子どもが何でもやりたがる時
「小さい子どもが何でもやりたがる時は、その時にやらせた方が良い」
という私の連載内容について、フォロワーさんから以下のような質問を頂きました。
まずは質問を頂いたマンガをご覧ください ↓
出典:あべようこ連載(KADOKAWA児童書ポータルサイト ヨメルバ)
頂いた質問がこちらです↓
質問
『子どもがやりたがっても、させてあげるのが不可能な時はどのような声かけをすればよいでしょうか?
例1. 時間がない
例2. 化粧品等の触られたくないものを触りたがる時
2.の場合は、代わりの似たものを渡しても、本物を欲しがります。』
(2歳の男の子のママ)
答え
(案)
1.コミュニケーションをとる
2.本物の化粧品の、殻容器などを渡す
解説
質問者様 はじめまして。
まず、モンテッソーリ教育の考えで、よくある誤解なのですが
『何でもかんでも子どもの言いなりになるのがいい!』というわけではありません。その見極めが難しいのですが・・・ダメな物はダメだし、できないことはできないとしっかり伝えてよいと思います。
伝え方が大事!
ただしその伝え方が大事で、例えば感情的だったり、一方的に上からの命令のようだったりすると子どもは激しく抵抗します。
「やりたいんだね、今はできないよ。じゃあ、公園から帰ってきてからやろうね」「これはできないけど、これならできるよ」などコミュニケーションをとることが大切だと思います。
とはいえ、2歳頃はまだ本能が強くて、理屈が通じない時期でもあります。丁寧に伝えても、子どもが駄々をこねて聞かない時は、それは成長的に仕方がないと思いますので、やりたい気持ちを受け止めつつも、さっさと場所をかえたりして気分を変えるしかないと思います。
1.時間がない時
どんな状況で何をしたがっているかにもよりますが、時間が限られている場合は自分で区切りをつけさせるのも一つの手です。例えば砂時計を用意して、この砂がなくなるまでならできるよ、とか、すべりだいなら、後5回?それとも10回滑ったらおしまいにする?など選択させてみるのも良いと思います。
2.化粧品等の触られたくないものを触りたがる時
化粧品に興味深々なら、「これは化粧水、ママのお肌のためにつけるんだと」「これは○○」と見せて説明してあげたうえで、もう空っぽになった化粧品の容器をあげて、これならいくらでも開けたり閉めたりしていいと、と渡してあげるなど、できるだけ本物で安全でかわりになるようなものをあげれば、満足すると思います。
(ママが使っている包丁を触りたがる時は、見せてあげたうえで、安全なバターナイフで柔らかい野菜や果物を切ってもらったりするなど。)
おすすめのサイト
0-3歳のモンテッソーリ教育のスペシャリストにしたインタビューでも、3歳以下のお子さんに対する接し方のヒントがたくさんあると思いますのでこちらもあわせてご覧になってみて下さい!!
しつけの考え方(サラ・ブレイディ先生)
あべようこ
子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。