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好きなことが仕事に

大学の時ギャラリー巡りをして毎週3通のレポートを提出する「現代美術論Ⅰ」という講義を取っていた
1回生では適当にまわって簡単なレポートさえ提出していれば単位が貰えたので多くの学生が単位欲しさに受講していた
自分もそのうちの1人だったけど、いろんなギャラリーを巡って様々なジャンルの作家と話をしながら作品を見ることが楽しくなり「現代美術論Ⅱ」「現代美術論Ⅲ」と続けて受講した
年々受講生が減り四回生になった「現代美術論Ⅳ」では講師とマンツーマンとなり最後は美術館での講義となった
その時の講師が後にその美術館の館長になられたのを知ったのは、私が美術情報誌を出版している会社で営業をしていた随分後のことだった

広告媒体として発行していた美術情報誌の営業先が画廊や画商、アートイベント企画会社や個人の作家だったことから取材を通じて多くの作品を観ることができた
学生時代にギャラリー巡りをしていたおかげで土地勘や画廊に入る壁もなく、更に多くの作家と出会いたくさんの作品を見る基礎体力が身に付いた
ギャラリー巡りが好きだった学生から、画廊や美術館まわりを仕事とする社会人となってあらためて好きが仕事になっていることはラッキーだったと思う
でもそれは美術に関わっていたいだけの執着かもしれないし、そこしか知らない自分の逃げ道なのかもしれない

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