「性」と子どもたち

今日の学び

「性」とは
Sex: 生物学的性
→生まれた身体的性

Gender: 社会文化的性
→「女性らしさ」「男性らしさ」の性的役割

Sexuality: 性的アイデンティティ
→自分の性に対する自己認識と行動

性は宿命
Essenntialism:生まれ持ったものにただ従えば良いという考え方。
身体的性によって、文化や個人の表現が可能。脳科学的に男女で違う。
特に、宗教的な価値観が大きい。

性は作られている
性は社会的・政治的に作り上げられているもの。

例えば、フェミニズムの変遷として、
女性の選挙参加、市民としての権利

男女平等の権利

性的役割の撤廃

あとは、社会的立場によっても「性」の実践が違う。
中流階級の人たちがフェミニズム運動を起こしたりしていて、実際に権利を使って自分の生活を改善しているけど、それが労働者階級の人にまで波及されない。

性は表現
生物学的性(sex)があって、そこから社会生活の中での性(gender)が形成された上で、性的自己認知(sexuality)がされている。

これに意義を唱えたのがJudith Butler。
人は性を表現をしていて、その表現を見て社会がその人の性を作り上げている。生物学的性も、もはや存在しないのではないかという主張。

フェミニズムと子ども
フェミニズムを語るとき、女性は子どもから離れる方向で話が進む。だから、フェミニズムについて言及するとき、子どもの存在は排除されがち。

その一方で、子どもの権利について女性の権利を参照することは多い。Erica Burmanは、子どもと女性を一つの括りとしてみるべきか、対立しているとみるべきかについて言及している。

NikeのGirl Effect
ナイキ財団が、少女たちに投資をすれば、より高い教育を得られ、経済成長の起爆剤になる。もっというと貧困解決、早期結婚、健康維持にもつながるのではないかと呼びかけた。この影響力は大きく、他の財団法人とか国際機関にも波及した。

ただ、KoffmanとGillの“‘the revolution will be led by a 12-year-old girl': girl power and global biopolitics”に記載されているみたいに、少女たちの社会進出が本当に良いのか?早期結婚・早期妊娠は良くないっていうのは、西洋諸国的な考え方に偏っているのではないか、経済利用されていないか、南の可哀相な少女たちを守ろうとしている西洋諸国には、少女たちの声に本当に耳を傾けられているのか?など批判がされている。

ちなみに、早期妊娠率で言うなら、アメリカやイギリスも他の西洋諸国に比べると非常に高かった。(最近は落ちてきたらしいが)

この表見ても、男女ともに初めての性交渉年齢が下がっている。その一方で、結婚・子どもの妊娠年齢は上がっている。

早期妊娠が悪としている一方で、少子化問題などについてはどうするのか?という批判も論文ではされていた。

(余談)タイの性別
タイでは最低18種類は性別があるとされている。

個人的興味で調べて見たら、ネットでも性診断などが多く落ちていた。
https://www.idrlabs.com/4-identities/test.php

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自分の中での不明点

・バトラーの考えの深読み

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個人的見解

私も、自分の性が結局何なのか、明確に断言できない気がする。
生物学的には女性、恋愛対象も男性ではあるけど、でも、例えばかわいいアイドル見たら、可愛い〜ってなる。そのときの自分は、男性的なのではないか?とか思ってしまう。100%私はヘテロセクシャルです!って言い切ることって、そもそも可能なのかな?

ナイキのGirls Effectも面白くて、早期結婚・早期妊娠・家父長制が必ずしも悪とは言えないと思う。少女たちの意志次第かなと思う。結局のところ、本人たちの意見が無視されていることに問題があって、それはどこの国でも同じことが言えると思う。日本だって、子どもたちの意見をどれだけ真摯に受け止めて、尊重できているかって言われたら、まだまだできていないと思う。それなのに、南の子はかわいそうみたいな目で見るのは違う気がしてしまう。

ただ、ナイキのGril Effectのプロモーションビデオはかっこよくて、鳥肌立ったのは内緒。

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