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せっかちで欲張りなオトナの味方◇ネイルケア年間パスを始めました。

昨年末から構想していたネイルサロンのサブスプリクションを5月末にリリースしました。



私自身がスポーツジムやエステ、美容ケア商品もサブスク活用が多く、ユーザー目線でも、月コストの見通しやサービスを毎回リサーチ&ホッピングする手間が省けることもあり自社でもサブスクは実現させたいと思っていました。

構想当初はジムやサービス店舗同様、自動課金の月額サービス。

ケアやジェルポリッシュ(ジェルより時短で爪への負担少なく付けることができる薄付きジェル)、ジェル一色塗りなどショートメニューでのご利用が増え続けている京都店での開始を考え、スタッフにも相談し内容をブラッシュアップしていきました。

「自動課金の決済システムはどうする?」

「予約システムはどうする?」

「解約手続きは?」

「毎月都度払いで通って頂く方との差はどう説明する?」

内容を詰めていくにつれ、オペレーション関係での課題が出てきて中々実現化に踏み出せていませんでした。

私たちでも分かりにくい内容はお客様はもっと分かりにくい

いきなり月額サブスクではなく、もっと単純でめっちゃ分かりやすい!!内容を考えた末、

今日から一年間通い放題!追加課金なし!

という年間フリーパスにたどり着きました。

1)なぜサブスクにしたかったか?

昨年リニューアルした京都店を筆頭に、日本橋店、銀座店も現在は「ネイルケア」をお手軽にできるサロンとして打ち出しています。

ネイルケアだけで来店いただく方は「ネイルカラーがあまり好きでない・職業柄できないけど、爪をキレイに整えたい」という方が多いです。

爪先の形を整え、甘皮周りの角質を除去し、爪表面を磨く。

たった30分の工程で見違えるほど爪先がキレイになります。

毎回¥3,300で30分と、通って頂きやすい内容で打ち出しており、ご来店頂く方も美意識が高く継続のご意思はあるものの、継続してネイルケアだけで通って頂く方が少ないことが現実です。

料金的問題?満足度の問題?とサービス内容やシステムを試行錯誤していたところ、サブスクの実施を考えました。

一年間通い続けられるとはいえ初期投資が高額(ハンドのみ¥33,000)は果たして需要あるかな・・と心配していたリリース当初。

いざ販売スタートすると、顧客様からの反応がとても良く、初めてご来店される方からも「かなりお得!ネイルケアだけで通いやすいお店を探していた!」と大変好評頂くことができました。

継続しにくかった理由は、経済的、時間的問題ではなく私たちサービス提供者からのきっかけが圧倒的に不足していたからかな、と考えます。

2)忙しい女性の味方になるサロンに

私の周りの女性は仕事をしながら育児をしている、いわば「ワーママ」がほとんどです。

育児をしながら仕事も全力でこなす彼女たちのスケジュールを聞くと

寝かしつけと同時に寝落ちしてしまい、朝4時半に起き、貴重な一人時間で一気に用事を済ませ、子供が起きて、仕事に行き、お迎えまでの30分で買い物を済ませ・・というまるでテトリスのように予定をねじこむスケジュール。

またワーママだけでなく、DINKS、独身のアラサー・アラフォー女性もとても忙しそう。

フルタイムでの仕事はもちろん、会食、デート、パーソナルジム、勉強、旅行、美容クリニック、ゴルフ・・本当に一日24時間ですか??と思うほど多くのスケジュールを息切れしながらこなしている都会の女性。

女性の時間の過ごした方は10年前、20年前とは全く変わったと思っていて、経済的に自由を手にいれ、実現したいことが増えた今、分単位でなんとかねじこめる「ちょうどいいネイルサロン」を作りたいと思いました。
忙しい女性にも365日爪をキレイに保ってもらいたい、がコンセプトです。

ネイルサロンというと「毎回2時間かかる」「1万円近くかかる」というイメージがもたれがちで現状そういったサロンが大多数だとは思いますが、弊社は「せっかちだけど欲張りな女性の味方」でありたいと開業当初から考えています。

マッサージやエステは10分早く切り上げられると損した気分(というよりサービス不足)になりますが、ネイルのように、仕上がりが同じなら1分でも早く終わると嬉しいな、という考え。

怒涛の毎日を過ごすワーママさん。ネイルを理由に死守したこの一人時間、早く終わったから余った時間でお茶して帰ろう!また今日からがんばろう!!と思ってもらえると嬉しいなと思っています。

3)営業時間と働き方

当店の定休日は日曜日。営業時間は9時~17時(東京エリアは20時)です。

サービス業の割にはやる気がないのでは・・と思われがちですが、これも時流に合わせたスタッフの働き方を実現させるためです。

営業時間を長くすればするだけ、お客様のご来店は増えますが管理面、労働力の負担が比例してきます。

なるべく合理的に運営を続けていけるよう、限られた営業時間で、最大限に満足いただけるサービス実現を目指していきたいと考えています。
また時代の変化もあります。

当店ではコロナ禍前は仕事帰りに立ち寄れる、平日夜の予約が圧倒的に人気がありましたが、アフターコロナの今、一番人気がある予約時間は「平日9時」。

30分で終わるケアメニューなので10時の始業前に立ち寄って頂くお客様が増えています。

働いてくれているスタッフも子育て中、介護中、独身など置かれている環境も人それぞれ。

「8時半出勤のネイルサロンってないですよー。」

と朝が苦手なスタッフに言われたこともありますが、オーナーとしては若い女性に夜21時22時まで働いてもらうことの方が心配なので、「一般企業と同じ勤務時間」なネイルサロン営業を目指しています。

どうしても労働集約型(人のサービスによって売り上げを支える」業種のため、営業時間と店舗運営のバランスは悩ましいところではありますが、これもサブスク収益を柱にすることで、安定的な運営が実現すると考えています。


久賀田有紀(くがたゆき)

教員を経てネイリストに転職。

ネイルサロン4店舗経営、海外ネイル協会運営、シニアネイル事業の監修を行っている。

ネイルサロンが社会に浸透すること、ネイリストと海外を繋ぐことが目標。

株式会社mani creation代表取締役

一般社団法人海外ネイル協会 代表理事
お問合せ先 kugata@mani-creation.com


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