とっても前向きに保活した話

保活のお話の続きですが、前回ちょっと険しい声色で書きすぎたことを反省し、なるべく明るい調子で書きます!

前回は、自分が認可外保活(私の場合、認可外保育園は認証保育園を指すので、これ以後「認証保活」と表現します)に至った経緯を書きました。

3月生まれは保活には不利と書いたが、余裕をもって保活できる、たくさん見学できる、戦略を立てる時間がある、というとても良い面もあった。育児という達成感の無いルーティンワークが続く日常の中で、保活には発見があり出会いがあり目標があった。正直言うと、、ちょっとだけ楽しかったのは認める!

認証保育園よいかも?!

さて、「認可」に対して「認可外」「無認可」と言われると、どうしても大丈夫なの?という印象を持ってしまうが、ちゃんと両方見学して比較してみると、認可外であるが「認証保育園」は悪くなさそうだ。「認証」という名前がややこしいと前回は愚痴ってしまったが、実は怪しさが拭われて、良いのかもしれないなー。

保育料は2歳まではトントン

まずお金について。認可園はまたまた納税額で保育料が決まるため、一概には言えないが、我が家の場合は、だいたい認可園と同じくらい、もしくは認証保育園の方が安くなる園もあった。さらにうちの区は、認証保育園に預けた場合は助成金が出るらしい。ただし、認可園は3歳からは保育料が無償になるため、保育料トントンは「2歳までは」の条件付きだ。認証保育園に入れると、区から加点がもらえるので、それを武器に3歳までに認可へ転園を目指すのが基本の考え方になる。

広さは認可園が圧倒的

1番の違いは広さだと思った。それに伴う定員のキャパ。でも逆に言うと、「それだけ」な気がした。園庭は認可園でも無い園が多かったし、広いけど自然光が一切入らない認可園もあった。認証保育園は狭いけど定員も少なく、保育士さんの目が届く範囲でこじんまり家庭的、という印象を受けた。全体面積は広いけど、3歳〜5歳児はぎゅうぎゅうに詰められて狭そうだなあ、という認可園もあったのだ。

教育カリキュラムが充実してるのは認証

園にもよるが、全体的な傾向としてそう感じた。例えば英語教育をとってみても、認可は7園中2園だったが、認証は9園中6園が実施していた。認証保育園は、園の個性を出そうと色々工夫している感じがした。

保育士さんの質は・・?

これは一概には言えない。そして入園してみないと分からない。ただ、見学してみた感想としては、認可より認証保育園の方が、ベテランぽい雰囲気の保育士さんが多かった気がする。逆に認可園は、若くて元気な印象を受けた。どちらを好むかは人によると思う。ただし本当に園によるので、見学して自分の目で確かめた方が良いです。


保育園見学のすすめ

ということで、細かい情報は保育園見学なくしては得られない。保育園ほどホームページが当てにならない業界は無いのではないかと思った。ホームページに書いてあることと、現場の印象がまるで違うのだ。園見学は、始めるまでは正直すごく面倒臭く、選考に関わらないなら見なくていいや〜と思ってたが、大間違いだった。いろんな園を見れば見るほど、大事なモチを預ける園を見学せずになんて決められない!と思うようになった。(選べないのに見学している、という虚しさも勿論あるのですが。)

保育園は、広さや設備などのスペックは勿論のこと、スタンスが全然違う、雰囲気が全然違うのだ。幼児教育に力を入れている園、子どもは型にはめずのびのび自由に育てる園、親の負担をとことん減らすことに力を入れている園、逆に保育士さんの負担を減らすことに力を入れている園、食育に力を入れている園、本の読み聞かせに力を入れている園、地域との交流に力を入れている園、英語教育に力を入れている園、などなど。言っている事はどれも正しいので、自分は何を大切にしたいか、モチにどう育って欲しいか、譲れないことは何かを考える良いきっかけになった。

今回、コロナ禍における保育園見学は不要不急なのではないか、と初めは私自身も躊躇したし、受け入れていない園も多かった。秋頃から、どの園も受け入れを再開し、苦労の多い中、例年とは違うやり方で貴重な時間を作ってくださった。中にはオンライン見学なんて園もあった。本当に感謝しかない。園としても、園の方針をきちんと理解した上で入園してもらったほうが、その後のトラブルも防げるという事だと思う。結局、20園アプローチしたが、コロナにより園見学を最後まで中止していたのは1園だけだった。(認可5園、小規模認可2園、認証9園、企業主動型2園を見学した。)

園の見学は、どの園も子ども達の笑顔が弾けてて、素直に前向きな気持ちになれる時間だった。やっぱり子どもは未来だと思った。18園見学したが、結局自分としては「重要なのは人だなあ」という結論に至った。建屋でもカリキュラムでもサービスでもなく、人だ。大切な子どもを誰に預けるかって、本当に大事な話だと思う。現場の保育士さんは、本当に子どもの成長を願う熱い人が多かった。なんて尊い職業なのだと思った。人は相性もあるので、こればかりは見学してみないと分かり得ない。・・・ちなみに、人の次に重要なのは「家からの距離」だとも思った。笑


認証保育園の選考についての考察

認可園は、区が数値化された各家庭の状況を元に選考する。完全ポイント勝負制の悲しみについては、前回触れた通りだ。これに対して、認証保育園は、各園がそれぞれ選考を行う。私が見学した9園の認証保育園のうち、「抽選」と言われたのが2園、「先着順」と言われたのが1園、そして「選考」と言われたのが6園で、選考の基準は教えてもらえない。

選考。そうか選考か。今まで「選考」は色々経験してきたではないか。「就活」や、逆に「採用」も経験したし、「競合プレゼン」だって考えてみれば選考な訳だし。「選考」と聞くとちょっと燃えてしまうのが私の悪い癖だが、これまでの経験は、少なからず保活に生かせるのではないかと考えた。ということで、ここからは完全なる「私の妄想の範疇」の考察を綴ります。悪しからず、、

恐らく。子どもを選んでいるのではない。親を選んでいるのだろう。保育園は猛烈な売り手市場、お客様を選ぶ権利がある。わざわざモンスターペアレンツ予備軍は選ばないだろうし、クレイジークレーマーもカスハラも避けたいはずだ。ただでさえ保育士さんは忙しいのだ。認証保育園は申し込みに「見学がマスト」な園がほとんどだが、私たちも「見学されている」と考えて、言動には注意した方が良さそうだと思った。

また、保育士さん達にも、働き方改革があり家庭がある。あまり急な延長対応や、土曜保育は受けたくないのが本音だろうなあ。(明確に「契約時間が短い方が選考に有利です」「土曜保育が無い方が選考に有利です」と言われた園もある。保育園の意義を考えると、、ちょっと切ないですよね。)そんなことを妄想しながら、質問には細心の注意を払うようにした。一年に一度あるかないかの「夫婦同時に土曜仕事になった場合」の相談なんて、入園できたらその時にすればよいのだ。ちなみに「いくらでも延長してね、リフレッシュでもいいから土曜保育使ってね」スタンスの園も、1園だけ存在したことも一応触れておく。ただしそこは認証保育園ではなく、企業主導型保育園だった。

あとは「熱が出たときすぐお迎えに来れるか」を念入りに確認された園もあった。「すぐ」とは1時間以内を指すらしい。つまり恐らく認証保育園は「家が近い」方が有利なんだろうな〜。ちなみに、夫婦で見学にいくのは「夫婦で協力して送迎には柔軟に対応できます!」という意思表示ができてオススメだと思った。見学は「母と子」でする人が圧倒的に多いため、夫婦で参加すれば、倍率の高い園などでは少しは良い印象を残せるかも知れない。(というか、なぜ母親だけが保活しなきゃならんのだ!?)

あとは、社会人として最も重要な「スピード対応」は心がけた。先着順と言われてなくとも、申し込みは一番乗りを目指した。2人並んだ時、自分だったら早くエントリーしてくれた方を優先したい気持ちになるもの。熱が出た時も、スピードお迎え対応してくれそうだもの。人間だもの。。

書いてて、特に目が覚めるような秘策などないわな・・と思った。何が功を奏するかは分からないが、相手の気持ちに立つ、敬意を払う、といったコミュニケーションの基本は守ったつもりだ。良い感想はすぐ伝えるようにした。ただ逆に、手紙を書くとか懇願するとかの+αの活動は「ちょっと重い」と思われそうだな?・・と思い控えることにした。

保活を終えて

モチが生まれる前、ぼんやり描いていた復帰イメージは、自分の生活を極力変えないものだった。子どもは20時くらいまで預かってもらってバリバリ働いて、残業のある日は22時くらいまで延長して、土曜も基本は預かってもらって、みたいな、今考えるととんでもない構想だった。子どもと生活してみて、そんな大人の勝手なサイクルには巻き込めないことを思い知った。赤ちゃんは生きているのだ。結局わたしは、なんと延長すらできない園を選ぶことになった。子どものことを第一に考えている、しっかりした園を選んだと思う。私が、私たち夫婦が変わるしかないのだ。コロナがもたらした在宅ワークという働き方も、追い風にできるだろう。諦める、というニュアンスではない。モチと自分たち、どちらも幸せになる働き方を、私達は模索していかなきゃなのだ。

私にとって保活は、「認可の選考の土俵に登れない」絶望感からのスタートだったが、今後の生き方や働き方を具体的に考え始める、良いきっかけとなったと言える。果たしてうまくいくか、復帰に関しては不安バクバクですが、保活で出会った沢山の頼もしい保育士さんの姿を思い出して、、頑張るしかないのだなあ

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