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リケジョ、大学院生の保活を語る②

前回の記事では、私が実際に行った保活のスケジュールを簡単に説明した。
今回は大学院生の保活の実際についてさらに掘り下げて話していこうと思う。(中富)

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『点数』

保活では、自分の置かれた状況が点数化される。
各家庭の状況を点数化することにより、保育を必要とする家庭の優先度を決めるのだ。
点数が高ければ高いほど、入所の優先順位が高くなる。

北九州の場合、
月の労働時間が120時間以上の居宅外労働(フルタイムの会社員等)で、基本点数が200点。
共働き家庭の多くは基本点数として400点は持っていると思われる。

で、学生は何点もらえるの?

北九州市の利用調整基準表によると、
学生(学校教育法に規定する学校等に在学している場合)は、、

基本点数が120点…(´・ω・`)

私の場合は夫の点数が200点だったので、夫婦合わせて320点。
これがもし大学院生同士の夫婦だったとすると、、たったの240点である。フルタイム就労と比較すると、その差は160点…。
これは保活で結構不利になるのではと思われる。

私の作戦(学振の制度にお世話になる)

当時、私は日本学術振興会というところの特別研究員(DC)として研究をやっていた。
((学術振興会特別研究員(学振)に関しては、話すと長くなるので、詳細は別の記事で書こうと思う。))

特別研究員の任期中は学振から毎月定額の研究奨励費(税法上は給与所得)を支給される。(国民年金や国保、住民税等はここから支払う)
学振採用中は研究専念義務が課せられているが、そもそも保育園に預けられなければ専念義務は果たせない。
そこで、学振に採用証明書を交付してもらい、それを区役所に提出した。

しかし、
区役所の人は学振が何かという事を知らない。
私がいくら説明しても
「ガクシンって、何ですか???」
といった反応で、なかなか理解してもらえず苦労した。

「雇用されてはいないけど、毎月給与は支給されて、税金納めてます!」と、自分でもよく分からない説明を区の担当者に繰り返し、
さらに、実際にどのくらいの時間を研究に費やしているのかを、当時所属していた研究室の先生に一筆書いてもらい証明してもらった。

学振の場合は、会社等の組織に雇用されているわけではないので、「自営」扱いになるのだろう。

(現在は、学振サイドがこのような説明文書を用意してくれているらしい。私の時はなかった!!当時、「区役所の人に中々分かってもらえないんですが…」と学振に何度か問い合わせていたから、改善してくれたのかもしれない。)

とにかく、自分の状況を証明するための書類を集めるのが一苦労だった。
もし現在学振に採用されている方がいたら、書類集めは大変だが、保活の際は最大限にアピールした方がいいと思う。

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なんだかんだ大変だったけど、数ヶ月の待機児童期間を経て運よく希望の園に入所が決まった。
次回の記事では、自分の保活を振り返ったうえで大学院生の保活事情について総括してみたいと思う。


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