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(37)シン・マンガのマンガ/マンガ表現研究編 「手を入れ丁寧に描く」ことの意味

専門学校での「マンガ表現」の基本トレーニングをする際、以前は鉛筆描きのラフで形を出す程度で進めていました。

授業が年間を通して時間的に足りないので「ペン入れ」や「仕上げ」は省略していた訳ですが、ラフを描く程度のトレーニングはちゃんとしたイメージをつかめないのではないか・・・と言う不安はありました。
鉛筆でラフな絵にすると、出来上がりを確認できないのではないか・・という不安です。

「アイデアをメモする」程度の絵では、適切な「仕上がり」は見えてこないものです。

(十分な訓練で描けるようになった後であるなら、絵のメモ程度で「出来上がりが見えてくる」ということは、自分では経験済です。)

「必要な情報を十分に描き込む」からこそ、「何を描こうとしているのか」が明確に現れてきます。
「ラフで描く状態」だと、「描かれているものが曖昧」なので「必要な情報が揃っているのか」が不明な訳です。

自分の中では「描いているつもり」でしかなく、自分が「第三者としての確認ができない」ということは多いのです。

ツイッターで提出していただいたものを、一例として使わせていただきます。

「ラフに描かれたもの」と「丁寧に描き込んだもの」との比較です。

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