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創業して11年経ちました

6月でmaninailを立ち上げてまる11年が経ち、法人としては5期目に入りました。
正直、11年もやってこのレベルか・・と悔しい気持ちもありますが、通って下さるお客様や働いてくれるスタッフがいて継続できているので、まずは感謝の気持ちを持とうと思います。
一店舗も店舗をクローズさせず、社員も年商も増え続けているのでまあまあうまくいっているほうかな、とは自分では思ってます。
社員は1年で12名から26名へ、店舗数は5店舗から9店舗(明後日オープンの店舗を含めて)になりました。
気が付けば年商も王台に乗っていました。
一年前の今頃は到底、辿り着けると思わなかった数字でして、私は日々、数字を追っていないので(経営者としてどうなの問題)、5月31日の締めをした時に、「あ、いったわ!」とポツリと一人つぶやいていました。
振り返ると、1年ってあっという間だけど、案外いろんなことができるなーと思います。
前期のまとめと今の心境を綴っておこうと思います。

4期目でチャレンジしたこと


①理念作り
1年前の今頃、スタッフに「そういえばマニネイルの理念ってなんなんですか?」と聞かれ、ううっ・・なんとなく私の感覚だけで商売をしていたことに気が付きました。
昨年1年学んでいた経営実践研究会や京都市のスタートアップ支援のお陰で、その数カ月後には一言で伝えられる理念ができました。

増えれば増えるほど社会が良くなるネイルサロン

まだまだ発展途上な会社ではありますが、私たちがなぜこのサービスや働き方、チャレンジをするか?の羅針盤を定めることができてよかったです。
経営者会を昨年いっぱいでやめて、今年に入ってからはとにかくこの羅針盤を元に事業に専念できていることも大きく前進できたひとつの要因だと思っています。

②フランチャイズ事業
マニネイルはこういうお店!と定めた後は、フランチャイズ事業で店舗を拡大していくことを決めました。
店舗出店の際、隣のネイルサロンからお客様を奪うのではなく、「増えれば増えるほどよくなる」がコンセプト。
社会に対して、そして業界にとって良い影響を与えることができる事業として広めることにしました。
ただ単に加盟金やロイヤリティの収益目的ではない、広めていく意義。
その意義に共感頂得ける方が少しずつ仲間になってくださり、前期は3店舗フランチャイズ出店しました。
今期は、通常ブランドに加えて、難民包括事業・聴覚障がい者事業の店舗も広めていくことを目標にしています。



③ソーシャル事業に着手できたこと
事業はうまくいってスタッフも成長しているけど、もしうちの会社が明日、つぶれても1か月後には誰も困らないなあ・・とずっと思っていました。
規模が大きくなると共に、業界や社会に対してインパクトを与えられる事業へ成長させないと、と漠然とは感じていました。
そんな時、難民包括事業を行う、株式会社ボンズットナー坂下さんとの出会いで、主体的に生きにくい難民背景にある女性に向けた就労支援プログラムを始めることにしました。


秋には初めてのクラウドファンディング、1月から難民背景にある外国籍女性へ向けてのネイル事業をスタートさせました。
こちらのブランドを「カラフル」と名付け、現在は目黒店で営業スタートしております!

そして昨年冬にはYOUTUBERの難聴うさぎさんとの出会いで聴覚障がい者の方がネイリストになる「サイレントネイル」の講座を開始。
こちらも夏ごろには営業開始予定です!
この2つのソーシャル事業は担当しているスタッフしか深くは関与していませんが、先日、「今日来られたお客様が社会事業しているネイルサロンだからって予約された、と仰っていて私まで嬉しくなりました!!」と言ってくれたり、少しずつマニネイルだから社会に対してできることとスタッフも認識してくれるといいなーと思います。

ゆるっとした社長でいいかな

私自身、実はお金や名誉に興味がない人間だと思っています。
大富豪の家系ではありませんが、有難いことに幼い頃からお金に困ったことがなく、今よりもっとお金が欲しい!もっといい生活をしたい!と思ったことは実はないです。
ただ今は立場上、社員も雇用し、みんなのお給料を少しでも上げるために、もっと稼がないと!!守らないと!!という気持ちはどんどん強くなっていますし、故になりたくない自分にならなければならない局面が多々あり、その壁にぶつかった一年でもありました。
「こんなことを言うために経営者になったわけではないのにな・・」と何度も思うことがありました。
30人弱を率いる組織のリーダーだからこそ、誰よりも稼いで、もっとガツガツギラギラしないといけないのかな、と考えたこともありました。
(私よりもお給料の高い社員は数名いる会社です笑)
そんな気持ちを話していると「ゆきさんの生まれもった穏やかさは大事にしたほうがいい」と言ってもらえ、あ、こんな緩い感じで大丈夫かな?とふと肩の力が抜けた機会でもありました。
世の中にいる社長、みんながみんなお金や数字にガメつくならなくてもいいんじゃない?
というかこんな無欲なかんじで、結果出てるし?ま、引き続きこのままでいこっかな、そんな気分で5期目を迎えることにしました。

5期目の目標

なので、もう先々の目標をあまり意識しないことにりました。
(経営者としてどうなん、(二回目))
事業計画書を作る際はもちろん必要なので、電卓はポチポチはじきますが、数字ありきではなく私たちはあくまでサービス業
喜んで頂けるお客様が増えればその分、数字もあがるわけです。
まずはサービスの質と社員のモチベーションをあげることに全振りしてみます。
今期のテーマは2つ
①好感度の高いサービス提供
②みんなが楽して楽しく働ける環境

この2つにこだわって、幹部チームとも試行錯誤、もがいてみます。
先々の計画を念入りにしたところで、どうせ毎月のようにいろんな事件やハプニングは起こりますのでこんなふわっとした感じでいいかな。
まずは今期もみんな健康に乗り切れるよう、がんばります!
12年目のマニネイルもどうぞ皆さま宜しくお願いします^^

久賀田有紀

株式会社マニクリエーション代表取締役
一般社団法人海外ネイル協会代表理事
教員からネイリストに転職。
ネイルサロン勤務・NYインターンを経て2013年ネイルサロン「maninail」開業。
2015年より一年間、フランスパリにて活動のち2016年再開。
ネイルサロン9店舗経営、海外ネイル協会運営、シニアネイル事業の監修を行っている。
女性支援の事業を通してジェンダー格差のない社会を作ることが目標




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