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株式市場の本当の話

先日コピー機を新しいのにした。
その際、担当の方と雑談程度にお話。

コロナになってからというもの、

・倒産した取引先が増えた
・倒産まではいかないが売上半減した取引先が増えた
・コピー機を使う機会が減ったことでコピー機を置かなくなるところが増えてウチも苦しい

など、暗い話題ばかり。
ちなみにワタクシの知り合いにも事業を廃止した人がいる。


日経平均株価は3万円を超えただのそんな景気のいい話が出てくる。
しかし、上記の話を含め、少なくともワタクシを含め周りの人にはその恩恵全くないんじゃね?って気がしていた。
そんなときにふと手にした本。

株式市場の本当の話 前田昌孝

“経済の落ち込みは過去最大級なのに、なぜ株高?”
まさしくタイムリーに思っていたこと。
序盤にて、著者はワタクシの疑問に答えてくれた。


難しい仕組みなどは省略するが・・・

●日経平均株価を構成している大企業
・日経平均株価を構成している企業はごく一部の大企業である
・政府や日銀はそのごく一部の大企業の株を買い、株価水準を上げる(金融緩和がうまくいってることをアピールするため)
・お金を得た一部の大企業は内部にお金をとどめ、お金を回さない(企業努力をしない)

●その他の企業
・大半の企業は日経平均株価の蚊帳の外で置いてけぼり(恩恵受けず)

政府や日銀の買い支えにより適正株価が曲げられている可能性もある。
通常なら株価を下げないために企業努力をするが、買い支えにより株価が下がる心配がない。
そのことが企業努力をする機会を奪っているのではないか?
見かけの日経平均株価にだまされてはいけないと思った。
ワタクシが何となく思っていたことは気のせいではなかったのだなと思った。


このテーマの他に、バフェットさんの話、GPIFの話、証券投資信託の話、想定リターンの話など盛りだくさん。
はっきり言ってわからないことの方が多かったけど、読み物として面白かったし知識も増えた。
ちなみに著者は証券ビジネスに携わる者でもなく、自分で証券投資をしている者でもない。
証券市場にはずっと取材者として関わってきたとのこと。
著者自身が証券投資をしないのはなぜなんだろう?
それだけ知識があれば勝てそうな気がするのだが、それだけの知識をもってしても証券のことを知り尽くしたことにはならないのか、理論と実践は違うのか、そもそもお金に興味がないのか・・・そういう点でも想像の余地を与えてくれた。


あと・・・ワタクシ投資信託ってものをやったことはないのだが、この本を読んで改めて、

絶対にやりたくない!

って思った。
証券会社が勝手に選んだものにお金を出し、しかも下手したらマイナスになることもある。
あと何やねんこの想定リターンの低さ、自分でやった方がマシだわ。
身銭を切るんだったら、良くも悪くも自分で選んだ銘柄にお金を出したいよな。
ただでさえコロナ禍で、今後どうなるかわからないことが山積みである。
だからせめて、

自分の運命は自分で切り拓く!!

をモットーに、株式投資に向き合うことにする。




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