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『こどものじかん the Children's Hour』公演終了のお礼

すっかりお礼が遅くなってしまいました・・・ごめんなさい。
7月31日に『こどものじかん the Children's Hour』のすべての公演が終了しました!
(余裕で2ヶ月以上経っている・・・)
ご来場いただきましたみなさま、クラウドファンディングを通して応援してくださったみなさま、近くから遠くから見守り支え、応援してくださったみなさま、ありがとうございました!!!!!

本公演のキャストでの集合写真
作品のテイストからのあえてのセピア

ようやく助成金を拠出してくださっているアーツカウンシル東京さんとの面談も終わり、1つの事業としての終着地が見えてきたので、やっとこさ振り返れるところに来たと思えてこうしてお礼を書いています。

正直終演直後は、振り返ることもできないくらいいろんなことが体にこびりついていて、熱に浮かされてずっと浮遊したところにいたような、モーターがかかりまくった車のような状態で、だからか「振り返って文字にする」ということを本能が拒絶していました。

振り返ることを拒絶するというと言葉が強烈でなにか嫌なことがあったのか?と思えてしまう書き方だけど、そういうことではなくて、なんだろ、引っ越しするって決めて、準備して、しかも国外への引っ越しで、なんとか終わったけど、でも引っ越しが終わった後も日常は続いていくから、一段落するまでは引っ越した出来事に目を向けていられないっていう感覚です。(逆にわかりにくくなったかな・・・)

本公演も試演会も公演を無事に上演できて、本当に豊かで幸せな時間でした。
まずなによりも、このまだコロナが演劇界にひたといるタイミングかつ猛暑日の連続の中、怪我含めて誰一人欠けることなく、全員で公演を上演し切ることができたことは本当に感無量でした。

そして予想を大幅に上回るお客様に見ていただけたことは、本当に嬉しく、作品が届いていると実感できるタイミングがたくさんあったことは、なににも代えがたいありがたく幸せな時間でした。


終演後に涙を拭きながら、この作品を上演してくれてありがとうと言ってくださったかたもいました

とても難しく大変な話でしたが、お客様が最後まで行方を追ってくださっていることが客席にいても伝わってきたし、時にお客様の思いがキャストを下支えしてくれているのでは?と思うような回もありました。

演劇ってお客様と一緒に作るものなんだと強く感じることができて、だから演劇が大好きなんだなとあらためて実感しました

本当にありがとうございました。

今回の企画は2022年10月にひょんなことから出した助成金の申請が12月に通ってしまい、これは実現しろってことだな!チャンスをもらったんだな!とそこから急ピッチで準備しました。

2023年1月には自分が出演するリーディング公演があったので、本格的に活動を開始したのは2月で、キャスト・スタッフの方が決まるごとに、どんどん一緒にやってくださることの喜びとありがたさと責任が増しました。

今回の企画は次のようなスケジュールでした。

毎月なにかが発表や開始になる、とんでもないスケジュール

2月から7月末までずっとこの作品に向き合ってきました。
1つの作品だけど、リーディング公演、試演会公演(ワークショップメンバーでの公演)、本公演と3形態での上演でしたので、3つの形に演出したことから、ほぼ3作品つくったといっても過言ではないでしょう(笑)

1年間で同じ作品を形変えて3つも上演した人はいないのではなかろうか??

この信じられない盛りだくさんの企画をなんとか成功させるために、キャスト・試演会メンバー・スタッフのみなさんが本当に尽力してくださり、形にすることができました。ありがとうございました!

思い返すと企画開始から困難がいくつもありました。

まず上演許可が全然取れない。
上演許可もなにも、エージェントからの返信がない。

「さぁ許可取るぞ!」って動き出し、今回翻訳をしてくれた手代木さん(まりちゃん)が戯曲の裏に書いてあった連絡先に連絡してくれたものの、いかんせん返信がない。
友人は他の海外戯曲の上演許可を1週間ほどで取れたと言っていたのに、こちらは3週間経っても最初の返事すらない。

出演者が続々決まっているのに許可が取れないんじゃ上演できない。
みなさんにスケジュールもらったのに迷惑かけちゃう・・・どうしよう

劇場も押さえ、いろいろ決まってきているのに肝心の作品が決まらないんじゃ話にならない。もうかなりパニックでした。スタートラインにすら立てないまま終わってしまうのではないか??と・・・

友人や知人に著作権のことを聞きまくり、日本には著作権のコーディネートというか代理店のような会社さんがあって、そこなら早いらしいと噂を聞き連絡。
すると「リリアン・ヘルマンの著作物の取り扱いは終了している」と返信があり落ち込む。

『子どもの時間』を2020年代に上演した団体さんにご連絡をとり、どうやって著作権をとったかを聞いたところ「全然連絡帰ってこないエージェントと著作権者だったから半年待ちました」と返信がくる。半年なんて待てない!!と途方に暮れる。

そこで知ります。
上演許可は、予めとっておくべきものなんだと。
(ここ大事。テストに出ます)

公演の1年前からとっておくこともあるほど、予め抑えて置くべきポイントだったようです。
というのも、希望している時期に他の国や同じ国の他の劇場で上演される場合、同じ作品の上演を著作権者やすでに上演許可が降りている団体から嫌厭されて、許可が降りないこともあるからだそう。

ぜっんぜん知らなかった!
マジ勉強!
(このレベルの知識量で立ち上げたんです私。)

そしてエージェントから返信が来たものの、著作物を人数分購入しろという条件付きで、びっくりして、まぁそれは飲むしかないと、承知!と返したところまた返信が来なくなる。

もうね、海外ドラマみて「日本人の律儀さ」がスタンダードではないことはわかっていましたが、ここまで大雑把なコミュニケーションなのかと・・・

ようやく返信が来る→略歴を提出してねと言われる→提出する→音信不通
ようやく返信が来る→ほかに条件がついてくる→返信する→音信不通
この繰り返しでした。

スケジュール的にこれ以上待てないから、諦めるしかないかも・・・と、とある関係者に電話でお話したその日。

私は友人とご飯をしながらこの企画の話をしていました。
どうしてもその友人には会ってこの企画の話をしたくて、焼き鳥屋に行き、その後カラオケに行って、1曲めを友人がいれた瞬間、まりちゃんから電話が・・!!

電話?何事?と思うと「まなみん、許可取れるって!」と
普段とても落ち着いているまりちゃんが興奮していて、本当に嬉しかったことを覚えています。

許可取れるってなってからも、再度追加で条件が来たりなんなりってやり取りがあったのですが、元々決めていた情報解禁日にも契約を巻くところまで間に合い、いよいよ公演を打つことが出来るところまでたどり着きました。

ちょっと待って、お礼なのに振り返りの投稿でだいぶ長文になっている!
ごめんなさい・・・

この続きは次の投稿にします(笑)

公演は全て無事に終えることができました!
でも振り返りを最後までしないと本当にお礼の気持がまだまだ溢れてしまうので、この先も書かせてください。

とっても遅くなったけど、一先ずお礼まで。
本当にありがとうございました!

廣川真菜美

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