魂の居処

大型のドラッグストアで働いていた。造りはホームセンターみたいに、天井が高くてとにかく広い。

友人のHとYも一緒に働いていた。

前の職場の先輩もいたし、従業員の数は多かった。

1人のおじいさんが一生懸命だけどゆっくり歩きながらわたしに近付いてくる。

私は品出ししている手を止めておじいさんに駆け寄った。

歩きにくそうなので手を取り話を聞いてみると、点滴の予約をしているとのことだった。

ここは薬局と病院が併設してる。

看護師さんに連絡を取るため、いったん椅子に座らせる。

こんな時期なんで、と、私が握ってしまったおじいさんの手をアルコール消毒で、シュッとかけてあげる。私も消毒したいところだったけど、おじいさんの目の前ではなんだか悪い気がしてその場では控えた。

点滴の準備をしてもらっていると、ドラッグストアの仕事仲間たちがずらずらと階段を降りて外に向かおうとしている。

時計を見るともうお昼休みの時間たった。

私も合流したいが、おじいさんを1人にするわけにはいかない。

みんなでお昼休みいいなぁと、窓の外を見ていると林檎で装飾された建物を見つけた。大好きな林檎。

窓から店内を覗いてみると林檎飴専門店だった。(魂はドラッグストアだか、体は店の前にいるよう感じだった)

ここ絶対行こうねとHとYに話すと、韓国行ったら絶対行こうね、と言われた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?