一生忘れない「ありがとう」の話

初夏の風が気持ち良い季節


その頃の私は失恋のモヤモヤした気持ちを抱えながらも、

「私全然平気なんだよね」

と、強がっていた。


でもその日は、次の日の検査の不安もあって、

"なんでこんなにいいことないんだろう"

と、落ち込んだ気持ちでバイトのレジをしていた



そんな気分の晴れない日に、

私は1人のお客さんに、一生忘れられない

「ありがとう」をもらった


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そのお客さんは車椅子に乗った女性で、旦那さんと思われる男性と一緒に買い物をしていた。


彼女はレジに来ると、
「お願いします」と、私に微笑んだ


その素敵な笑顔を見て、私も笑顔を返したくなった


そして、お会計が終わると、去り際に彼女は、


「あの、親切にしてくださって、ありがとうございます！とても嬉しかったです！」


と、真っ直ぐ私の目を見て、笑顔で言った。



その瞬間、我慢していた感情が一気に押し寄せ、涙が溢れた


私辛かったんだ、ちゃんと悲しかったんだ


それと同時に、


人生嫌なことばっかりじゃない


頑張っていれば、それを見ていてくれる人は必ずいる

と感じられた。



その日をきっかけに、

私は失恋の悲しい気持ちを受け入れ、

前に進むことが出来た。



そして、嫌なことがあっても、

"一生懸命生きていればいいことがある"

と思えるようになった。


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"「ありがとう」は魔法の言葉"なのだと思う

誰かに嬉しいことをしてもらったら、

心を込めて「ありがとう」を伝えよう

その一言が相手の心を救うかもしれない

その一言が相手の人生を支えるかもしれない

素敵な「ありがとう」を伝えられる人になろう


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私は彼女に「ありがとう」をもらったとき、
びっくりして、涙をこらえることに必死で、

「ありがとうございます」

と言うことしか出来なかった。



彼女にもう一度会えたら伝えたい

私はあなたの言葉に救われました

これから辛いことがあったときは、
きっとあなたの「ありがとう」を思い出す

そして私はあなたのように、真っ直ぐな笑顔と言葉で誰かを救えるような、素敵な女性になりたい

あの日お店に来てくれて、「ありがとう」を伝えてくれて、本当にありがとうございました。

私の「ありがとう」があの日私を救ってくれた
素敵な女性に届きますように…


そして、彼女が辛いときに、今度は私のエッセイが彼女を救うことが出来ますように…