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家族4人で寝ていたあのアパート

昨夜はとても寒かったですね。
小豆カイロを持ち込んでベッドに入り、布団にくるまっても、なかなか暖かくならなかったです。

隣りのベッドの夫も、同じように布団の中で丸くなっていました。

あーー、寒いっ。寒いのは苦手です。

今は家族それぞれが、
自分のシングルベッドで寝ている生活ですが、ここに引っ越してくる前、台湾から帰ってきたばかりの頃に住んだアパートでは、家族みんなで一緒に寝ていました。

昭和な香りを感じさせる作りの、どこにでもありそうな集合アパート。三階の部屋を借りて、久々の日本での生活をスタートさせました。

息子たちの転校先の小学校から近くて、スーパーとか郵便局とか、生活に必要な物はだいたい揃うとても便利な場所でした。

築年数では私より少しだけ年下。という、アパート歴ベテラン。みたいな家でしたが、内装リフォームはされていて白い壁紙が綺麗でした。

ベランダが横に広くて、リビングダイニングから隣りの和室にも続く作り。洗濯物がたくさん干せて、布団も干せて、お日様の香りになる!って感激でした。(台湾では洗濯物はカラッとならない)

三階は階段がちょっと大変でした。コストコでたくさん買った日とか、キャンプに行った時は、家族全員でバケツリレーみたいに荷物を運んだっけ。
でも、やっぱり見晴らしが良く、明るくて気持ちの良い部屋でした。

毎朝ベランダに出て息子たちを見送りました。
台湾ではスクールバスに乗って通学していたし、いつでも大人の送り迎えが必須でしたから、小学校に歩いて行く息子たちが、ちゃんと横断歩道を渡って行くかなぁなんて心配でした。
渡った後、くるりとアパートの方に振り返って手を振ってくれたりして、息子たち、可愛かった!

リビングダイニング横の六畳の畳の部屋。息子たちの勉強部屋であり寝室にしていました。
シングル布団を2組敷いて、毎晩息子たちがぐーぐー寝ている横、というか、空いているわずかなスペースに、夫と私がぎゅうぎゅう入り込んで、無理矢理4人で寝ていました。

大人は玄関すぐ横の四畳半にセミダブルのベッドを入れて、そこが夫婦の寝室だったんですけどね。その部屋が寒いのなんの!
日本に帰ってきて、そのアパートに住み始めたのがちょうど去年の2月。

「寒い!今日は子どもたちの横で寝ようっと。」
って子どもたちの布団に潜り込んでみた日から、

「あったかい!!子どもにくっついて寝るの、あったかい!幸せ!やめられない!」
って。夫も私も毎晩そこで寝るようになりました。

その時長男はもう5年生の終わり頃でしたし、小柄とはいえ次男もそこそこ大きくなっていたので、本当にぎゅうぎゅうだったんですけどね。

あったかかったなぁ。
息子たちと寝るのは、多分あれが最後だったんだろうなぁ。

このアパートに住むのは夏休みの頃まで、と初めから予定していたので、住んだのは半年だけ。
小学校はちょっと遠くなったけど、夏休み中に本来の自分たちの家、今の我が家に引っ越して戻ってきました。

「あのアパートは狭かったけど楽しかったね。」
って家族で時々話します。

隣りの家に赤ちゃんが産まれたみたいで、ある日突然赤ちゃんの泣き声が聞こえてきて、家族みんなで「わぁ〜、かわいいね〜!」って癒されたね。

とか、

一階のどこかの部屋からは、いつもすごくすごく美味しそうなご飯のにおいがしていた!

とか。

そういう楽しい思い出話しです。

あの部屋に住んでいた時にも、夫と時々
「これはこれでね、楽しいね。」
って話していましたが、
今も、
「あれはあれでね、良かったよね。」
って。思い出します。

日本での生活がスムーズに始められたのは、あの平和なアパートのおかげだったと思います。

台湾からの荷物に加えて、台湾にいた間トランクルームに預けていた荷物も戻ってきたので、3LDKのアパートは本当に狭かった。

2組の布団に4人は本当に狭かった。

でも、あれはあれでね。良かったよね。

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