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芭蕉といふものありけり

台湾には日本にでまわっていない
いろんなフルーツや野菜の品種がある
よく食べるものに
芭蕉(バージャオ)
というバナナの仲間がある

台湾では
松尾芭蕉の芭蕉と書いて
「バージャオ」と呼ばれている

見た目は日本人が思い浮かべる
一般的なバナナと比べ
短く太っちょでお尻がすぼまっている
(あれ?台湾島の形に似てる!?)
香りはバナナのようには香らないけれど
味はマスカットのような爽やかさ
食感はQQ(もちもちしている)

日本で現在一般的にでまわっている
バナナはご存知フィリピンバナナ
稀に台湾バナナもスーパーで
見かけるものの値段は高め
でも香り高く味も濃厚
こちらの台湾バナナ
多くは「北蕉」という品種

ちなみに日本の芭蕉は
古く中国から伝来した植物で
観賞用植物、薬用植物、
沖縄や奄美では芭蕉布(織物)
としても活用されてきた

旅に病(やん)で 
夢は枯野を 
かけ廻(めぐ)る
ー松尾芭蕉,元禄7年(1694)

食べる時
松尾芭蕉の俳句をつい
思い浮かべることもある

この句は晩年旅先で病に倒れた
芭蕉が読んだ句だが
今聞くとコロナに倒れた旅行好きの方
を自然と連想してしまう

台南の農家息子さん
からのおすそ分け芭蕉を
食べつつ
松尾芭蕉と日本に
思いを馳せる
そんな朝



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