見出し画像

ボランティア、インターンシップ、学生研究のための新選択科目(社会連携キャリアデザインとSRP:九歯大歯学科)

 令和3年度新学期より、九州歯科大学では歯学科に2つの選択科目が新設されました。1つ目は「社会連携キャリアデザイン」、2つ目は「Student Research Projects (略してSRP)」です。その内容について説明します。(吉野賢一、小野堅太郎)

 歯学部歯学科に来たら、「歯医者になる道しかない」と思っていませんか?いやいや、官公庁(歯科技官)や研究者になる道もあるのです。本学には、口腔保健学科(4年生)がありますが、歯科衛生士だけでなく、企業に勤める人たちもたくさんいます。これまでは、そういった道を目指す学生さんたちは自分で道を切り開いてきたわけです。もちろん、相談があった場合は、教員がお手伝いしています。また、本学は医療系ということもあって、ボランティア活動に熱心な学生さんも多く、伝統ある「虫歯クラブ」というボランティアサークルがあります。

 今回、こういった「頑張っている学生さん」を積極的に教員から支援し、活動中の学生の身分保障や事故時の保険適用を確立するため、この2科目が新設されました。本学学生さん達の卒後進路の選択肢を増やせるように企画されたものです。完全なる選択科目で(必修選択ではない)、九歯大では初かもしれません。他大学では当たり前ですが、選択しなくてもいい科目なのです。通年科目ですので、その年度内に次のような活動を考えている人は履修登録してください。

①ボランティア活動を考えている
  (虫歯クラブ所属の学生さん、待ってます!)
②官公庁や企業へのインターンシップを予定している
③研究をやりたい(将来、留学を考えている)
  (研究室配属での研究を継続したい学生さん、待ってます!)

①②なら「社会連携キャリアデザイン」③なら「SRP」です。科目責任者は、前者は吉野が、後者は小野です。たまたまですが、マナビ研究室立ち上げメンバーが科目責任者となったため、noteで紹介させていただきます。

 履修登録は、大学事務から連絡のあった期間内に行ってください。期間内であれば取り消しが可能です。本館2階の事務「教務企画課」のカウンターに行き、「社会連携キャリアデザイン(or SRP)を履修したいんですが」と言ってもらえば、履修届がもらえますので、記入して提出してください。印鑑等は不要です。年度初めに、吉野か小野からメールで連絡があると思いますので、それぞれの科目の進行予定について短い打ち合わせがあります。

 授業の流れや評価法については、大学ホームページよりシラバスから確認してください。とにかく「頑張る学生さんを支援する」ことが目的ですので、学生さんの負担を最小限にし、身分や健康を最大限に守ります。以降に、2科目それぞれの概要と利点をまとめます。

1.社会連携キャリアデザイン

ボランティア活動やインターンシップなどを介して、将来歯科医療人になる者として何が求められ、何をしなければならないのかを自ら学んでもらいます。学生自らが計画、実施した内容に対して単位が認定されます。歯学科1年次後期~5年次前期まで開講されるので、どの学年で履修してもらっても結構です。

利点:授業としてその活動や参加が行われるため、その間の病気やケガなどに対して大学や学生が加入している保険が適応されやすくなります。また、単位認定が行われますので、研修医採用の際に面接や履歴書でしっかりアピールできます(ボランティアの場合、主旨とは外れますが)。

科目責任者から一言:ちょっとでも社会連携キャリアデザイン(ボランティアやインターンシップ)に興味があれば、まずは吉野までお尋ねください。ウェルカムです。ここでは割愛した登録方法・時期、活動計画書・日誌・記録などの詳細についての説明もしますし、お茶ぐらいは出します!?吉野は本館3Fに居ます(引っ越しました)。部屋はスポンジ・ボブが見印(来たら意味が分かる)です。

2.Student Research Projects (SRP)

 2年生で行われる「研究室配属」修了後も、研究を継続している学生さんはこれまでも沢山いました。特に、研究成果発表会で優勝した学生さんたちは、3年生になっても研究を継続し、「SCRP(スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム)」という国際歯科研究コンテストの日本代表選抜大会に出場します。研究室配属とは関係なく、「あそこの研究室で研究やってみたいな~」という学生さんもいるでしょう。そういった人たちのために、SRPは設置され、実施した内容に対して単位が認定されます。歯学科3年次と4年次に開講されます(5年次以降は臨床実習と国家試験勉強を頑張って下さい)。

利点:社会連携キャリアデザインと同じく、実験中・学会発表中の病気やケガなどに対して大学や学生が加入している保険が適応されやすくなります。また、単位認定が行われますので、大学院試験の際に面接や履歴書でしっかりアピールできます。大学教員と仲良くなれるし、英語等の教育も含めて海外留学にも有利です。

科目責任者から一言:興味をもったら、科目担当者の小野ではなく、学生さんが「指導を受けたい!」と思った先生にまず相談してください。受け入れてくれることになったら、小野に連絡なしに「履修届」を出してもらって構いません。「研究はしたいけど、どこの先生の指導を受けたらいいかわからない」という人は、小野までお尋ねください。お茶だけでなく、お菓子も出します!?

全記事を無料で公開しています。面白いと思っていただけた方は、サポートしていただけると嬉しいです。マナビ研究室の活動に使用させていただきます。