家庭でできるモンテッソーリの小学校教育 コンセプト

今回は「家庭（おうち）でできるモンテッソーリの小学校教育」のコンセプト(概念)をご紹介したいと思います！

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はじめに

最近、モンテッソーリの小学校教育が受けられる教室のオープンのため行っていたクラウドファンディングのリターンの一つでもある「全年齢向け家庭でできるモンテッソーリ教育」という動画をつくっていたこともあって

「家庭でできる（おうちでできる）モンテッソーリ」って、なんだろう？って日々ずーーーっと考えていました。

マリア・モンテッソーリ自身は、モンテッソーリ教育を、「異年齢の子ども・資格者・整えられた環境」の園や学校行うものとして実践して発展させてきたわけで、家庭で行う「おうちモンテ」がここまで求められるということは想定していなかったのではないでしょうか。

例えば、幼児期のモンテッソーリ教育では、家庭で親が子どもにピンクタワーや茶色い階段を用意するのは「本来資格者がモンテッソーリの実践園で行うものであって、望ましくない！」とする考え方もあります。（様々な意見があると思いますが。）

また、おうちでは「お手伝い」のようなこと（分野でいうと「日常生活の練習」と言われるもの）を行うのが望ましく、園で行うような教具を使ったことは行うべきでない！と考える方もいらっしゃると思います。

おうちモンテと検索すると良く出て来るような、例えば洗濯ばさみを動物の顔にはさむというような「手先の練習」といった、あまり目的のない活動よりも、目的のあるお手伝いが良い！という考え方もあります。（様々な意見があると思いますが。）

私自身、モンテッソーリ教育の教師であり、母親でもある立場から考えると結論的には

「まずはモンテッソーリ教育の理論的な（子どもの見方やたすけ方といった親の心がけで行えること）ことを大切にできれば、もしその上でさらにできる人は、教具を使ってやっても構わないのではないか」と考えております。

いやいや！資格者のあべさんがそれを言っちゃうんですか？モンテッソーリ教具は、本来資格がない人が扱っちゃだめでしょう！！と怒られてしまうかも知れませんが、（もちろん、そういう意見もわかりますが・・・）

実際に、日本中にモンテッソーリ園が溢れていて、街を歩けばモンテッソーリ園だらけ、誰でもモンテッソーリ教育を外で受けられる世の中になれば、もちろん園や学校にお任せして家ではやる必要はないと思いますが、現状はそうではありません。

ですから、家庭で教具を使ってでもモンテッソーリ教育を実践したいと考える方がいらっしゃって当然なのではないかと思います。

そして、家庭で、教具や教材を実際に用意できる方はきっと少ないと思いますがそれでもそれができる人がいるならば、それはそれで素晴らしいと思います。例えば2歳の子どもがいたとして、テレビや動画を見せっぱなしにするのと、子どもが家で、心ゆくまでピンクタワーを触って、大きさの違いを楽しんでいるなら、どちらがいいのか？と考えると明らかにピンクタワーを触っている方が良いと、私は思います。

だから、これからこのマガジンでも、教具の使い方なども紹介していく予定です。

家庭で行う際に気を付けたいこと

ただし、気をつけたいと思うのは、「まずはモンテッソーリ教育の理論的な（子どもの見方やたすけ方といった、心がけで行えること）ことを大切にできれば、」という部分です。ここをすっとばして、モンテッソーリの教具や教材、活動からはじめてしまうと、せっかくのおうちモンテがモンテッソーリの目指した「子どもが主体」からはかけ離れた、「知育」「教えるための道具」「カリキュラム」になってしまうのではないかと思います。