「本を書いてみたい」という小さな願いから人生が変わった
このマガジンでは、私の最大の好奇心旺盛なサブパーソナリティ「地図子」がどのように生まれて、発展してきたかを書いていきます。
地図子は2017年1月に生まれ、「まちなみ冒険家」という肩書の元、街や川を歩いてリフレッシュする様子を綴っています。
地図子のこれまでの旅路をご紹介できればと思うので、チャレンジしたいけど踏み込めない方は是非ご笑覧ください!
これまで地図子は講演、ZINEや電子書籍の販売、個展開催など色々チャレンジしてきたのですが、ブログを書き始めたときはそうなるとは全く想像していませんでした。
第1弾のこの記事では、そもそもなぜ「地図子」なのか、どうしてブログを書こうと思ったのかについて書いていきます。
社会人2年目、ふと本を書きたくなる
地図子活動のすべての発端は、社会人2年目のある日、ふと本を書きたくなったことから始まります。
社会人2年目といえば仕事に何となく慣れてきた、けど下っ端で自分がこんな毎日を過ごしていて成長しているのか後退しているのかよく分からなくなる日々。
自分の意思で仕事を選んだはずなのに、毎日人に言われたことをやって、本当にこんな感じで何か変わっているのだろうか?
そんなときに目に入ったのが、自由大学の「自分の本をつくる方法」という講義。
読書は昔から好きで、当時も人事制度についてたくさん本を読んでいたのですが、実際に自分で本を書いてみるというのはどういう感じなんだろう?
仕事は他の人と協力しないとできないけど、本なら自分一人でも書けるのではないだろうか?
こんな私でも書けるのかな?お金になるのかな?
どんな方が受講しているのかも分からなかったのですが、人生何か面白くしたい、何か残したいという一心で講義をポチってみました。
「本を書きたかったらまずはブログを書け」
軽い気持ちで参加した「自分の本をつくる方法」の講義でしたが、実際に参加してみて感じたのは「自分は何者でもない」という挫折感でした。
同じ期の参加者に同年代はいなかったのですが、それぞれ新しく団体を立ち上げようとしている人、独立している人、魔女見習いの人(!)など個性強めのメンバーだったのです。
こんなに好きなものやこだわりがあったら本を書けるかもしれないけど、私は本を書けるほど何についても知らない…と自信を失いかけていました。
最終日に自分が書きたい本の企画書を持ち寄るのですが、私はテーマが思いつかず、帰国子女についての企画書を持ち込みます。
そのときに自分が帰国子女として英語に苦労したエッセイを書いたのですが、エッセイを元に参加者の皆さんにフィードバックをいただきました。
そのときに思ったのが「自分はネガティブなパワーを元に、帰国子女の本を作ろうと企画書を持ち込もうとしていたんだな」ということです。
自分が今後の人生を生き直すとして、ポジティブなパワーで取り組めることは何だろう?何について本を出版できる?と考えるきっかけになりました。
「本を出版したい」という願いを通して、計らずも自分の生き方について問い直すことになったのです。
講座の中で講師の深井次郎さんから言われたこと。
それが「本を書きたかったらまずはブログを継続して書いてみたらどうか?」でした。
ブログを書いていれば編集者の方に何に興味があって、それについて書く力があることを一目で証明できる。
いっぺんに何百ページの本を書くのは大変だが、ブログがあればそれをある程度まとめて、少し追加するくらいで済むかもしれない。
本当にその通りだな、と思い、自分がポジティブな気持ちで定期的に書きたいと思えるテーマを探すことになりました。
「地図子」というサブパーソナリティの由来
そのテーマが「地図子」です。
「地図子」の名前の由来は遡ること、中高生の頃。
通学中の電車の中で軽い気持ちで「路線図見るの好きなんだよね〜」と友達に話したら、「えっそれって鉄子じゃん!」と言われたのがきっかけ。
鉄子って鉄ヲタの女性版ってことでしょ?
でも鉄ヲタって電車を年がら年中追いかけ回して写真を撮りまくっているイメージが…。
(実際に軽い気持ちで鉄ヲタに電車博物館のお土産を頼んだら、巨大JR路線図シールを買ってきてくれたものの、がっつり3000円を請求されたなんてこともそういえばありました)
路線図を見ながら「こんなところに現実逃避できたらいいなぁ」とか「普段と違うこんな方法で目的地に向かったら楽しそうだな」と考えるのが好きなんだよな、と温度感の違いを感じました。
それだったら路線図の電車の側面ではなく、地図の側面を取って「地図子」と名乗っちゃおう!というのが発端です。
ブログを書き始めてから世の中には意外と「地図子」さんがたくさんいることを知りましたが、どなたからも「あなただけ地図子を名乗って!」と怒られたことはなく、優しい世界です。
ポジティブなエネルギーで思いついたことが「多摩川」だったのです。
多摩川は学生の頃から大好きで、時間が余った日や凹んでいて現実逃避したい日に、途中下車して多摩川の河川敷でぼーっとしていました。
心に手を当てると、多摩川沿いをずっと歩いて行った先にはどんな世界が待っているんだろう?と好奇心旺盛な自分がいました。
多摩川だけでなく、他の川沿いも歩いて書くことなら自分にもできるのではないか?
正直ブログを始めることは自分の中で一大決心でした。
心ないコメントが来たらどうしようとか、知っている人にバレたらどうしようとか。
実際にブログを書くという一歩を踏み出して気づいたことは「そういうことはブログがもっと有名になってから心配しよう」です。笑
こうして「地図子」はひっそりと生まれ、最初の一歩を踏み出しました。
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