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額縁士

物干しに置き去りにした悲しみが

燻んだ胸で旗めいた

支離滅裂な季節に叫ぶ鳥達よ

もう空に立てず 

もう海に戻れず

息を潜めて目に見えない額縁を作っている

雨の雫が窓に打ち付けられても

桃色の月が通り過ぎても

貴方がふわっと横切ったとしても

具象の花は咲き

抽象の顔が夜空に上がり

モザイクの海が現れ

詩的生命体が空に浮かんで

空想上の王国は地中で輝き

私は「今、そこ」に額縁をはめ込み約束を作る

そこに自由が咲き乱れるのだ

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