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自己愛の時代。なのかもしれない。


書いておきたい、と思った。

まとまらないけど書きます。
もう少し先の自分のために。


今という時代の気分を見つめ、時代に名前を付けてください。

言葉の企画 3回目は名付けの企画。すごくいいお題だと思った。

しばらく考え、こんな感じかな、と出したものの
あまり納得がいかない。

提出した夜に、友人と話した。


嫌いって言われたけど、
私もあなたが嫌いです!
って言えてたから大丈夫。


友人が小学生の時に通っていた、
近所のそろばん教室での話。
そろばんが嫌すぎて裏口から逃げだそうとしたら、
おばあちゃん先生に待ち構えられていて、冒頭の会話。

「どうして逃げ出すの、あなたが嫌いです。」
「わたしも嫌いだから大丈夫です。」

最高だと思った。



大人が、大人…
“とても大きくて間違えることのない存在”
である時期の小学校低学年の子が、
否定的な言葉でなじられても
ちゃんと自分を尊重できている。

私だったら、
自分を否定された気がして
俯いた先から涙があふれていたと思う。
言い返すなんてできなかったんじゃないかな。

(伝え方は最悪だけど、先生だけが悪いわけじゃないと思う。
 そもそも、裏口から逃げ出すようなアグレッシブな生徒を
 相手にしなきゃいけない先生もかわいそう。)



自分がちゃんと
愛で満たされてるから
知らん人の知らん攻撃に揺らがない


思わず、すぐに返した言葉。
体幹がしっかりしてるね、とも。


でも、知る人、知らない人の違いってうまく言えないな。
そう思ってさっき意味を調べたら、こんな説明があった。

【知る】し‐る
《五他》心でとらえる。
(他と区別して)その存在を認め、またはその情況や内容、意味・価値を、こうだとつかむ。

う〜ん。
こういうことじゃないんだけど。

どちらかというと、
考え方の違う人という感じかもしれない。

私はこう、あなたはこう。

ただ、そこに在る。
自分も在る。あなたも在る。
在るだけで、
どちらにも価値がある。


そういう自信があれば
誰かに否定されたとしても、きっと大丈夫。
(傷つくけど。)

そして、自分も
闇雲な攻撃をしなくて済むかもしれない。
全員に愛されなくて大丈夫。
でも、どんな人も在るだけで最高。


自分の存在を、
周りの人に脅かされる必要なんてない。


自己愛の時代なのかもしれないなぁ。
自分を自分でみとめる
自分を信じる時代。

そんなことを思った。



自分と他人は混じり合うもの


一方で、人はどこまで自分で、どこからが他人なのか。

触れ合って、
口癖が、
仕草が、
笑い方が、
それぞれに近づいていく。

考え方も変化していく。

自分と他人の境界線は
驚くほど曖昧だ。

自分を満たしてくれている愛も
他人からもらったものだろう。

私はわたし。私はあなた。

揺らぎ合う中で、考え方も生き方も変化していく。

あなたを知らなかった頃の考え方には戻れない。

星と星を繋ぐように、
話したこと、体験したこと、感じたこと
意味をつなぎ合わせてしまう。

インターテクスチュアリティ(テクストは、常に他のテクストの影響を受けている)の考え方に近いのかもしれない。
違うかな…?違うかも。




人生は混乱とともにある



韓国のアーティスト、Lang Leeさんはそう言った。

柔らかくなったり、硬くなったり。
受け入れたり、跳ね返したり。

自己をちゃんと愛しながら
他人を受け入れ混じり合っていく。
すごく難しいことのように思う。
でも、できたらいいなとも思う。



私は今とても混乱している。


患難の世代/Lang Lee



・おわり・


びっくりするほど、まとまらなかった。
というか、途中で迷子になって帰ってこれなかった…。
でも吐き出せてよかったと思う。
書く練習で、気持ちも変わってきているのを感じます。





言葉の企画。
これから、阿部さんから届いたメールを読みます。
課題で出した名付けは全然違っていて…
他の方の名付けを読んで、また気持ちも変わってゆくのだと思います。
その前に今の気持ちを残したくて、思わず書き殴ってしまいました。

100人以上が名付けた時代、触れるのが楽しみです。




メモ|2020年の半年に感じていたもの

性差に意識が向いていた期間だった。
世の中の流れとしてあるのか、
それとも私がようやく見えるようになってきたのか。
多分どちらもなんだと思う。

ヤングカンヌ2020
 お題:見えない性差別に気づき、変化させるには。

・カネボウ 「I HOPE」

冒頭の友人の言葉
-これは、自分を大切にしてる感じがして好きだと思える!
 自分の存在を、周りの人に脅かされる必要ないって、素敵


「フル・フロンタル」展での差別的発言
 人種・国籍・性別・年齢に関わる差別的発言を、
 東京藝術大学教授がしたとされる問題。


みっともなくても気持ちを言葉に /ジェーン・スー

“他の人が瞬間に発する言葉をコントロールすることは不可能なので、そこはもう気にしない。
気にしないけど、イラッとしたなら自分のなかにもその要素が内在していると疑って、その理由を探す旅に出たほうが有益かな。”
“わたしは「びっくりしちゃった」という言葉を否定の意図で使うのが嫌いなんです。たとえば「あの人あんなことしていてびっくりしちゃった!」って、全然びっくりしてないじゃんっていう。「あの人はあんなことをするから非常識だ」って意味でしょ? そういう言葉使いでも暗黙の了解で話は通じるし、大人な感じもするかもしれないけど、ものわかりのいい口のきき方ばかりしていると、自分がなにを考えているか本当にわからなくなってしまうこともあるから。”

 ジェーンさんのインタビューは、言葉の企画に通じる部分があると思った。これも私の中で繋がっているだけなんですが。

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