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映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ を見た感想(ちょっとだけネタバレあり)

昨日、家族4人で見て来ました。

感想

先に感想を述べると、「評判とか耳にせず、子どもについて行ったら案外悪くなくて驚く…てくらいが良かったな」と思いました。

素敵な映画です。上映時間は1時間と短いけれど、満足度が高い。作画も演出もシナリオも丁寧でした。自分としては「すみっコぐらし」のイメージを損なうのでは?と不安でしたが、杞憂でした。むしろイメージアップし、ファンが増える良作だと思います。

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5歳の娘は見る前に「すみっコのこえ、どんなだろうねえ?」とワクワクしてましたが、声優は登場せず、V6の井ノ原快彦さんと女優の本上まなみさんによるナレーションで物語が展開していきます。

声優を排したのは良い判断だったと思いますが、ナレーションだけなので中盤ダレるというか。音による演出が控えめなのは良いのですが刺激が足りない感があり…。途中、何度か寝落ちしました。すぐ起きたけど。

声はありませんが、すみつコたちのセリフは存在します。最低限の描き文字として画面上に登場します(字幕)。ひとつひとつの言葉のチョイスが、センス良かったなあと。平易で短い言葉に様々なものがぎゅっと詰まってる感じで、感心させられました。

更に、すみッコたちが語りそうな言葉を、5歳の(ひらがな・カタカナは一応読める)娘が理解できる程度の短い言葉で示してくれるのはありがたかったです。娘たちにとって字幕映画は初でしたが、ひらがなを習ってない、字幕に不慣れな未就学児を想定して(配慮して)作られていたのは嬉しかったです。

すみッコたちの動きが細かいので字が分からない子も楽しめる気がしますが、ひらがなが読めると余計に楽しめるかなと思いました。

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私たちが見たのが「ファミリータイム」(映画館が明るめで、会話OKの上映)だったこともあり、観客の多くは親子連れ、小学校低学年~未就学の子どもたちでした。娘たちを含め、子どもたちは何度か歓声を上げており、楽しんでいるのがよく分かりました。

クライマックスの演出は大好き。ネタバレですけど、花の使い方が色々と上手いです。ラスト、7歳と5歳の娘は泣いてました。私と夫も涙しました。

我が家は公開前から映画を観に行く予定でした。上映館数が少ないし、上映時間は1時間だし、同時上映はなくすみっコ1本だけ。大人の立場だとお得感がなく迷ったけれど、娘たちが好きなので行くことにしていました。結果、子ども向け映画としては当たりだったなあと。

家族みんなで映画を観に行く場合、未就学児でも楽しめるか?途中で飽きないか?は心配になる部分かも知れませんが、大丈夫かと思います。

※下は昨晩、7歳の娘が描いてた絵。2人ともすみっコ大好きで、よくお絵かきしています。

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期待値は上げ過ぎないのが吉

ただ、SNSでの口コミが期待値を高くしすぎた感は否めないかなあ…。

上述したように、作り手の仕事の丁寧さ、キャラクターへのリスペクト、見る人への配慮(やさしさ)を感じさせる作りで、これに関しては近年見た児童向け映画の中でも随一と言って良いかなと。児童向けアニメはこうあって欲しいとも思いました。

一方で、物語は王道展開だと思いました。別れをしっかり描く物語ってそんな珍しいかな…?

夫と2人で思い出したのは(古くて申し訳ないが)『大長編ドラえもん のび太の恐竜』でした。子どもの頃に、私は漫画版、夫はアニメ映画版第一作を見ています。

上述したように、評価できる部分はたくさんある作品だとは思いますが、大人の人、特に40代以上の人(同世代)が、ネットでの好評をきっかけに観に行くと肩透かしをくらうような気がします。

夫の話だと、SNSで”奈須きのこ”さんとか”攻殻機動隊”と例えた人もいたようですが(映画の感想はその人のものだし、どういう例えをしてもそれは良いのですが)、どこを見てそう思ったんだろう…?と思いました。古いですが奈須さんの『Fate』『428』(ゲーム)『空の境界』(小説)あたりの文章は経験してますし(『月姫』『FGO』は未体験)、『攻殻機動隊』は原作も映画も観てますが(夫はテレビアニメも見てる)、何のことやら…?はて…?

私が過去観た作品と例えるなら、上述したような『大長編 ドラえもん(漫画版)』の他に、『映画アンパンマン いのちの星のドーリィ』を見た時の感想と近いように思いました。

特にアンパンマンの方は全く期待しないで(子どもの為にDVDレンタルして)見て涙したので…。すみっコも、これと近い状態で見たかったなあと思いました。

子どもに向けて、子どもに伝わる形で描いているから、作り手の気持ちが伝わってくるから、余計にぐっとくるのです。

先に見た姉は褒めてました

期待しすぎると良くないといいつつ。実は「すみっコぐらし」をよく知らない私の姉も、SNSで評価が高いと知って映画を観に行きました。「ネタバレを避けるけど、良い映画だったよ~。(新宿ピカデリーで見たので)平日だったけど混んでたよ」と話しておりました。

感想を聞いた後、子どもたちと姉と、一緒に町を歩いたのですが「すみっコって、こんなにグッズが売ってるのね…。知らなかった時は気づかなかったけど、目につくものだねえ」と感心してました。

すみっコの知識が全くない人でも楽しめる作りになっているとは思います。

私は元々、すみっコぐらしは娘に影響されて好きでしたし、設定も知っていましたが、映画を観てますます好きになりました。特にぺんぎん?の株が上がりました。

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パンフレットは売り切れてました。グッズは全く販売されておらず…。もうちょいやる気だして…イオンシネマ。映画版グッズもたくさん出ているというのに。Switchのソフトまで出ているというのに。※写真は姉が子どもたちにくれた、映画版ボールペンとシャープペン。かわいい。新宿ピカデリーではグッズを販売してたそうです。

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※ここから映画関係ない、すみッコの話です。

イオンで展示されてた、すみっコぐらしのクリスマスケーキ(バンダイプレミアム)。7歳の娘は興奮してましたが、親としては「しろくまの顔を自分で描くってお前…!難しいだろ!!」て気持ちになりました。

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チョコペンがついた白いドームケーキなのにプリキュアやライダーのグッズがつくケーキと変わらない値段(税込み3996円)です。おまけにつく皿代かしら…。でも今年のクリスマスケーキはこれになりそうな予感…。

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余談3

映画グッズが買えなかったので本屋で子どもたちに「すみっコぐらし」の本を買いました。近くに置いてあったリーフレットを見て、娘が使ってるすみッコの学習ドリルが主婦と生活社製品だと知りました。意外。

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調べてみると、姉からもらった映画のムック本も主婦と生活社でした。このムック本は付録のグッズが可愛くておすすめです。マステもかわいいし、すみっこが描けるステンシルも子どもたちが喜んでました。

※Amazon価格が高騰してますが、1280円(税抜)です。

私が愛読している雑誌に「CHANTO」がありますが、来月号(2020年1月号)の付録が「すみッコぐらし」のポチ袋で。イラストは七福神なのです。超かわいい。娘たちにお年玉を渡すのが楽しみ。…と思ってたけど、こちらも「主婦と生活社」でした。

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「レタスクラブ」のスヌーピーのように、すみっコグッズを「CHANTO」の定番付録にしてくれたら静かに喜ぶのだけど…。

最後は映画と関係ない雑談でしたが、映画すみっコ、良かったですよ。ただし、期待しすぎは禁物です。



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