今までのソウル旅行では、キラキラしたカンナムとはあまり縁がありませんでした。今回も私たちはカンナムの洒落たショッピング・ストリートなどを目指したわけではありません。建築ファンである私がめざしたのは、5年前に蚕室(チャムシル)に完

10年ぶりのソウル(1)

WOWPASSと青瓦台  司馬遼太郎の影響で学生時代から韓国に興味を持っていた私が家内と二人で30数年前に初めて実際の韓国の土を踏んで以来、ソウルに来たのは今回が8回目、「冬ソナ」以来の韓流ファンである家内はその倍くらいは来ているソウルですが、なんと前回から10年も間があいてしまいました。たとえば東京がそうであるように、10年も経てば大都市の様子はずいぶん変わっているはずです。今回はそんなソウルの変貌ぶりを確かめるための旅でした。8月の終わりから9月の初旬にかけて、私たち夫