【まなスト⑥】Iさん(N高校・経験者)
今回、インタビューをさせて頂いたのは「Iさん」。
Iさんは、東京都出身。ここ数年、話題の「N高校」の卒業生です。今回はN高校へ入学した経緯、高校での生活、卒業後の進路の話などを中心に伺ってみました!
「N高校」って?
こんにちは、本日はお時間を頂きありがとうございます。早速ですが、「N高校」ってどんな高校なんでしょうか?
「はい、N高校というと『いわゆる不登校の子たちが通う通信制』というイメージが強いかと思いますが、実はそうでもなかったりします。私も、小学校、中学校と公立に通っていましたが、不登校ではありませんでした。これもあまり知られていないかもしれませんが、N高校には『通学コース』と『通信コース』があります。通学コースは『5日』『3日』『1日』と通学頻度を選択することができます。私は『通学コースの5日』に通っていたので、基本的には全日制の高校と同じような形でした。もちろん、通信コースに通っている子もたくさんいます。そのような子たちは、通学が負担だったりする子たちが多いように思います。あとは、入学後に通学頻度を変更したり、通学コースから通信コースに変更することもできます。私の同級生でも入学時は通学コースだったけど、途中から通信に変更した子は結構いたように思います」
「N高校」に入学したきっかけは?
そうなんですね。たしかに、N高校というと「不登校」「通信制」のイメージが強いですが、実際はそのような側面だけではないのですね。ところで、Iさんは公立の全日制などは検討しなかったのですか?
「高校を選択する時には、私立や公立も含めて、幅広く検討していました。具体的には、N校の他に公立の進学校を考えていました。しかし、結局はN高校に進学することを決めました。中学校に通っていたときに、授業がつまんないと感じていました。高校入学後も同じような授業を受けるのは嫌だなと思っていました。そんなときに、母親からN高校を薦められたのが大きかったのかもしれません。N高校のプロジェクト型の授業などは、私にとってとても魅力的に思えました。あと細かい話ですが、N高校は中3の年内(11月~12月頃)に合否が決まります。早く進学先を決めてしまいたいという気持ちも少しはあったかもしません。N高校の入学試験は『作文』『面接』が中心だったように記憶しています。作文は原稿用紙1枚~2枚程度でした。面接は高校入学後、通学が可能かどうかなど、そのあたりを中心に聞かれたと思います」
「N高校」の授業とは?
ありがとうございます。実際、N高校に入学したあとは、どのような授業を受けていたのでしょうか?
「私は代々木キャンパスというところに通っていました。基本的に自宅の近くにあるキャンパスに通うことができます。生徒数が増えてきて、私が通っている間にお茶の水キャンパスが増設されました。途中からお茶の水キャンパスに変更した人もいましたね。授業は大きく分けて『高校卒業のために必要な必修科目』と『自由に選択できる選択科目』の2つがあります。前者は基本的に一般の公立高校などと変わらないと思います。後者がN高校の独自の授業です。プロジェクト型の授業やプログラミングの授業など、自分の興味や関心に応じて学べるようになっています。担任の先生も30人の1人くらいの割合でいます。あと、N高とS高の違いですが、2年次にスクーリングをする校舎の違いです。N校は沖縄にあり、S校は茨城にあります。それ以外の授業の仕組みなどは同じです」
「N高校」卒業後の進路は?
自分の興味・関心に応じて学べるのはとても良いですよね。最近、そのような仕組みを取り入れる高校も増えてきています。N高校で学んだあと、どんな進路選択をする人が多いのでしょうか?
「これはあくまでも私の肌感覚ですが、専門学校に進学する人は半分程度、大学に進学する人は2~3割程度、だと思います。大学進学を希望する場合、大学受験用のクラスを受講することもできます。自習室を使えたり、ティーチングアシスタントという大学生の方から勉強を教えてもらうこともできます。受験する大学は、本当に人それぞれですね。そもそも、高校に入学する時点での学力がバラバラなので、大学もそれに比例するようにバラバラです。私の場合は、指定校推薦でMARCHクラスの大学に進学しました。私の代のときには、早稲田が1枠、MARCHクラスが1枠ありました。とはいえ、生徒数が多いので、指定校で進学するのは結構難しいかもしれません」
ありがとうございます!
今回はN高校の卒業生、Iさんにお話を伺いました。N高校などを検討されている方はぜひ参考にしてください。
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