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コロナに打ち勝つ戦術とは?

先日、
市内の若手美容師Aさん
(多分30代前半?)から
独立の相談がありました
スタッフの後輩だったので・・・ 


結論から言うと
コロナが収束するまで
待ったほうが良いよと言う
当たり前な話で終わりましたが 


ちょっと、話の中で
興味深い部分があり 


本日の例題にしてみようと
思いました 


少し前にAさんの同期が
市内に独立したとの事で
ネットで例題にして
お話をしました
 

結果、出店して
コロナなどの要因で
客数が減ったので
値下げをバンバン
始めたと言う、
よくある話・・・ 


今一度、
若手Aくんと考えてみました 


例題
4000円(原価)+6000円(粗利)の
商品を100人に販売すると
10000円×100人=100万円
(粗利60万円)になります
(当たり前です・・・)
 

 

次に
客数10%アップ
(対応コスト増バージョン)
4000円(原価)+6000円(粗利)の
商品を110人に販売すると
10000円×110人=110万円 
(粗利66万円)になります
(当たり前です・・・)  


 

次に
単価10%アップ
(対応コスト減バージョン)
4000円(原価)+7000円(粗利)の
商品を100人に販売すると
11000円×100人=110万円 
(粗利70万円)になります
(当たり前です・・・)  


ここでわかるのが
客数10%アップと
単価10%アップでは
同じ10%アップでも
粗利に大きく差が出ます
(当たり前です・・・) 


次にコロナなので
 

客数20%減バージョン
4000円(原価)+6000円(粗利)の
商品を80人に販売すると
10000円×80人=100万円 
(粗利48万円)になります
(当たり前です・・・) 

 

価格20%値下げバージョン
4000円(原価)+4000円(粗利)の
商品を100人に販売すると
8000円×100人=80万円 
(粗利40万円)になります
(当たり前です・・・) 


つまり
20%の客数が減少した時の粗利と
20%の値下げした時の粗利は
値下げした時の方が
粗利が少なくなります
(当たり前です・・・)

 

しかも
20%の値下げバージョン
8000円×100人=80万円 
(粗利40万円)に対して 


元の粗利、
10000円×100人=100万円
(粗利60万円)を得るのに

 

必要な客数は驚愕の
なんと150人(1.5倍)です  


安易な値下げで
このコロナで世界が大荒れしている
このご時世に元の客数の1.5倍を

 

集客するのは
ほぼ不可能な話だと言えます
 


結果、Aさんの同期のサロンの
値引き後の時間単価は
驚愕の1800円!

 

 

100%の稼働率、1日9時間営業
月30日フルに頑張っても
月の売上が486.000円  


固定費が50万円以上あれば
必ず赤字の値決めとなります
(市内中心部に実在するサロンです!) 


さてさて、
このコロナ大不況の時代に 

粗利の残らない
値引きでの客数アップと 

粗利が残る単価アップでは 

どちらが戦術として適正か
今一度、考えてみる
良い時だと思います!


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