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「美味しい食事×健康」新しい当たりまえをつくっていく

先日パソコンが壊れました。。

朝ホテルの部屋を出てプロデュースするお店で仕事をして帰ってきたところ、テーブルに置いていたノートパソコンがに濡れてビショビショになっていたんです。

「え、なんで?」と思って部屋を見渡してみると、テーブル上にあったエアコンが結露し水滴がポタポタと落ちていて、ピンポイントにパソコンを濡らしていたんです。

デスクの周りにはテレビや小物が置かれていて、ちょうどパソコンを置いた場所にしかパソコンを置くスペースがなかったんです。部屋にいるときは結露はなくて、部屋を出た後にエアコンが自動的に切れると思ったのですが、そのまま冷やしっぱなしになっていて結露が発生し、パソコンがビショビショになってしまったんです。

これは僕のせいなのか…。
いや、パソコンを置くスペースはここにしかなかったし、これは不可抗力なのではないか…。

とりあえず、ホテルのスタッフさんを呼んで事情を説明することにしました。
とはいえ、この状況は丁寧に説明しないと「輩なおじさんの厄介なクレーム」になってしまうかもしれない。

僕はスタッフさんに必要以上に丁寧な状況説明をしました。
「クレーマーじゃないよ。でも、置くのがここしかない状況で置いたパソコンがホテルのエアコンの結露で壊れてしまったのよ」

めちゃくちゃ丁寧な説明したのがスタッフさんに通じたのか、ホテル側は「パソコン費用を出させていただきます」と言ってくれました。

丁寧な対応をしていただき、ありがとうございました!

子どもから老人まで、日本人の人生は危険度が高くなっている?

最近の日本人に関するデータを見ると、人間の一生の中には健康に関する様々な課題があることがわかります。

厚生労働省ホームページより

● 小・中学校における長期欠席者のうち、不登校児童生徒数は244,940人(前年度196,127人)であり、児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は25.7人(前年度20.5人)。
● 不登校児童生徒数は9年連続で増加し、過去最多となっている。

厚生労働省・令和3年度調査より
社会実情データ図録より

2020年のうつ病・躁うつ病の総患者は、2020年は172万人、2002年の71万人を比べると100万人近く増加している。

厚生労働省HPより


厚生労働省HPより


ライフスタイルの変化がもたらしたとも言える糖尿病。
20年以上前と比べると、約600万人も増えている糖尿病・予備軍患者。いまの時代は「糖中毒」の世の中と言っていいでしょう。


厚生労働省HPより

「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」の推計によると、65歳以上の認知症患者数は2025年には約675万人(有病率19.0%)、2050年には約797万人(有病率21.8%)と予測されている。

厚生労働省HPより
厚生労働省HPより

先進国(G7)の自殺死亡率について、世界保健機関によれば日本16.1と最も高くなっている。(米国14.7、フランス13.1、ドイツ11.6、カナ
ダ11.3、英国7.3、イタリア6.5)

厚生労働省HPより

子どもから老人まで、心や健康に関するリスクを背負っているのが、今の日本なのです。

僕は、この状況はかなり深刻だと思っています。
飽食の時代になって飢餓の心配はなくなったのに、なぜこんなことになってしまったのでしょうか。

日本人の平均寿命は延びているけど、本当に延ばすべきは健康寿命です。

10代から鬱病、不登校、20、30、40代で鬱病、睡眠障害、50、60代で認知症発症、70、80代から要介護・寝たきりになる高いリスクを抱えた人生。

多くの日本人はまさか自分が病気になるとは思っていません。病気になってから「もっと健康を意識しておくべきだった」と気づきます。しかし、それでは遅いのです。

健康は全てではありませんが、健康を失うと全て失うと思います。

健康寿命を延ばすためには、食への自己投資は欠かせないのです。

健康をジブンゴト化できていない多くの日本人

しかし、多くの日本人は自分が病気にならないと健康への意識が向きません。
厚生労働省の令和1年(2019)「国民健康・栄養調査」の食習慣の改善に関わる調査を見ると、驚きの結果が出ています。

「国民健康・栄養調査」の食習慣の改善に関わる調査より

食習慣改善の意思について、「関心はあるが改善するつもりはない」と回答した者の割合が最も高く、男性で 24.6%、女性で 25.0%であった。

厚生労働省「国民健康・栄養調査」の食習慣の改善に関わる調査より


「医食同源」
という言葉あります。日常の食事も病気の治療も、源は同じという考えで、自分の体調に合わせて食材を摂れば健康は維持できます。ところが、日本人の4分の1は「食習慣改善の意思について関心はあるが、改善するつもりはない」と答えているのです。

飲食業界の「新しいあたりまえ」をつくりたい

健康意識の高まりから、サウナ業界、サプリの販売数増加などヘルスケア産業は活況です。食品業界にも様々なヒット商品が生まれています。

低糖質ビールや無糖のミルクティー、無味を追求した白湯や飴といった「味なしフード」もヒットしています。手軽に健康に訴求できるのがヒットの要因のようです。

飲食業界にも健康を意識したレストランは存在します。
しかし、こうしたレストランに足を運ぶ人は健康への意識を持っている人。
食べたいものを食べる人は「美味しくなさそう」と思われ足を運びません。

僕はこの状況を覆すべく、最初の一歩として「食べると勝手に体が"整う"飲食店」をプロデュースしました。飲食店として当たり前に美味しい食事だけど、血糖値が上がりにくい。そんなお店を作りました。

健康面にアプローチはしているけど、美味しさを全面に打ち出しているので、健康を意識してない人にも美味しく食べていただけます。東京だけでなく、北海道の飲食店もプロデュースし、全国にこうしたお店を広げていきます。

僕が目指しているのは飲食業界の「新しいあたりまえ」をつくることです。
飲食業界は美味しさを求めるあまり、健康を意識したメニューを作ってきませんでした。

「美味しい食べ物=身体に悪い」という固定概念を覆していきたいのです。

そのためには「美味しい食べ物を食べれば健康になる」という「新しい当たりまえ」が浸透する社会にしないといけません。

これから先は、飲食業界だけでなく様々な業界とタッグを組んで、「食べると勝手に体が"整う"」食品を提供していきたいと思っています。

飲食業界にとっても、タッグを組んだ業界にとっても、新しいビジネスとして伸びていく可能性も秘めています。

「健康を保つためには努力がいるし、意識を高く持たないといけない」と持っている人もたくさんいます。
でも、「食事を取るだけで健康に寄与する食品」を作ることができれば、食生活を改善しなくても健康的な食事がとれます。

さらに、それをマスコミやメディアで扱いやすい現象やテーマに落とし込んでいけば、人々の行動変容も変わっていくはずです。

行動変容が起きれば食への意識も変わります。食の意識が変われば健康を楽しんでくれます。健康になれば考えも前向きになるし、生きることも楽しくなります。

「食」を変えることが、日本の健康に関するあらゆる課題の解決につながると確信しています。

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