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お母さんキャラが出てくるマンガを語る配信をしました【マンバ読書会レポート】

どうも、クチコミとランキングでいいマンガが秒で見つかるサービス『マンバ』です!オンライン配信イベント「マンバ読書会」で「いいお母さんが出てくるマンガを語る会」を開催しました!このイベントのもようを、マンガソムリエ・兎来栄寿さんによるレポートでお届けします!

配信アーカイブを聞きながら参加者の皆さまイチオシの作品をぜひ読んでいただだければと思います。それではどうぞ!


こんにちはこんばんは、マンガソムリエの兎来です。

5月は母の日! ということで、5月27日「マンガに出てくるお母さん」をテーマにしたオンラインマンバ読書会が行われました。

■オープニングトーク

オープニングトークでは、イチオシの母マンガとして押切蓮介さんの『HaHa』を紹介させて頂きました。

「押切さんの作品の中でも表紙が異色」
「これは読んでなかった」
というコメントがありましたが、『ハイスコアガール』などで有名な押切蓮介さんは知っていても、この作品は読んだことはないという方も多いのではないかと思います。
最も身近な人生の先達の話に真摯に耳を傾けることで自らのルーツに深く向き合うことの意義深さを感じられ、読むと親孝行をしたくなる素晴らしい作品です。1冊で完結していますが、読後の満足感は非常に高いのでご一読ください。

オープニングトークの他の候補作品としてあったのは、近年でも秀逸な笑顔になれるお母さんマンガといえば『プリンセスお母さん』。こちらも読むと元気になれる作品です。

また、濃くて危険なお母さんが出てくる作品としては『血の轍』『マザーパラサイト』辺りは最近で外せないところですね。

中村珍さん、中村キヨさんの『お母さん二人いてもいいかな!?』も、これからの時代に更に輝きを放つ一作です。

■「マンガに出てくるお母さん」クイズ

今回は、開催前に恒例のアンケートの代わりにマンガに登場するお母さんにまつわるクイズが行われていました。

国民的な作品でも、家族の名前まで全部フルネームでわかるかというと意外と難しいかも?
『クレヨンしんちゃん』のように、主人公が日頃から連呼している名前だと分かりやすいですが、普段呼ばれないキャラだとなかなか覚えてないのも仕方ないですね。

折角なので、私の方からも3題出題させていただいていました。

のび太のお母さんの旧姓などは結構難問だと思ったのですが、多くの方が正解しており流石でした。

■クチコミ、コメント紹介

事前に頂いていたものや、コメントやTwitterでお寄せいただいたものなどを順番に紹介していきました。

最初はあうしぃさんが紹介してくださった『My Sweet Home』

「『親子百合』分野のスペシャリティのもとに集まったアンソロジー」
ですが、
「私は一つひとつの物語から母を、娘を乞い、思わず呼ぶ声を聞いて胸が締め付けられるのでした」
という強い感情の込もったクチコミが素敵です。

そして、『シスコンお姉ちゃんと気にしない妹』

かつて「百合同人作家」であり自分の娘たちの百合妄想が止まらないという、こちらも業の深いお母さんのお話です。

序盤からカルマを積んでいくスタートとなりました。

また、Twitterにて挙げられたのは、『宵闇眩燈草紙』

本作のオリビア ・ミルストンが「自分の筋を通すめちゃくちゃカッコいいお母さん」で記憶に焼き付いているという推薦でした。内容はかなりカオスですが確かな面白さと絵の良さが備わった隠れた怪作ですので、未読の方は読んでみて下さい。

更に、『可愛いだけじゃない式守さん』『薫る花は凛と咲く』という最近大人気の2つのラブコメ作品に関しても。

「初々しいボーイミーツガールですが主人公のお母さんたちがどちらもお茶目で可愛いところありつつ、年長者として優しく登場人物たちの背を押してくれるとてもいいお母さんたち」というコメントを頂きました。こうしたお母さん像は、今の時代のひとつのメルクマールかもしれませんね。

■トピックコメント紹介

こちらのイベントトピックにも沢山の作品、及び「お母さんあるある」を挙げていただきましたので掻い摘みながら紹介させていただきます。


「今最も母性が暴走しているキャラ、ぷにるのきらら先輩」
と謳われたのは、週刊コロコロで連載が始まった『ぷにるはかわいいスライム』。

「ごっちゃんももう高校生か…」
というコメントには思わず月日は百代の過客にして……と遠い目になったのが『ママはテンパリスト』。

「宗教は怖いし、ラストの描き下ろしは絶句しました」
というコメントがあったのは『ママの推しは教祖様』。2000年以降に「毒親」という言葉が浸透してきてから、マンガでもこうしたリアルな体験を綴ったものは非常に増えてきましたね。

「亡くなったお母さんを偲びながら暮らす作品は優しい作品が多い」
として挙げていただいたのは、『赤ちゃんと僕』『つづきはまた明日』

「一人子育てに誰かが寄り添ってゆく事を描いた作品」
としては、『君のお母さんを僕に下さい!』『お母さん二人いてもいいかな!?』『エビスさんとホテイさん』の3作品が挙げられました。これらも、これからの時代にますます共感を深めていく作品かと思います。

そして、「お母さんキャラあるある」としては

  • メチャクチャ見た目が若い、お姉さんに間違えられる(その極北として『でこぼこ魔女の親子事情』など)

  • 子供を守る、そのために命を投げ出す

  • 見た目はほわほわなのに怒るとめっちゃ怖い実力者
    といった特徴が挙げられました。

個人的には、特に韓国系のwebtoonにおいて「主人公の母親が酷い目に遭わされて、それに対して主人公が復讐を行う」というものが多いなと感じます。家族に仇なす者への逆襲というのは広く扱われるテーマですが、父親や兄弟姉妹よりも母親が選ばれ易いのは象徴的に感じます。

また、
「年を取るとヒロインよりもヒロインのお母さんとか主人公のお母さんのほうがかわいく見えてくる(老い)」
という意見と、そこへの賛同者も出ました。もしかしたら、作者の方もそういう思いを抱いて描いている方も少なくないのかもしれないですね。

なお、会の後にも、みやさんより『つぐもも』のクチコミをいただきました。

「第1話時点で故人である母が最新28巻時点でも未だ最強格として揺るがない」
という、ある種最強の母が登場する作品への愛を丹念に込めて書いていただいてます。

■終わりに

『SPY×FAMILY』が世界的に大人気な今日この頃ですが、やはり「家族」というテーマは人類全体で普遍的なものであると再認識させられます。中でも「母」という存在は多くの人にとって特別なものであり、それを表すマンガもたくさんあるなと今回の会を通じて感じました。次回も今回からの流れで「父の日」にちなんで「マンガに出てくるお父さん」がテーマですが、家族を大切にできる内に大切にしながら、素晴らしいマンガを読んで豊かな人生を歩んでいきましょう。子供が元気に楽しく暮らしていることが何よりの親孝行のはずですから。


次回の配信は6月30日(木)19:00から!次は父の日です!
「◯◯なお父さん」をテーマにマンバにクチコミを書いてみよう!
(カッコイイお父さん、自分の父親にほしいキャラ、不器用なお父さん、最強のライバル、理想の父親キャラ、やばい父親、家族愛がすごいパパ…)

それではまた次回〜!

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