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Zoomに入ったら熱風に吹き飛ばされた

急いでブレイクアウトルームに入った瞬間、私はもわっと熱い風に包まれ、吹き飛ばされた。


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この2年間はもどかしい想いをたくさんした。
2020年4月に緊急事態宣言が発出され、仕事は全面リモートワーク、私が提供していた教育プログラムもオンラインでの実施となった。
もどかしいというのは人に対面で会えなかったことではなく、せっかくオンラインで可能性を広げるチャンスだったのに、対面派の人たちの期待を上回る場をオンラインで提供できなかったからだ。

私は海外に住んでいたことがあり、家族や友達と国を越えて離れ離れになることが多く、小さい頃からオンラインの恩恵をたくさん受けた。
今も仕事でも勉強でも、それぞれの人が一番捗ると思う場所を選べばいいのにと思っている。
世の中にはこんなに学校に行きたくない生徒がたくさんいるのだから、学校は選択肢としてもっとオンラインを活用してほしい。
それを実現する最大のチャンスのはずだった。

コロナ禍が始まり色々なことをオンラインで進めないといけないのに、対面の世界で勝ち抜いてきた人たちは言う。
「対面のささいなやりとりが大事で、オンラインだと実現できないな」
「オンラインは対面に比べるとなんか微妙ですよね」
「オンラインだと熱が伝わらない」と。

そんなことはない。
対面とオンラインでは長所が違うので、使い分ける必要があるだけ。
オンラインでのコミュニケーションだってすごい力を持っている。
けれども対面と比べてオンラインで圧倒的な熱量を放出する場に出会うことはなかなかなかった。
オンラインなのに熱風に吹き飛ばされたあの日までは・・・


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私の人生に、突然熱風が巻き起こった。
THE COACHのレッスンを受講していた、とあるお昼休み。
お昼休みはもくもく部屋とわいわい部屋に分けられていて、私は食事後に話したいことがあり、話したい人が集まるわいわい部屋に移動した。

ブレイクアウトルームに移った瞬間、熱風で私の髪の毛が吹き飛んだ。
先に入っていたのはカルチベーターのすずちゃんと、同期のたけちゃん。
驚くなかれ、私が入ったその瞬間は発言と発言の間で、二人とも何も話してはなかった。
でも共通していたのは、二人とも時間が止まったかのように大笑いしていたことだ。
それだけでオンラインで漂う気が、ただただ熱さでホッカホッカしていた!
(とりあえずコーチングの話ではなさそうだというのは瞬時に感知!)


この熱はいったい何???
なんとなんと、二人はそれぞれの「推し」の話をしていた。
たとえ推しのコンサートのチケットに外れても、推しが生きているだけで尊いという話。
同じ歌を披露していても、ライブの回が違えばそれはファンにとっては毎回違う推しだという話。
推しているのが別のグループでも、「推しがいる」という共通点だけでライブのような熱い気がムンムンと流れている。
気がついたらたけちゃんはデビュー前でグループ名もない私の推し「オーディション番組LOUD」についても聞いて、検索してくれた。(初めての経験だったので、ちょっと泣きそうになった)


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元々地図子の活動を通して偏愛や心から好きなものはパワーをもたらす尊いものだと感じていたけど、推しへの愛はついに電波を越えて熱風を巻き起こせるんだ!!
休憩が終わってレッスンに戻ったとき、3人の顔はやたら幸福過多だった。
そしてなんとこの「推しへの愛を語る回」、たけちゃんによってイベント化することになったのだ…!
これは参加しないわけにはいかない。一体どうなる…!?!?!?

(明日へ続く)



↓私のグループ名もまだない推しは、オーディション番組「LOUD」を通してYouTubeで1〜3話まで見れます。みんなクリエイティビティすごすぎて10代〜20代前半じゃないよ…人生何周してるのよ…



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