見出し画像

思い出補正とゲームの関係性についての考察

駄文です。私個人の意見です。なにか意見があればコメントよろしくお願いします。

あなたが一番好きなゲームは何ですか?
「スプラトゥーン」「モンスターハンターワールド」「ドラゴンクエスト5」「ポケモン赤」「APEX」「UNDERTALE」「聖剣伝説2」「ガンパレード・マーチ」「ゼビウス」・・・
とまぁ、人によって様々ですよね。
ゲーム実況やゲーム配信、ゲーム解説が流行ってるので、中にはやったことないゲームを一番好きだという人もいるみたいです。(是非やってみて欲しいとは思うのですが・・・)

さて、もう1つ質問です。
なぜ、あなたはそのゲームが一番好きなんでしょう?
ゲーム性が面白いから?
ストーリーで泣いてしまったから?
マップのグラフィックに心打たれたから?
キャラクターに製作者の愛を感じることが出来るから?
自分の人生を変えるキッカケになったから?

これも理由は様々だと思います。

しかし、それは思い出補正が含まれているからでは無いですか?

私は良くブログや動画でゲームレビューを拝見することが多いのですが、たまにそのゲームを全肯定しているレビューをたまに見かけます。それを見ると、「本当にそうなのか?不満な点が一つも無いゲームなんてあるのか?」と疑ってしまいます。実際やって見ると、やっぱり粗やつまらない点が出てくるのです。

そんな自身の感覚や客観的判断を狂わせる「思い出補正」について自分なりの考察を書いていきます。

思い出補正というのは過去の記憶の全体像が鮮明に思い出せずに良い部分だけが抽出され、美化された状態で覚えている、という状態を指します。かっこよく言えば、郷愁やノスタルジーですね。

この思い出補正というのは、誰しも発生してしまう人間の心理状態なのです。

人間の脳はなるべく苦しいことを考えないようにするために上手ーく作られています。防衛本能というやつです。その防衛本能の中には「昔を思い出すことで、自分を肯定する」というのがあります。これが思い出補正を引き起こしているのです。

これはゲームにも強く関連していきます。例えば、スーパーファミコンのゲームばかり勧めてくる人の年齢を聞くと、30代から40代の人が多い。これは当時子供だったその人がプレイしたゲームだ、ということが多い、と言った感じです。

その人に今のゲームはどう思いますか?と聴くと、よく分からない、つまらない、テンプレートに沿っているだけだ、グラフィックが時代の変化と共に進化しただけで肝心のゲーム性が蔑ろになってる・・・といった感想が出てきます。

なぜなんでしょう?昔より今の時代の方が明らかに色々なゲームが作られています。過去の失敗を反省し、ユーザーの不満点を改良したゲームも作られているのにです。

このような「ゲームにおける思い出補正」というのが起こってしまう理由として私はこう考えます。

1,何でも身につけることができた昔とそれが出来ない今を比較して生じている。
2,初めての体験の衝撃と慣れがついてしまった今の感想のギャップから生じている。
3,自分が子供だった時代が一番優れていると本気で思い込むことで生じている。

大体こんな感じでしょうか。アクションゲームは1、RPGは2、3はどちらにも言えるんじゃないかと思います。

この思い出補正というのはゲームを評価する際に非常に主観的な考えになるので、それを理解できない私のような人間からすると嫌悪感を抱いてしまいます。

この思い出補正を説明する時によく挙げられるのが、「クロノ・トリガー」です。スーパーファミコン末期に発売されたゲームでその人気からPS1,DS等様々な媒体に移植されました。このゲームは「ドラゴンクエスト」で有名なエニックスと「ファイナルファンタジー」で有名なスクウェア、「ドラゴンボール」で有名な鳥山明先生らがこのゲームを制作に当たって、特別に手を取り合ったゲーム史においてもとってもとってもスペシャルなゲームです。

私もPS1版を一度プレイして、楽しめた作品でしたが、全部肯定することはできません。特に評価されるストーリーは確かに面白いのですが、2000年に生まれた私にとってはありきたりなものだし、繊細なグラフィックも今のインディーズゲームで見慣れているものなのです。エニックスとスクウェアのチームというのも今となっては当たり前なので、凄さはリアルタイムの人と比べてよく分かりませんでした。他の人からもよく言われている戦闘システムも今のゲームに慣れた人から見ると、やっぱりつまらないのです。音楽は文句無しに素晴らしかったです。

確かに「クロノ・トリガー」は面白いゲームだとは思うし、とっつきやすいRPGの部類には入ると思うのですが、今の子供達にとっては理解されないというのはごもっともだと思います。だって、古いしありきたりなゲームですよ?

しかし、昔のゲームの方が面白い、という人は後を絶ちません。これは今のゲームがつまらないのではなく、新しいものを受け入れることが出来ないだけだと思います。

私はレトロゲームも最新ゲームも大好きで、どちらにもいい所があると思っています。でも、昔のゲームだけを高く評価する人は嫌いです。自分の潜在意識に洗脳されているだけだと思います。今のゲームと比較した上で評価してもらいたいです。もしくは、自分が今のゲームに追いつくことができない、それしか楽しめない、ある種の病気を持っていることを自覚して欲しいです。

最後になりますが、ここまで読んでくれてありがとうございました。是非、思い出補正や他人の評価に囚われないゲームライフを送ってください。

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?