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旅をする

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中江広踏の旅の記録
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2020年10月の記事一覧

韓国の旅 #7

ソウル地下鉄旅行 2007年    次にソウルに行ったのは、2年後のことだった。私にとっては、2年ぶり3度目のソウル、でも、妻にとっては、ここ3年間だけで6度目のソウルだった。すっかり韓流ファンになった妻は、当時、「ソウルの達人」を目指していたから、私は希望の行き先を告げるだけで、後は、彼女について歩くだけでよかった。今回の旅行は、関空出発が午後遅い便だったことや、仁川空港で手間取ったこともあって、宿舎である新羅ソウルホテルに着いた時は、既に夜になっていた。とはいえ、真夏の

韓国の旅 #6

「チャングム・ツアー」 2005年  翌日は、旅のハイライトである「チャングム・ツアー」の日だった。ホテルの出発は朝の9時半。ツアーの参加者は、私たち夫婦と、東京から来た、我々と同年配の夫婦の計4人だった。その後の「チャングム」人気を考えれば、とても少ない。まあ、我々は流行の最先端にいたのかも知れない。ツアーを引率するのは、無口でちょっとおっかない長身の中年運転手と、若い韓国人女性ガイドだった。この総勢6名で、まずは南をめざして出発した。  最初の目的地はソウルから車で1

韓国の旅 #5

「チャングム」を訪ねる旅 2005年  私たち夫婦が、二度目に、韓国を訪れたのは、2005年の夏だった。実は、この旅行は、私にとっては二度目の韓国だったのだが、妻にとっては三度目だった。同じ年の1月に、女性ばかりで、韓国旅行に行っていたのである。「冬ソナ」と「ホテリアー」のロケ地を巡るツアーだった。私は留守番だった。その後も、妻は、何度も、韓流ファンの女友達らと韓国を訪れるようになったので、現在では、韓国旅行の回数実績では、妻は私の二倍くらいある。旅行の話をする前に、「冬ソ

韓国の旅 #4

寄り道 ~韓国本を読む~  2回目の韓国旅行について書かないといけないのだが、その前に、寄り道して、私がいままでに読んだ韓国本の話をしたい。大学で朝鮮史を勉強したが、卒業後に広告会社に就職した私は、社会人として新たに覚えることがあまりに多くて、大学で学んだことをすっかり忘れた。韓国語の初級さえマスターしないままだったのだが、韓国(および北朝鮮)への興味までなくしたわけではなかった。韓国について、一般向けに書かれた本を見つけたら、出来るだけ手に入れて読むようにしていた。(学術