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文系卒が電通大で単位認定した結果

2021年度に電通大の夜間課程である、先端工学基礎課程に入学した@manamin0521mです。昼間課程、かつ編入生による単位認定のブログはたくさんあるものの、夜間かつ文系卒の方のブログがほとんどなく、単位認定がかなり大変だったので、後世の方に役に立てばと思い、書き残しておきます。

認定された単位

認定単位数

全部で26単位でした。申請できそうなものは全て出して、結果が納得できないものはそれぞれ交渉した結果、最大限認定できたかと思います。

文系からの編入について

とにかく理工系の専門科目の数が多い(80単位)ので、文系(法学部卒)だと上記くらいしか認定できなかったです。文系から電通大の夜間課程の編入を検討している方がたまにいらっしゃるのですが、入学してから約100単位分を取る必要があるということになります。その場合、必修の時間がかぶっている関係上、カリキュラム的にも時間的にも苦しいので、少なくとも2年での卒業は難しいかと思います。一方高専生以外でも理系卒の方だと編入された方がいらっしゃいました。

必修がどのようにかぶっているかについては時間割を参考にしてみてください。


認定科目の詳細について

ちなみに認定科目の詳しい対応表は下記になります。#が記載してあるのは昼間の科目であり、夜間だと昼間のコースを30単位まで履修できるのですが、昼間の科目で単位認定をしてしまうと、その分履修できる上限数が減るので注意してください。そのため、可能な限り夜間の科目で認定を出しました。

科目対応表

私は教職にも興味があり、現在は教職科目も取っているのですが、教職で必要な科目も単位認定で出すようにしました。上級科目の「教育と憲法」などが該当するかと思います。

人文社会科学科目は特にシラバスの内容が完全に一致しているというわけではないのですが、学問分野が一致していれば広く認定してくれました。そのため、最初は私もシラバスとなるべく一致している昼間の人文社会科学科目で認定を出していたのですが、夜間の人文社会科学科目で出すようにするといいかと思います。

上級科目や専門科目になると認定基準が少々厳しくなり、先生方から「他に〜みたいな科目を取ってない?」と提案いただいて、認定をしました。「先端トピックス」という科目に関しては理論だけではなく、実例も必要なようで、類似の科目を追加しております。

認定できなかった科目について

Academic English for the Second Year ⅠI

Academic English for the Second Year II については、科学論文(概要だけではなく全文)を英語で書く授業を受けていた場合のみ単位を認めておりますので、出身校の授業で英語で執筆した科学論文・卒業論文を送付してください。

Academic Written English II

Academic Written English I/IIはアカデミックなライティング能力の向上のための授業なので、成績の70%がライティングによる評価で行われています。原則として、このようにエッセイ等のライティングを重視している授業がある場合のみ単位を認めることができます。

コンピューターリテラシー

Unixを使用していないので不可。(出身校の情報リテラシー系の授業はWindowsだったので。)基本情報等の資格があればまた違ったかと思います。

基礎プログラミングおよび演習

出身校の授業内容(情報リテラシーIIB)はfor文やif文等に留まり、アルゴリズムではないので不可。AtCoder等をやってる人は認定の際にそれを見せても良かったとのこと。

その他は大方認められました。認定基準は先生や年度によっても異なっているかと思うので、とりあえずちょっとでも出せそうなものがあれば出してみると良いと思います。あと同級生からの話によると、体育の単位認定は、授業内容に保健の内容が入っていないとダメみたいです。

認定作業について(3月)

たしか3月中旬ごろに単位認定に関する書類が送られてきました。ちょっと夜間の生徒向けとしては説明不足感が否めないのですが、単位認定できる科目としては夜間の科目、そして学修要覧に記載されている昼間の課程における、#がついている科目です。編入生向けの単位認定基準や上限は適用されないのでお気をつけください。

学修要覧はこちら
https://kyoumu.office.uec.ac.jp/youran/youran2020-gakuiki.pdf

これと以下の電通大のシラバスを読み込んで、自分の大学での取得単位と照らし合わせました。

私の場合は心配すぎて、電通大合格後即、認定できる科目がないか照らし合わせていました。

認定資料は何度も書き直す&提出後、何度か先生と手元の資料を見ながらメールで相談するので、書類に記載があったExcelシートでの記入を強くおすすめします。

また既卒の大学に事前に電話で確認の上訪問し、入学年度の取得単位のシラバスをコピーしてきました。ネットにもシラバスはあるのですが、認定作業には入学年度のシラバスが必要とのことです。平日に行く必要があり、結構大変なので早めに行っておくと良いかと思います。

確か3月末くらいに提出期限があり、提出は郵送でも持ち込みでも良かったかと思います。

認定作業について(4月)

入学式の翌日くらいに、認定資料が返却されました。ここからのタイムスケジュールが大変厳しいので、社会人の方は特に早めの対応をおすすめします。理由としてはこの時期多くの生徒が単位認定を行っているため、先生方や教務からのメールが帰ってくるまでには結構タイムラグがあり、加えて資料の再提出、結果受け取りのやりとりにもタイムラグがあるためです。

全部一気に返却されるわけではなく、一部足りなかった資料もあり、ヤキモキしました。なお足りない分は翌日以降返却されました。

資料とともに送られてきた連絡先一覧を参照しつつ、メールでなぜ単位認定結果が否となっているのかを聞き、アドバイスがついた科目についてはその内容についてメールでお伝えしました。一部Zoomで教授と相談した科目もあります。

資料のやりとりが学内の郵便システムの関係上一番時間がかかったように思うので、先生とメールで認識をすり合わせた後、再提出を行うと良いと思います。なお再提出の際は全て書き直すのではなく、認定をまだもらえてなかった科目のみ、再度用紙に記入して可をもらうようにしてください。すでに可をもらっている科目については一番初めに返却された資料をそのまま使うと良いです。

資料が集まったら、認定資料の一番最後のタブにある既修得単位認定申請科目一覧表に可をもらった全科目を記入し、締め切りまでに提出します。これの存在感が割と薄めでに私はなかなか気付かなかったです。

確か4月20日くらいまでが提出期限だったのですが、なかなか資料が返却されず、気の休まらない日々が続きました。締め切りは事情を説明するとある程度柔軟に対応していただけます。返ってこなかった資料もあったのですが、先生とやりとりしたメールも証拠となるため、教務宛に転送しました。最終提出してしまうと、その後の認定の追加、取り消しはできないのでぜひ何度も見直すようにしてください。

確か教務課が20時くらいまでしか空いていないので、夜間の方の場合は授業前に何度か教務に通うことになると思います。

なお単位認定の結果は前期の成績発表の時ようやく正確にわかります。確か6月くらいには「申請されたすべての単位が認定されました」みたいな掲示もあったように思います。

あえて単位を認定しないという選択肢

私は単位認定をできる限りしようと思っていたのですが、同級生の中には、再度勉強し直すためにあえて単位認定をしない方が結構いらっしゃいました。学び直したい数学、英語は認定しないとした方、人文社会科学科目も全て受けると言った方などです。認定してしまうとその授業を受けることができなくなってしまうため、学び直すためにあえて認定しないということもありかと思います。

単位認定を振り返って

今後昼間の科目をいくつか取りたいと思っているため、共通単位は別に出さなくても良かったなと今となっては思います。また、教職を取りたい場合は、必修の上級科目が複数あるのでやはり別に出さなくても良かったように思います。情報の教員免許取得を検討するなら、昼間の単位取得上限をもう少し確保しておきたかったです。※夜間の課程だと夜間の場合、情報の免許を取得できないので取れる単位だけ確保しておきたい

人文社会科学科目はフルで認定出たおかげで今後金曜日がほぼ授業がなく楽になったこと、またレポートがかなり大変そうなので認定出して良かったなと思っています。

また単位認定作業は入学時にしかできないのですが、入学前に放送大学で類似の単位を取っておくと認定することができ、楽だったかなと今なら思います。入学迷われている方はまずそこから始めてみるのも良いかと思います。


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