「ダメ」と言うことに対しての質問
フォロワーさんより、以下のマンガについてこんな質問を頂きました。
投稿した漫画
ご質問
『突然のメール失礼致します。
どの投稿も大変勉強になります。なかなか知っていても現実は時間に追われたり、イライラしてしまう日もあり反省の毎日てすが、モンテッソーリを知る前より意識は出来るようになりました。ありがとうございます。
さて、投稿内容について質問があります。
モンテッソーリでは否定は使わず肯定型伝えたり、一度受け止めることが大事と思っていました。
ですが、意識していてもダメと言う言葉が度々出てきてしまい、後々自己嫌悪で苦しいです。ダメと言うと否定されたことしか残らないという事も見たことがあるのですが、どのように考えれば良いでしょうか?
ちなみに今悩んでいるのは4歳の男の子で、遅れてきたイヤイヤ期かな?という毎日で、ついつい怒りがちになっています。
こどもの自己肯定感を下げてしまっているのではと心配しています。』
答え
ダメといったらダメ!と思わずに
子どもの語彙力を広げるために、ダメ!の代わりに違う言い方を見つけてみよう!と気楽に考えてみたらいかがでしょうか?
解説
いけないものはいけない
モンテッソーリ教育でよくある誤解として「子どもにNOと言ってはいけない」「どんな時も子どもに寄り添わなくてはいけない」ということがあります。実はこれは違っていて、いけないことやルールはちゃんとしっかりきっぱりと伝えていっていいと思います。
例えば、
暗くなるまで公園の砂場で遊んでいたら・・・
「あの時計が○時になったら、帰るよ」
クラスの教具棚の上にのぼっていたら・・・
「登らないんだよ」
などと止めていいんです!そこは、自由と共に必要な制限を明確にするためにも、一貫して大人が伝えていいことだと思います。
怒鳴る必要はない
その際、「ダメといったらいけないの?」のマンガでもお伝えしたように怒鳴ったり感情的に怒ったりして怖がらせていうことを聞かせようと必要はありません。ただただ冷静にいけないことはいけないよ、と静かに伝えればいいと思います。
(※もし、怒鳴るのを抑えきれないないなどの場合は、子どもの問題と言うよりも、ママ・パパがかなりお疲れの証拠なので、そこはなんとか子どもと離れてリラックスできる時間をつくれるように周囲の協力などをうまく利用してみて下さい!)
ダメ!のかわりの言い方探し
子育てでも何でも、○○しなきゃいけない!しちゃいけない!と思うとストレスになるので、
子どもの語彙力を広げるために、ダメ!の代わりになる違う言い方を見つけてみよう!と気楽に考えてみたらいかがでしょうか?
子どもはママの話し言葉も学んでいます。ただダメダメいうよりも
(棚にのぼる子には)「足を棚から降ろして、床に置こうね」とか
(叫ぶ子には)「耳が痛くなるから、普通の声で離そうね。普通の声でも良く聞こえるよ」
などと、色々な表現の仕方で「いけないこと」を伝えていってみてはいかがでしょうか?
ダメと言うと否定されたことしか残らない?
心配されている自己肯定感をさげる、ということですが、ダメといったらすぐに自己肯定感が下がるわけではないと思います。
・いけないことを伝えると同時に、「やってもいいこと」「できること」も伝えてあげる
・ダメ!と怒ったら、その子の良い部分やできたこと、できていることもちゃんと見つけて伝えてあげる
・お手伝いに参加させてどんな些細なことでも「ありがとう」「助かった」を伝える
などなど できることはたくさんあります!
まとめ
子育てに○○しちゃいけない!ということなんてないと思うんです。
良い育児をしようと思って、その結果苦しい気持ちで育児をするよりも
「あ、今日私ダメ!のかわりの色んな言い方できたから、パックしよう」とか
「いつもより口角あげて過ごせたから、今日はごほうびに高級チョコ食べよう♪」
くらいの気持ちで、自分にもこっそりご褒美や楽しみをあげながら、笑顔で過ごされて頂けたら嬉しいです。
子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。