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10代20代を過ぎちゃった者にできること

2020年6月30日、19時からとても素敵なイベントがオンラインで行われました。昨年逝去された瀧本哲史さんの「伝説の東大講義」の再現を聴く、というものです。2時間のライブ配信はあっという間に過ぎ、「まだ終わらないでくれ」と感じる、とても中身の濃い内容でした。

本来は8年前、2012年6月30日に講義を行った東京大学伊藤謝恩ホールで「8年後の同じ日にまた会おう、答え合わせをしよう」が本日行われるはずでしたが、ご本人逝去のため、このような形で行われたというわけです。

瀧本さんはこの講義で一貫して「10代20代若者の存在」を重視していました。そして30代40代の大人は「もうそろそろいい年でしょ、若者を支援する側に回りましょう」と言っているわけです。(※…私の超要約ですよ)

その理由には納得しかないのですが、若者の年齢を超えた自分が「何言っちゃってるの!」と反発しています。遅咲きの馬鹿者がいてもいいじゃないか…と。何かを間違えば、若者を妨害する老害になりかねません(w;

その反骨精神はどこからきているかといえば、2016年に行われたSUSANOO FES 2016「C x C」(スサノヲ フェス2016)というイベントでしょうか。ここで、アイデアと熱意をもった多くの登壇者たちが夢を語りました。その姿に刺激をうけ、そしてヒントをもらいさまざまな社会の課題をマンガで知らせる漫画を描こうと思い立ち、この4年間、試行錯誤が続いています


あれから4年、取材して漫画を描いたけれど途中で頓挫したものや、取材して漫画を描き進める中でトラブルに巻き込まれてえらい目にあったものなどありました。それ以外にも色々試しながらようやく今年4月に「受動喫煙」という社会の課題に立ち向かった漫画が1冊できました。(…とはいっても著者は各専門の先生方で、私は4コマ漫画担当)


いまは「在宅・テレワーク」をテーマとしたオリジナル漫画を毎日発表中(現時点で1~29話)。


まだまだ描きたいテーマがたくさんありますし、10代20代の若者じゃないけど、まだまだ描けるぞと思うわけです。10代20代の若い漫画描きをライバル視し、敵意にも近い、ひねくれたオーラを出しているかもしれません。

しかし、今日の講義(…と講義内容がテキスト起こしされたnote)を見て、新たに得た視点があります。それは若者への支援の方法はいくらでもあるな、という視点です。


「いいね♡(noteはスキ♥)」を付ける、SNSで拡散する、作品を買うといったことはもちろん、「黙って背中を見ながら技術を盗め」といったちょっと時代錯誤な支援や、自分の創作活動を通じて刺激する方法もあるんじゃないかと。10代20代を過ぎちゃった者でも老害にならず、夢を追いかけつつ若者を支援できるんじゃないかと思っています。

その答え合わせを数年後、このような機会があれば、また、行いたい。

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