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岩明均『寄生獣』|絶対に忘れられない漫画が、そこにはある

シンイチ…「悪魔」というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物。高校生・新一と、彼の右手に誤って寄生したミギーは互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物との戦いを始めた。

冒頭の少しギャグめいた展開から、ラストは哲学的で秀逸なヒューマンドラマを魅せられて、子供心に多くを感じさせられた。SF ではあるが、宇宙からの飛来物、飛来生物は、決して有り得ないことではないと思う。ウイルスが生物か無生物かという論争もあるが、何を以って宇宙の生命体とするのかは、地球人の尺度だけでは解決できないことが極めて多いのではないだろうか。人間とは何なのか、宇宙からの視点において。人間はいつか、ミギーの語る『悪魔』を、改めてちゃんと考えないといけない。

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