目の前の「命」と向き合う人たちへ、 僕らにしかできない「エール」を送りたい
こんばんは。森です。
今日は、現在FISHMANで実施中の「クラウドファウンディング」についてお伝えします。
現在僕がオーナーを勤める『博多炉端 魚男 FISHMAN』では、コロナ禍で目の前の命のために日夜奮闘している医療従事者のみなさんの笑顔を取り戻すべく、CAMP FIREにてクラウドファウンディングを行なっています。
募集終了まであと一週間。詳細は以下より。
金額は500円〜50000円まで。1500円以上だと、FISHMANの公式サイトに名前が載ります。
金額が増えるごとに名前のサイズが大きくなります。
支援してくれると、森とFISHMANスタッフ全員が、心の中で頭が床に着きそうなほどの深いお辞儀をします。全力で感謝します。
4/22(木)現在で、集まっている額は全部で約11万円、34人の方々が応援してくださっています。
目標金額は50万円。
目標金額を達成した暁には、医療従事者の皆様100人に、『5000円分のフィッシュマン食事券』を送ります。
そしてもしそれを超えるなら、こっちで手出しします。
それくらい、全力で「感謝の想い」と「激励のエール」を贈りたい。
ここまで僕を突き動かしたのは、ある常連さんがきっかけでした。
これはCAMPFIREのページ上でもお話してますが、改めてここでも伝えます。
目の前の現状と『インスタ』のギャップ
コロナ前はよくフィッシュマンを訪れて、撮った写真をインスタに上げてくれていた、30代前半の常連ユミさん。
天神を抜けて店へと向かう途中に声をかけられたときは、キャップを深々とかぶり、ノーメイクにGパン、ダウンジャケットという容姿で、すぐに彼女だとわかりませんでした。
「お店に寄っていったら?」と声をかけましたが、「今から仕事だ」と言う。
「じゃあ、またお店に来てインスタに料理アップしてくださいよ〜!」と言うと彼女の口から出たのは、
「インスタ辞めました」
「インスタの世界にギャップがありすぎて。インスタを覗くのが苦痛になったんです」という言葉。
実は彼女、コロナ禍で第3波と闘う「看護師」さんでした。
「ベッドが空いたと思ったらすぐに運ばれきて、患者さんの顔と名前も記憶に残らない」
「毎日がその繰り返し。いま何時なのか、自分が何時間働いているのかさえも分からなくなる」
「仕事を終えて、帰り道にインスタのアプリを開くと、同世代の女子たちのラブリーな世界が広がっている」
『同じ日本で生きているのにこうも違うのか』と。
「頭の中がこんがらがって、おかしくなって、辞めちゃったんです」と彼女は言い、涙ぐみました。
「それは辛かったね…。」
僕は、それ以上の言葉をかけてあげることができませんでした。
その後店についても彼女の涙が頭から離れず、僕たちが医療従事者のみなさんにできることは何なのか、真剣に考えました。
自分も危険なのを承知で、身を呈して目の前の命に昼夜向き合ってくれている人たち。
どうかこの『労い』の思いをカタチにしたい。
これまで僕は会社として、フィッシュマンとして、幾度と「向かい風」を「追い風」に変えてきました。
疲弊した医療従事者の方々の「心」にも、わずかでもいいから「追い風」を吹かせたい。
そしてたどり着いたのはやっぱりこの結論。
「飲食店」として、思いを「料理」に変換し、店での時間を楽しんでもらい、「笑顔」になってもらう。僕らが尽くせるとすればこれだ。
もう一つのリターンは「心の栄養」
どんなに多く支援しても「サイトに名前が載るだけか!」と感じた方も少なからずいらっしゃるかもしれません。
でも今一度、この記事を読んでくれている方々にお伝えしたいのは、
僕が「医療従事者の方々を笑顔にしたい」という大きな目的の先に、
「支援される人」も「支援する人」も『幸せ』にするという目的があるということです。
一見綺麗ごとのように聞こえるかもしれませんが、「人を思いやる」「承認する」「労う」ことって受け手だけでなく、行動する側にとっても本当に心の「栄養」になります。
飲食店に限らず、接客とか人をもてなす仕事をやってきた人なら、共感してくれるはず。
出した料理を喜んで食べてくれる、そういう顔を見るだけで、こっちはえらく幸せになるんです。
だからこそ、どんなに長時間労働でも、仕事がしんどくてもやってこれたんですから。
「幸せ至上主義」の未来に向かう
日本では戦後、高度経済成長を経た「資本主義経済」の中で、「お金があれば幸せ」という価値観が浸透してきました。
でもモノで溢れた今、そしてこのコロナ禍を経た今の時代の流れは確実に、
「幸せ至上主義」に向かっていると感じています。
すなわち、人の心をどれだけ満たせるか。
お金はあった方が良いけど「心の栄養」にはならない。
そこにフォーカスが当たりつつある社会の中で、飲食店ならば食材を買ってきて、下ごしらえして、お客さんに提供して、喜んでもらうという「当たり前のこと」と同立して、「困っている人たちを助ける」ということが加われば、その店はこれからの時代かなり強くなれるはずです。
これまで、フィッシュマンの業態を真似してくれる人はたくさんいたんですが、今回のこの「医療従事者のみなさんの笑顔を取り戻すためのクラウドファウンディング」こそ、もっと、どんどん真似してほしい。
この取り組みは、次に向かっていくべき「幸せ至上主義」の時代と、そこに何が必要になってくるのかということのアピールでもあります。
長くなりましたが、この記事を最後まで呼んで少しでも共感してくれた方、ありがとうございます。
幸せの量を1%でも増やすために、ご支援いただけると本当に嬉しいです。宜しくお願いします。
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