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蜜蜂と遠雷



ピアノコンクールの話。
数年前かな、日経新聞の広告で見かけたときからずっと読みたいと思っていたのだが、小説を購入して読むっていうのが恥ずかしかった(自分でも意味わからん)ので躊躇していたのだが、日経新聞での広告を何回か見かける度読みたい熱が上昇。
本の帯に“10月4日に映画化”とあり、
こいつ映画化するから読むんじゃね?
ミーハーなやつだ!
って思われるかもしれないと思ったが、もはやそんなことは気にせずに購入。


ピアノコンクールという、音楽というか“音”中心の話をどのようにして“文章”で表現するのか?という疑問も持ちながら読んだ。
なるほど、音を文章で表現するとはこういうことか。
演奏の様子もさながら、情景を想像させたり、ストーリーを織り交ぜたりして音を表現。
音がないのに音を感じる。
音だけでなく視覚的なものも感じる。
表現力すごすぎ。


登場人物を通して作者の思いや名言も飛び出す。
舞台裏の事情などもよく調べているなーという印象。



上・下巻で900ページちょい。
サクサク読めて、長いとは思わなかった。
この先どうなるんだろう・・・
でも先は知りたくない・・・
そんな余韻を残し、終了。


読み終わって、“蜜蜂と遠雷”というタイトルの意味を考えてみたが、わかるようでわからない。
物語の終わりの方にそれっぽい描写があるからそこから推測するに、

蜜蜂=風間塵

遠雷=ホフマン

近くの羽音と遠くの雷。
近くにいる風間塵と遠くにいる故ホフマンの2つのものが軸となり周りの人たちに影響を与えまくっていく。そういう意味合いが込められているのかなとワタクシなりの勝手な解釈。


この話を読んで、もっとピアノが弾きたくなりました。
そしていろいろな小説を読みたくなりました。



#蜜蜂と遠雷 #恩田陸 #読書感想文 #映画化

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