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【子ども向け】今すぐできる動物愛護


動物を救いたい!でも子どもだからやれることがないかもしれない...とモヤモヤしている優しい子ども達に向けて書いてみました。

学校の先生やお母様、お父様、子どもに動物愛護について聞かれたり、動物のために何かしたいけどどうしたらいいの?と質問されてもなかなか答えられないものですよね。

こちらの記事は学校で使ったり家庭で子ども達と一緒に読んで考えたりして使ってくれたら嬉しいです。

実際に何か動物を助ける活動をしようと思っても『何をしたらいいのか全く分からなくて行動ができない』という方が多いです。

実際私のところにも動物のために何かできることはないですか?とたくさんの声が集まります。

殺処分されてしまう犬や猫だけでなく畜産や毛皮、サーカスなど動物が犠牲になっている現状もみて一度考えてほしいと思ってます。 

動物愛護はまずは知ること、次に行動することが大切です。

そしてまだ知らない子ども達にはぜひ身近な大人が教えてあげてほしいと思っています。

何ができるんだろうという興味やかわいそうだから助けたいという気持ちが動物達を救う最初の一歩になります。

そんな子ども達の優しい気持ちが育てば日本はもっと平和な国になれるはずです。


動物達の現状


動物達が酷い状態なのは分かってはいるけどあまり具体的に知らないってこともありますよね。

身近なペットの犬や猫だけでなく普段あまり考えない豚や馬など様々な動物達が酷い扱いをされていたり、まるでゴミのように処分されています。

悲しくなるから知りたくないって気持ちもとてもよく分かりますがこのようなことがあるという事実だけは受け止めてほしいです。


①殺処分について

日本での犬や猫の殺処分数は合計で38444匹です。(平成30年度、環境省データ)
病気や攻撃性があるなどで譲渡不適正と認定されてしまった動物は殺処分として数えなくてもいいとあるため実際はこれ以上の動物達が殺されていることでしょう。

他に殺処分されている数が多いのは馬です。

競走馬の9割以上は引退後即殺処分という悲しい現実があります。
馬は非常に賢く人と良い関係を持てる動物です。
寿命はだいたい20年ほどと言われていますが殺処分されてしまう馬達は寿命の半分も生きれてないことがほとんどです。

成績が優秀なら少しでも長く生き残れる...
もしかしたら馬はそんな悲しい事実を知って必死に走っているのかもしれません。

多くの人が注目していないところでもたくさんの動物が殺処分されています。
まるでゴミを捨てるかのごとく簡単に命を奪うこと、知ってしまったら放っておけませんよね。

犬や猫、馬以外にも不要だからと殺される動物はたくさんいます。
熊や猿など野生動物も人間に害があるから、または危害を加える可能性があるからという理由で処分されてしまいます。

犬や猫の殺処分には税金が使われているのを知っていますか?
私達が知らないうちに殺処分に大切なお金が使われてしまっているんです。もしもこのことが許せないなら仕方ないと諦めずに少しずつでも行動して改善していくしかありません。


②犠牲になってる動物達

動物達が犠牲になっていることは世界を見るとたくさんあります。

サーカスや動物園、水族館、畜産や毛皮など幅広いです。
畜産や毛皮、サーカスはなんとなくイメージできるけど厳しい自然から解放されて食べ物も貰ってる動物園の動物達はむしろ幸せそうと思う方もいるでしょう。

人間が楽しめる場所として存在しているのでなかなかその残酷さに気づきませんが動物の目線になって想像してみると分かりやすいと思います。

大好きな自然の中で家族と過ごしていたある日、知らない人に誘拐され死ぬまで同じ場所に閉じ込められます。
家族にも会えない、心地良い自然もない、仲の良かった友達もいない、毎日知らない人に監視されて生活をする..

もしこれがあなたなら『幸せ』だと感じるでしょうか?

現在は動物園で生まれた動物達が各地の動物園にお嫁に行ったりお婿に行ったりします。
動物園の動物のほとんどが今では動物園生まれという感じです。

ただし環境が変わり死んでしまったり動物を運んでいる際に亡くなることもあるためリスクはあります。

動物にとって最適な飼育環境を与えることは動物園では不可能です。
工夫をすればなるべく自然に近いようにはできるでしょうが全ての動物に最適な環境を与え維持するのは難しいでしょう。
ストレスで同じ行動を続ける常同行動や寿命が短くなる、育児放棄や子殺しなどの問題も自然より多く確認されています。

虎やライオンが動物園の檻の中を行ったり来たりするのは異常な行動でストレスを感じている証拠です。

野生動物の保護や絶滅危惧種を絶やさないためにも動物園は必要とありますが動物側から見たらもしかしたら『迷惑』なことなのかもしれませんよね。

動物達の現状は人間の身勝手で殺し利用する、必要なくなったら処分、害があれば減らす、絶滅危惧種になれば保護して増やすなんてことの繰り返しです。

様々な理由やメリットなどの大半は人間に都合の良いつじつま合わせに過ぎず全て動物が犠牲になってしまっています。

紹介したのはほんの一部ですが動物の立場になって考えてみたり自分だったらどんな気持ちかを想像してみると色々なことが見えてきます。

現状を把握できたら後は何ができるのかが重要です。
一人では動かないこともみんなで動かそうと力を合わせれば変えられることもあるのでちょっとだけでも行動してみてください。

動物のためにできること


動物のために何かしたい!
それならまずは『何をするか決める』ことが大切です。

動物の愛護活動にはたくさんの考え方や方法があります。
以下は今すぐ出来ることを幅広くまとめたものです。この中から参考に自分が出来ること、関わりたいことなどを現実的に考えてできることから実際に行動してみてください。

✔️愛護団体に所属、個人で活動をはじめる
動物を救うための活動は一つだけではありません。手段や考え方は様々でどれも大切です。
子どもならすでにある愛護団体に所属するよりもお友達、または家族規模でグループを作って活動をすることができます。まずは動物が好きなお友達と集まって何ができるか話し合ってみることをオススメします。
やることが決まったら信頼できる大人も誘って一緒に行動するようにしてみてください。

✔️信頼できる活動を応援する (寄付、支援物資を送るなど)
動物を助ける活動にはとてもお金がかかります。
フード、医療費、助けに行くまでの交通費、規模が大きければ人も雇う必要がでてくるので人件費などお金はいくらあっても足りません。
ただ子どもはお金を稼ぐことができないのが普通です。お小遣いやお年玉をもらったからと自分だけの判断でたくさんのお金を寄付するのはやめておきましょう!なぜならそのお金はお母さんやお父さんが頑張って働いたお金です。動物のために支援金や支援物資などを送りたい時はお母さんかお父さんに相談してから決めるようにしてください。


✔️ボランティアスタッフとして活動する
愛護団体などではボランティアスタッフを募集していることがあります。
内容としては犬の散歩、食事、掃除、猫のトイレ砂の補充などです。
分かりやすく例えると犬が10匹いる施設で一人で1匹ずつ30分間散歩をしたら5時間かかります。ここに10人ボランティアさんが来て一人1匹ずつ一緒にスタートしたら30分で散歩は全て終わります。ボランティアさんが一人来てくれるだけで全然違うものです。
犬の散歩や餌やりなども人間が楽しみながらすることで動物達も不安なく過ごせます。
もし子どもだからと断られてしまったら個人で活動をしている人に声をかけてみたりお母さんやお父さんと一緒に参加できるよう話し合ってみてください。


✔️保護施設などから里親としてペットを迎える
動物愛護センターや保護団体、個人で保護活動をしている方からペットを迎えるようにすればその分殺処分されてしまう動物達を保護できるようになるため動物を救うことに繋がります。ペットが欲しい時はペットショップに行こう!ではなくお母さんとお父さんに『保護動物』を見に行きたいと話してみましょう!


✔️野良猫のTNR (野良猫の避妊去勢手術)
野良猫達は過酷な生活をしています。交通事故や虐待目的の人間に狙われたりと外にいると危険がいっぱいです。
全ての猫に温かいお家と家族がいることが理想ですが今すぐ実現することはできません。野良猫の避妊去勢をして不幸になるかもしれない数を減らすことが現時点では最善策です。
避妊去勢の手術のために猫を捕まえるのは大人でも難しいしお金がかかります。野良猫は引っ掻いたり噛んだり怖い病気を持ってることがあるので大人と一緒の時にだけ近づくようにしてください。
もしケガをしている野良猫をみつけたら保護活動をしている人に居場所を教えてあげましょう。


✔️動物の殺処分や畜産等(お肉や卵など)の現実を友人や家族に伝える
例えばペットショップの売れ残りも殺処分されることがあるなどの情報を知り合いの方に伝えてみることで保護犬や保護猫を迎えようと考えてくれる人がでてくるかもしれません。
少しずつ広めて知ってるよって人を増やせば変えられることも増やせます。
まずは自分で調べてみるといいでしょう。時々びっくりするような怖い情報がでてくるので学校の先生に話や意見を聞いてみたりお母さんやお父さんと一緒にYouTubeで調べるなどすると安全に殺処分や畜産について調べることができるかと思います。


✔️SNSで情報を拡散 (里親募集、迷子ペット、動物についての真実など)
TwitterやFacebookなどSNSでの拡散は大切です。
自分が直接保護できなくてもたくさんの人の目に触れる機会が多くなれば動物のためになります。拡散が必要そうな情報を見つけたら真偽を確認してから広めるようにしましょう!
携帯電話やパソコンが自由に使えない場合は自分で折り紙や画用紙などに情報をまとめて書いて友達や家族に伝えてみるのも『拡散』になります。


✔️ペットの終生飼育
自分が迎えたペットと最期まで一緒にいる、当たり前のことではありますがこれだけでもあなたのペットの命は確実に守ることができます。
犬や猫の殺処分の約20%は飼い主さんからの持ち込みです。飼い主さんの病気やケガ、転勤など様々な理由で手放されてしまう動物達がいます。
最期まで自分のペットを飼うことで確実に一匹の命は救えます。
もしペットを飼っていなくても学校にいるウサギやニワトリに優しく声をかけたりするなどして命を大切に扱いましょう!その優しさはいつか自分に返ってきます。


✔️肉類やたまご、牛乳など動物性の食べ物をやめる、減らす
動物性の食べ物をやめればその分動物達を救えます。食用とされる牛や豚、鶏などの飼育状況は酷いです。肉は大豆肉、牛乳は豆乳やアーモンドミルクなどにするなど植物性のものに少し変えるだけで犠牲になる動物が減らせます。
子どもの場合は栄養がたくさん必要です。いきなり動物のために動物性のものは何も食べない!ということはとても難しいかと思います。もし動物のために少し減らしたいと思ったら家族と話し合って決めるようにしましょう!
いつも食べている給食など好き嫌いしないで残さず感謝して食べることも大切です。


✔️自分より小さい子に命の大切さについて伝える
これからの未来をつくる子ども達に命の大切さを分かってもらうことができれば将来的に犠牲になる動物を減らすことに繋がります。
自分も子どもだからなーと思わず自分より小さい弟や妹、年下の子に動物って生きてるんだよなど自分が思ってることをたくさん教えてあげてください。
動物好きな子ども達がこれから先の日本をつくるので一番大切なことなのかもしれません。
これからの世の中は大人になったみんなが作るということもちょっとだけ覚えておいてくださいね。


✔️動物実験をしている製品は選ばない
動物実験をしていないものを選ぶことで犠牲になる動物達を減らすことができます。
実験にはネズミ以外にもウサギや猿、犬や猫などの利用が多いです。
実験に使われた動物達の多くはストレスで死んだり用済みになれば処分されます。
動物実験をしている会社や製品のものを使わないだけで実験で犠牲になる動物を減らすことに繋がり命を助けることができます。
動物実験の有無を確認するにはメーカーに直接問い合わせるなどが正確です。
例えば身近なものだとシャンプーなどがあります。お母さんとお父さんと一緒に調べたりしながら動物実験についてもぜひ考えてみてください。


✔️動物虐待はすぐ通報する
動物の虐待は犯罪です。暴力を振るっていたり世話をまったくしていないなど虐待が明確で緊急性がある場合はすぐに警察へ通報しましょう!警察は『110番』です。
疑わしい場合は各自治体の保健所、動物愛護センターなどへ連絡し相談することが最善です。
すぐに通報することで犯人が特定され捕まれば悪質な虐待から動物を守ることができます。
子どもの場合危険なことに巻き込まれてしまう可能性もあるのでまずは信頼できる大人に相談してみましょう!その後で必要なら大人が判断して警察に届けたりするので安心してください。


✔️自分しか知らない情報があるなら広める(実験施設、ペットショップ、悪質な業者等の内部告発など)
情報は途絶えてしまったら意味がありません。動物実験施設で働いてる知人に聞いた、実際にペットショップで働いていて酷い状態を目撃してしまったなど具体的な話しは今後の動物達の暮らしに大きく影響がでる貴重な情報です。
多くの人に知ってもらうためにSNSなどを利用して発信しましょう。
ハッシュタグで#動物愛護#動物虐待#殺処分反対などをつけるとより関心がある人に情報が届きやすくなります。
情報を広めることで動物達の現状が改善され救われることもあるんです。
これは子どものうちはあまり必要がないかもしれません。大人になって必要になったら思い出して行動してみてください。


✔️動物愛護法改正に意見をする、署名をする 
一般市民の意見した『数』は大きな武器です。署名や正確な意見の数で法律を変えていくことができれば苦しい思いをしている動物達を救うことに繋がります。
例えば動物愛護法には具体的な数値規制がありません。
このくらいの大きさの犬にはこれくらいの広さのケージが必要だとか犬5匹に対して何人飼育スタッフが必要かなど具体的な数字がないため違反者は言い逃れできてしまいます。
具体的な数字が決まっていれば動物に詳しくない人が現場を見ても判断することが可能です。
動物愛護法改正に積極的に意見し続けることで少しずつ動物達の環境が良くなっていくでしょう。
署名はお母さんやお父さん、周りの大人に頼んでみるのが話し合いなどにも繋がりいいかと思います。


✔️動物が犠牲になるファッションやアイテムをやめる、控える
動物が犠牲になっている物は買うのをやめて代わりに動物が使用されていないものを使いましょう!
ダウンジャケットや毛皮のコート、蛇革の財布など動物が犠牲になっている物はたくさんあります。動物達は狭い檻の中で過ごし繁殖されそして素材として殺されています。
ラベルを見てウールやダウン、動物の毛皮など書いてないか確認してから買うようにしてみてください。消費者が選んで買うようになれば毛皮などはやがて売れなくなり殺される動物を減らすことができます。例えば洋服の帽子についてるフワフワは動物からできてたりします。分からない時は周りの大人に聞いて判断してみてください。


✔️環境に良い生活を心がける
環境を良くすると動物達は過ごしやすくなります。
日本の身近な野生動物だと猫やハト、山や海などに近づけばもっとたくさんの生き物が暮らしています。世界では様々な動物達がいますが環境の悪化で死んでいく動物は多いです。

例えばゴミを見つけたら持ち帰って処分するなど毎日簡単に出来ることだとしても環境に良いです。
散歩中の犬や鳩などの野生動物がゴミを間違えて食べてしまったりゴミが原因で怪我をするなど環境が悪いせいで起きてしまうことから動物を守れます。

自分には何も問題ないからなどと考えずに環境に良い暮らしやできることをするのは地球のためにも大切です。

もし今すぐできることがこの中のたった一つだけだったとしても心配いりません。
あなたが動物のために0を1にしようとしたことに大きな価値があります。

他にもできることはたくさんあるかもしれません。
もしもこういうこともできる!役に立ちそうと発見したら迷わず行動して周りの人にもぜひ情報をシェアして広めてほしいです。

畜産やペットショップ、ブリーダーや引取業者など今の動物達の『現状』も興味があればぜひ調べてみてください。

ここには書ききれないほどの情報が少し調べただけで大量にでてきます。
例えば犬猫殺処分、ペットショップの裏側、畜産の真実などで調べて自分の目で情報に触れてみてください。
その中で様々な情報に触れ自分の価値観で考えてみてほしいです。

中には怖い動画やすごく悲しくなるような情報もあります。
調べる時は必ず大人と一緒にするようにしましょう!

可愛そうだからあまり知りたくないと思うのも分かりますが動物が好きなら目を背けるのではなくまずは『知る』ことから勇気を出して行動してみてください。
あなたのちょっとした配慮や行動が確実に世界を変える手助けになります。
まずは自分にできることから少しずつ確実に行動することが大切です。

助けたいけど数が多すぎて手に負えない、今の法律や人々の価値観では動物を全て救うのは難しいなど諦めずに今あなたが動物のためにできることを少しだけしてみることがいつか必ず未来に繋がってきます。

犬や猫だけでなく肉になってる鶏や牛、人間の娯楽のためだけの競走馬や動物園の動物達のことなど視野を広げて考えてみることも大事です。

動物達のためにできることを今から実践してみてください。
小さなことだとしても一人一人が意識することで未来の動物達が救われるかもしれません。

子どもだからと諦めずにぜひたくさん行動してみてみましょう!


いつもありがとうございます^ ^ こちらでのサポートは保護活動にて使わせていただきますのでよろしくお願いします!