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競争優位性の源泉は「ビジョン」である。

こんにちは(^^♪
今回も雑談的に、最近感じていること、考えていることをまとめていきます。今回のテーマは事業づくりについて。会社を創業後、会社を経営されている方をお話する機会が多くり、その中で「事業づくり」「会社づくり」について考えたことをまとめていきたいと思います。

事業づくりの根幹は「競争優位性」の構築

はじめに結論からになりますが、事業づくりにおいて最も重要なことは「競争優位性の構築(Competitor)」だと考えています。よくビジネスのテキストに3Cのフレームワークが出てきますが、この3Cは並列関係ではなく、「競争優位性」を中心に設計していくものだと感じています。大学生のころ、テキストで学んだときはそんなこと考えもしませんでしたが、いざ自分で事業をやってみると、そのあたりの理解が変わってきました。

そのうえで、事業づくりの全体像を描いていくと、下記のような図になります。私自身、下記のような頭の整理をしながら、今は事業づくりをしています。

事業づくりの全体像

「競争優位性」はどのようにつくられるのか?

そのように定義した場合、会社づくりとは「競争優位性を設計すること」とほぼ同義になります。もちろん、優位性は継続的なものではなければいけません。一時的に優位性を持っても、それが継続しなけば会社は続かないからです。

で、それは当たり前ですが。その上で、競争優位性はどのようにつくられるのか。そこには、「一貫性」が必要だと私は感じています。これが、最近私が特に強く感じていることです。このnoteで最も伝えたい(書いておきたい)部分でもあります。図にすると、このようになります。

一貫性をもつこと

「一貫性」とはなにか?

一貫性とは、簡潔に言えば「創業者の原体験」「理念」が「事業領域」と接続し、「ビジョン」へと昇華されていること、です。なんだかこむつかしい言い方になりましたが、要するに「ビジョン」がしっかりしている、ということに他なりません。このように書くとあたり前に思えてしまうかもしれませんが、実はこの部分ってすごく難しいなと。

ビジョンを掲げるだけであれば簡単です。例えば「貧困のない社会をつくる」みたいな世界観もビジョンになります。しかし、そのようなビジョンが競争優位性を生み出すかというと、そうではありません。そのビジョンに対して「事業領域」が明確に策定され、そこに「理念」と「創業者の原体験」が裏付けされてこそ、ビジョンは競争優位性のある、力のあるものになります。この一貫性は、多くの場合「物語(ストーリー)」として表現されます。このストーリーこそが、一貫性を表現する最良の手段です。

「一貫性(物語)」が競争優位性を生む。

この観点は、多くの書籍でも言及されてます。この観点を明確に提示したのは下記の書籍だと思います。以後、関連したテーマの本が多く出ています。

「ビジョン」を息づかせるもの。

ビジョンについても、最近よく考えています。良いビジョンとは、なんなのか。そのあたりがテーマです。例えば「地球を滅ぼす」というビジョンであっても、それが悪いビジョンとは限らないと思います。もちろん、それを実行してしまえば社会悪として制裁を受けますが、それが「人を動かし、競争優位性を構築」するのであれば、それは「良い(機能的な)ビジョン」なのではないかと私は思います。例えば、地球を滅ぼすというビジョンのもとに、実際は「社会貢献活動」をしているのであれば、その集団はとても良い集団ですよね。

最後にビジョンについて、実体験で感じたことを。ある会社を経営している方とお話をしていて、感じたことは「ビジョンを活き活きと語る」ことができることの大切さです。その方は非常に魅力的な方で、将来の事業について、このようにしたい! このようになる!、と明確に語り、私はその話に思わずひきこまれてしまいました。このような「ビジョン語り」のようなものって、ほんと大事だし、すごいと感じました。

次回は「ビジョン」を軸にした、縦の一貫性について、もう少し詳しく書いていきたいなと思います。

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