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宇宙のマンガをみんなで集めました【マンバ読書会レポート】

どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!オンライン配信イベント「宇宙のマンガを集めるマンバ読書会」を開催しました!このイベントのもようを、マンガソムリエ・兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!

配信アーカイブを聞きながら参加者の皆さまイチオシの作品をぜひ読んでいただだければと思います。それではどうぞ!


こんにちは、マンガソムリエの兎来です。

ロバート・A・ハインラインの名作『夏への扉』を紐解くまでもなく、夏といえばSFであり、宇宙です。広大な空、そこに煌めく夏の星座。無限の彼方に思いを馳せながら、宇宙マンガを読み耽りたい。そんな想いも込めたり込めなかったりして、8月26日(金)に「宇宙のマンガ」をテーマにしたマンバ読書会が開催されました。

■オープニングトーク

まず最初に、私がマンバの新機能である「リスト」を用いて作成した「大いなる宇宙を感じる作品」リスト内の、とりわけ壮大な世界観・人間の想像力の限界を感じさせてくれる宇宙系作品群を軽く紹介させていただきました。

現実には無理でも、マンガの中なら広大な宇宙のその彼方まで行ける。自分の人生数十年では到底到れない境地へ到れる。それは、マンガの持つ大きな魅力のひとつであると思います。ここで挙げた作品群はまさにそういった魅力を存分に堪能できるものばかりですので、良かったら読んでみてください。

■皆さんの宇宙マンガリスト

その後、皆さんの作ってくださったリストも順番に見ていきました。

宇宙人×百合 #マンバ読書会

宇宙人の出てくる百合マンガを集めていただきました。丁度この回の直前に1巻が発売となった缶乃さんの新作『黄道寮の星座な日々』は、百合界的にも今年の最注目作品のひとつだと思います。

夜空を楽しむ百合 #マンバ読書会

こちらは、星々を見るシーンのある百合マンガをまとめてくださったリストです。前回の「#マンガで旅する」回でも名前が挙がった『恋する小惑星(アステロイド)』の名前も。星の下で紡がれる関係性、美しさの掛け合わせで素晴らしいものですよね。

星の名前と百合 #マンバ読書会

登場人物名に星の名前がついている百合作品を集めたというユニークなリスト。『聖闘士星矢』で星座を、『セーラームーン』で惑星の名前を覚えた子供は数限りなくいるでしょうねぇ。

宇宙要素のある漫画 #マンバ読書会

こちらでは古今の名作宇宙マンガを11作品並べていただきました。リストの最後にあり説明欄でも言及されている『ぼくらのよあけ』は、折しもこのイベント日に映画版の公開日も決まりました。楽しみですね。

宇宙マンガ #マンバ読書会

こちらも好きな宇宙マンガということで古くは『11人いる!』から最近の『宇宙検閲官』まで幅広く名作をピックアップしていただいているリストです。『ふたつのスピカ』は、私も宇宙飛行士を目指す系マンガの中でも最高級に大好きです。

宇宙マンガ #マンバ読書会

「キーワードとしては 宇宙人との交流(侵略)、時間、距離、あたりで」ということで、ここまでのリストとはまた毛色の違った並びです。『乙女のはらわた星の色』、『侵略好意』という異色作で始まりながらも、最後は佐原ミズさんの美麗な『ほしのこえ The voices of a distant star』で締められているのがエモいですね。

Twitterの方では『アストロノーツ猫』の名前も挙げていただきました。

また、タコピーやダンダダンやムムリンなど最近のマンガにおいても「宇宙人」が数多く登場しますが、今も昔もとりあえず「宇宙人」という設定にしておけば何でもできて何でも許されるという、物語創作においてはあまりに便利すぎる存在なのではないかという話も出ました。

■アンケート

今回も開催に先立ち、恒例のアンケートが実施されていました。

「『宇宙兄弟』以外の宇宙飛行士マンガを読んだことがあるか」という設問でしたが、77%の方が「ある」という結果に!
宇宙飛行士系の作品は、今も昔も名作が数多くありますからね。宇宙という現実に存在する中でも飛び抜けて過酷かつ未知の魅力がある環境へ、人間が知力体力その他あらゆるものを賭して挑んでいく。どうしたって面白くなるテーマであり、必然的に名作も多くなるジャンルであると思います(最近では専門的な考証のハードルが昔より上がってしまって更に大変になっている嫌いはありますが)。

その他の宇宙飛行士マンガとしては、たとえば以下のような作品が挙げられます。

11人いる!

トラブル急行

私を月まで連れてって!

パスポート・ブルー

度胸星

2001夜物語

ムーンライトマイル

ふたつのスピカ

ST&RS―スターズ―

なお、「宇宙飛行士百合マンガはないものか」という参加者の方の声がありましたので、『メテオノーツ』を紹介させていただきました。

また、『銃夢』シリーズの最新作である『銃夢火星戦記』も人によっては百合であるという話も。純粋に名作なので、シリーズ累計巻数は結構ありますが読んでみて欲しいですね。

■終わりに


会の最中にはしっかりと紹介できませんでしたが、個人的には以下の3作品もお薦めしたい最近の宇宙のマンガです。

現在進行系のSF系作品の中でもトップクラスに好きでお薦めしたい『宙に参る』

安田剛士さんが『DAYS』連載終了直後にすぐに短期集中連載で発表した名作『PAUSE』

単行本未発売の注目の新連載、フランス発の『リバイアサン』

今回の会を通してさまざまな宇宙マンガを振り返ることができて、改めて読み直したい作品もたくさん出てきました。このレポートが出る頃にはもう秋になっているかとは思いますが、秋の夜長に星空の下で読書を満喫するのもまた良いのではないでしょうか。これからも、たくさんの名作宇宙マンガが生み出されることを期待したいです。


次回は10/21(金)19:00から配信予定です。詳細はマンバ公式noteにて!

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