タブが増え過ぎているんだ
愛しのsurfaceがおかしい。シューーッとがんばっている音がしているのは前からだとしても、動きが遅くてページが開くのに時間がかかるし、Googleドキュメントの文字が遅れて出てくる。ストレスだ。
パソコンに詳しい夫に助けを求めると、「あーこれはね、パソコンが同時に対処できる量を超えたお願いをしちゃっているせいだね」と、私にもわかるように説明してくれた。
要は、加齢とキャパオーバー。まるで私自身のことを言われているようだなぁ…おいおい、なんて考えていたので、「わかったの?」と聞かれてしまった。
私は今、編集の仕事をしながら、フリーのライターとして記事を書き、自分が主体となって動いているものも含め、いくつかのプロジェクトに関わらせてもらっている。仕事はとても楽しいものばかり。
家には、イヤイヤ期の娘がいる。常に私を求め呼び、すぐに牛乳を飲みたがる。仕事をしていると、わざわざやってきては「あっち、いこ」と手を引いてくる。かわいいが、仕事はまったく進まない。
夫婦で在宅勤務のため、朝ごはんを食べながら「お昼ごはんどうしよ」と考え、昼ごはんを食べながら「夜ごはん何にすっかな」と途方に暮れている。
部屋は散らかっており、洗濯物は梅雨のせいでなんだか臭うし、牛乳はあっという間になくなる。
キャパオーバー。
そんな言葉が、毎日一度は脳内をチラつく日々。たぷん、私からもシューーッて音が、たまにしていると思う。
夫によると、愛しいsurfaceのキャパを増やすことは難しいらしい。今のようにいくつものタブを同時に開きながら、オンラインミーティングをし、Googleドキュメントに怒涛のタイピングをするのであれば、やっぱり買い替えなきゃいけないんだと。
休ませ休ませ、タブを開いては閉じ、surfaceを労っているつもりだ。でも、できればタブはたくさん開きたいし、このご時世だとオンラインで人と話したい。
やっぱり買い替えなくてはいけないのかもしれない。仕事の都合上、次はMacにしようと決めていた。しかし、根っからのWindowsユーザーの私。なんだか決心がつかない。まだsurfaceもがんばっているしなあ。
私自身はパソコンではないので、買い換えることはできない。ハイスペックなものに買い替えたいのはやまやまだが、金の力だけではどうにもならないことが世の中にはある。壊れない程度に休ませながら、少しずつキャパを増やしていくしかない。
スティーブ・ジョブズが、着る服を毎日決めていたというのは、すごく効率的だ。そんなところでタブひとつ使ってらんない、ということだろう。私もこの自粛中、基本的にずっとパジャマなので、外出が増えてきたらどうしようと思っている。
まずは牛乳を週末に買い溜めするところから始めるか。買い物の心配をしないだけで、タブをひとつ閉じれる気がする。
そういえば、最近気づいたことがある。
Surfaceを少しでも休ませてやろうとタブを減らす。とにかく今やらなければならないタブのみを残すと、なんだか私の頭のなかもスッキリするような気がするのだ。
やるべきことに優先順位をつけて、作業中は他の仕事のことは考えない。とは有名な仕事術だが、Surfaceと私は強制的にその状態になっていると言えよう。
それでもやっぱり気づくとタブは増えていく。今の私はタブを開き過ぎていないだろうか、と自分のキャパと相談しながら、毎日フル回転していくしかない。シューーーーーッ……
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