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「みんな」で話し合う難しさと楽しさ(第2回ばうむミーティング共有報告)

MANIWA BAUMのプロデューサー、池田です〜
5/22と5/25の二日間にわたり開催した第二回ばうむミーティングの共有をさせていただきます。
行きたかったけど用事が、、という方からたくさん連絡をいただいていたので、この記事を読んでいただき次回ご参加いただければ嬉しいです!

(1) 5月22日(土)18:00~20:00 @勝山文化センター2階会議室

【参加者】  
市民     12名         
市外      1名         
市役所職員   3名
運営      4名
      計20名(現地参加12名/オンライン8名)

当日のプログラム
5/22の会議の様子

【5/22会議内容の詳細】

1 自己紹介
MANIWA BAUMでは“対話を軸”にした場づくりを重視しているため、参加者全員の自己紹介タイムを大切にしています。

2 ちょこっと対話タイム「お題:真庭市って健康?」
普段はあまり考えないテーマで、真庭市を主語にした対話を行いました。
“健康”の定義は各参加者に委ね、様々な意見が交わされました。

☆参加者の言葉抜粋
・少子化の課題は大きいが、地元と移住者が融合し始めているので価値観の多様さは健康といえるのでは。
・体の健康状態は車移動が主流なので、不健康といえるかもしれない。
・地域のしきたりや慣習、コミュニティのあり方には改善の余地がある。
・人口は少ないがあった人と挨拶したりおしゃべりしたりが通常なので健康的な印象がある。
・文化活動での集い場にはいつも同じ面子がいるのは不健康な感じがする。
・共生社会の実現にはまだまだ程遠い印象があり、もっと日にあてないといけない人がいるのではないか。
・子どもと大人が対等に語り合う場がないのは不健康な状態。
・やりたいことを後押ししてくれる土壌がある。自立した大人多い。
・隣町からみると真庭は人の代謝があり風通しがいい印象。うらやましい。
・新しいことをやりたいときに、仲間集めをする機会が少ない。
・不健康の中からこそ新しい芸術や表現がでる。不健康でいいじゃないか。
・イベントのあとに想いや感想を共有できる場がほしい。
・この町に住んでいることを喜び合うような時間がもっとあるといいな。

3 MANIWA BAUMをあらためて説明

森の芸術祭を盛り上げるためのプロジェクトを一緒に考えながら遂行するメンバーを集める、というミッションはありつつも、芸術祭期間以降も続いていくコミュニティにするためには、よりわかりやすいコンセプトが必要だと感じたため、以下のコンセプトと、コンセプトを集約したシンボルロゴを披露しました。
※コンセプト文言は5/22時点ではまとまっていませんでしたが、5/25には共有をしました。

【5/22の反省点・課題】

・通信環境の準備
現地と会場のハイブリッド開催では、通信の遅延が参加者の闊達な意見交換を妨げる要因になることをもっと配慮し、準備を進めるべきでした。

・イレギュラーな事態への対応力
タイムスケジュールを作っていましたが、通信の遅延が原因で自己紹介タイム・ちょこっと対話タイムが想定以上に長引いてしまい、プロジェクトのアイデア出しに時間を割くことが出来なかったことは大きな反省点です。

・会場の雰囲気づくり
夜間の会議室は閉塞感が強く出るので、参加者をリラックスさせるための工夫をもっと凝らすべきでした。
例えば座席配置や対話時間のグループ分け、会場BGM選定やお茶用意etl...。

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【5/22参加者の感想抜粋】

・普段交流のない方のお話が聞ける貴重な場だと思っています。

・今回のミーティングを経て森芸の考え方が少しだけ変わってきた。
年老いた町に点滴を入れて無理やり元気にする様な一過性のイベントなら嫌。もし自分が関わるなら「森芸を町の起爆剤にしない!」と思いました。

・町の健康は哲学対話的でもあり面白い問題提起でした。
参加メンバーも新しい顔ぶれがあり、社会関係資本が増えそうで楽しみ。
ただ、拡散していく議論を如何に着地させていくか、難しさも感じました。

・森芸は、如何に普通の人(特に真庭産まれ真庭育ち)にとって、身近なものにしていくか、裾野を広げていくかが大切なポイントですね。

・何かやりた、そんな方々が集まっいて、ほんと真庭は人に恵まれてるなと、感じることが出来ました。楽しみです。

・真庭市についていろんな側面で考えるいい機会でした。新鮮です。
真庭市の健康を次世代に向けた視点でお互いの考えを伝え合ったことは非常に有力な時間でした。全員を尊重した上で対話を用いた場づくりというのは歩みが遅い部分もありますが、このコミュニティにはこのやりとりは必要不可欠に感じたのもいい時間だったと思います。

・ちょうど真庭高校の再編成が検討されていることがニュースで見かけたり、若者が真庭から離れていくのかな…と考えていた所でした。
10代が大人と一緒になって活動して活動できる機会がもっとあったら…と個人的には考えていたので、この機会に少しお話しできて良かったです。

(2) 5月25日(土)16:00~18:00  @勝山文化センター2階会議室

5/22の会議の反省点を踏まえ、事前に通信環境テストを実施、会場にはBGMを流し、フリードリンクを用意。運営側は参加者がリラックスできる場を作り出すことを第一に考えていこう、と意識を一致させました。
対話タイムにはグルーピングをおこない、各グループには運営側から一人ずつファシリテーション役を配置。
参加者からより多くの意見が出るよう、プログラムも改編しました。

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【参加者】
市民      11名
市外      1名
運営      4名
       計16名(現地参加10名/オンライン6名)
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5/22のうまくいかなかった箇所をクリアするべく改編したプログラム
5/25の会議の様子

【5/25会議内容の詳細】

1 MANIWA BAUMの説明
 前回と同様、コンセプトと完成ロゴ披露。

2 自己紹介
この回の自己紹介タイムでは、話者の人となりに触れやすくするために、名前と所属の他に好きな趣味を言ってもらいました。ハードロック・自転車・ギャンブル・アート鑑賞・記事スクラップ・ギター・サーフィン・
バドミントン・飲み会・子どもと遊ぶ、筋トレ・テニス・釣り・野球など、「自分の好きなこと」をはじめに語り合うことで和やかな場になりました。

3 ちょこっと対話タイム「お題:真庭市って健康?」
この回では3グループ(現地2、オンライン1)に分かれて対話タイムを開始。オンラインのグループは、フォシリテーターのパソコンを室外に持ち出し、静かな環境でおこないました。
グルーピングをすることで参加者の言葉の量も多くなり、対話が成立したことの充足感を参加者からは感じ取ることがきました。

☆参加者の言葉抜粋
・結構楽しく暮らしている人が多いので健康なのではないか。
・若い世代の本音がわからないのは不健康。
・町でのイベントや寄り合い情報が届いている人と届いてない人の差がある
・世代交代の新陳代謝をもっと改善できれば健康になるのでは。
・世代を超えてつながる“趣味”のネットワークがもっとあるとよい。
・自殺希少地帯の特徴は、住んでいる人同士よく知っているが、
 ほどよい距離感がある。そんな町は健康。
・子どもの居場所、シェルターになるような場所が少ないのは不健康。
・人との関わりが深いのは一長一短あるが、おおむねいい状態だと思う。

【今後やれるかもしれない場づくりの説明】

全体シェア会からおしゃべりタイムへとスムーズに移行し、どうすれば真庭での暮らしがもっと楽しくなるかという未来語りが多くなってきたので、今後MANIWA BAUMとして立ち上げられるかもしれないプロジェクトの話をしました。運営側として提示したプロジェクト実施場所は姫新線の駅舎です。

【駅舎にこんな場があったらいいなアイデア出し】

参加者全員で車座になり、駅舎を使った利活用のアイデア出しをしました。
フラッシュアイデアや、以前から持っていたアイデアなど、たくさんの言葉が場におとされました。

☆参加者のアイデア
・駅舎でスナック  
・こどもたちのためのブッククラブ  
・自由に弾ける楽器を置く  
・趣味の交流場  
・文芸会(句会や写真、イラスト、短編小説などの制作&展示会)
・駅舎を動物カテゴリーに分けて関連物を創作 
・みんなのキッチン(料理をつくり合う)
・汽車に手を振る日(沿線で汽車を見かけたら手を振る日を決める)
・自分の好きなものをシェアする会  ・自転車を汽車に乗っけて出かける
・子どもへの遊び方シェア会(パパ&ママ用)  
・駅舎ラジオ(市内外問わずインタビューしアーカイブ)
・対話の日(駅ごとに対話テーマを設定し一日中どの駅でも対話ができる)
・子どもたちと一緒につくる遊び場   
・駅舎自体を架空のラッピングアートで楽しむ会
・地面にみんなでチョークアート
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【5/25の反省点・課題】

・何をプロジェクトにし、どう合意形成をとり、誰が陣頭指揮をとるのか。

・10代の意見をいかに取り入れるか(二日間通じて10代の参加者は0)。

・プロジェクト参加が仕事なのか、遊びなのかの定義づけ。

・MANIWA BAUMへの認知を拡大させ、参加者を増やす工夫が必要。

・全体会議だけでなく、小さな対話場づくりをたくさん設けたほうがいい?

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【5/25参加者の感想抜粋】

・MANIWA BAUMのような誰でも参加できる話し合いの場は、
これからの真庭をより良くしていくのに必要だなと思いました。

・文化活動のための助成金情報を最後に教えてくれたのがありがたかった。何かやってみたくなりました。

・たくさんのいい出会いがあり素敵な会でした。ある講演会で『やってみたいが生まれる場所はどんなところ?』→『安心出来るところ』だったのですが、今回の会はしっかりしたファシリテーターがいることによって参加者みんなが心地よく安心していられる場になっていましたし、だからこそ素直な自分を出せたのだと思いました

・こういう場に興味ありそうな友達にも声をかけてみたくなりました。
 みんなで何かをつくってるぞ、という感覚は久しぶりでした。

・市外から見てても真庭はとても魅力的なまちづくりをしていると感じる。

・誰かのやりたい!が、自分のやってみたい!になる体験をもっと多くしていきたい。次回も参加します。

5/22と25、二日間の総括

二日間ともに、現地とオンラインとのハイブリッド開催で運営側が少々バタついてしまいましたが、参加されたみなさん一人一人が優しくフォローしてくださり、終始和やかな場が立ち上がりました。

森の芸術祭がなんたるかは今だにぼんやりしているので、真庭を盛り上げるといってもどんなプロジェクトが有効かは全くわからない、といった空気は時折流れるものの、みんなで集まって意見を出し合えばなんだか面白そうなことが起こりそうだ、という空気も感じ取ることができてよかったです。

MANIWA BAUMというコミュニティは、そもそも対話の場づくり自体を面白がる人の集い場になればいいなぁと思っているので、「今日は新しい視点をゲットできたなぁ〜」「なんだかみんなで語り合って元気になる自分がいるぞ〜」と思っていただけるよう、場づくりスキルを磨いていきます!

また、MANIWA BAUMでおこなう森の芸術祭の関連プロジェクトとしては、町の玄関口である「駅舎」で何かしらの面白い仕掛けをおこなっていくことになりそうです。次回の会議に駅舎の利活用のアイデアを持ち寄って再度話し合っていければ幸いです。

私個人としては、5/22に参加された方がいってくれた、
「この町に生きていることを喜びあえるような時間をつくれるといいね」
という言葉に思いを巡らせていこうと思います。素敵な言葉。

コミュニティづくりにおける気づきのシェア


・新しいコミュニティを作り、醸成させるためにはなによりも「丁寧なコミュニケーション」が鍵になる。


・大きい企画を打ち立てて実行することだけで
 コミュニティを維持・形成するのは難しい。
 小さくてもいいので「仲良くなるための企画」をいくつかプロセスの中に組み込むことが有効。


・プロジェクト実行の前に、当事者になってもらうための”仕掛けの時間”が必要不可欠。お互いを理解し合う時間になるような場づくりを心掛ける。

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