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日本でルワンダ本がベストセラー!?

現代の半沢直樹?

として、書店やアマゾンで急に注目を浴びているのが、2009年発売の

「ルワンダ中央銀行総裁日記」です。

1965年に日本銀行から、ルワンダの中央銀行の総裁になった服部正也さんの八面六腑の現地奮闘記。

50年以上前のルワンダに眼鏡に七三、ポマードセットと、ザ・昭和のサラリーマンが行って、1国の銀行のトップになっていたことがまず驚きです。当時はまだ植民地の名残があり、「ルワンダ人によるルワンダ」という国づくりの考えも乏しい中、服部さんはルワンダ人のメンタル改革から始め、赤字国家の大改革をビジバシ進めていく様が、現代の半沢直樹として再注目されているそうです。

ルワンダとは?

東アフリカ(アフリカ大陸の真ん中らへん)の海がない小国です。内陸国のため平坦な土地が少なく、千の丘の国とも言われています。直近ではルワンダ大虐殺が有名です。

従来主に職種による区分だったツチ族とフツ族が、ベルギー植民地時代に統治しやすいよう、民族区分にされました。その名残から民族紛争が起こり、それまで仲良く住んでいた隣人同士が殺し合いを始め、100日間で100万人もの方が亡くなりました。1日1万人??亡くなったと考えると、とんでもない数です。

資源も乏しく、国土も小さい小国ルワンダを救っても何の利点もないため、国連の介入が遅れたのは、当時国連平和維持軍のルワンダ担当司令官だったロメオ・ダレールの著書「なぜ世界はルワンダを救えなかったのか」で明らかになっています。

この本を読んだときは、国際政治の難しさを痛感しました。

服部さんがいなくなった後

服部さんが総裁を務め、大赤字だったルワンダを立て直し、その後20年間ルワンダは安定した成長を遂げました。その後クーデターや民族対立などはあり、政情は不安定になりましたが、1994年の大虐殺で大打撃を受けました。亡くなった方だけでなく、国から逃げた人も含めると半数近い市民がルワンダからいなくなりました。

現在のルワンダ

資源もない小国の未来を託したのがデジタル革命。現在もトップにいるカガメ大統領の政策が効を奏し、今では治安が良くてデジタルも最先端の国として目覚ましい発展を遂げています。

きっかけはなんであれ、アフリカの本が日本でベストセラーになるのは嬉しいです!

ちなみにネットフリックスで、恋愛バラエティー「あいのり」アフリカ篇で、最新のルワンダが見られるので興味のある方はぜひ!



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