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「動機→意思→運動」-随意運動のしくみ-:九歯大生の講義グラレコ2020⑪

前回のグラレコ記事では、膝蓋腱反射などの「不随意運動」の仕組みについてを紹介しましたが、今回は、「随意運動」のしくみについてです。私たちは日常で、何らかの動機にもとづいて意思決定をし、それを行動に移します。たとえば、「お腹空いた(動機)」→「お菓子食べよう(意思決定)」→「お菓子に手を伸ばす(行動)」。これは「痛いから足を引っ込める」といった反射的な運動とは異なる種類の運動です。随意的な運動は様々な脳部位により制御されていて、より高位の脳部位が下位の脳部位を支配していることがわかっています。詳しく見て見ましょう!

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下行性伝導路(高位の脳から末梢への情報の伝達路)を丁寧に描いてくれました。意思決定は大脳皮質連合野、運動のプログラムは大脳皮質運動野や大脳基底核などで行われます。

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下行性伝導路、大脳皮質・大脳基底核ループについてもまとめてくれました。大脳基底核疾患は国試にも良く出ます。

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随意運動の特徴として「運動学習」が挙げられます。一度自転車に乗れるようになると、何年も乗ってなかったとしてもまた乗れますよね??乗れなくなったりしませんよね?不思議!

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小脳の神経回路の図も描いてくれました。小脳は円滑な運動(滑らかな動き)に重要な役割を担っています。機能もおさえておきましょう。

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下行性伝導路をそれぞれの伝導路に分けて図示してくれました!この方が分かりやすい。下行性伝導路は色々種類があって覚えるのが大変。錐体路、錐体外路に分けて整理しましょう。

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下行性伝導路がそれぞれどんな運動に関与しているのかを図で描いてくれました。自分が日常で行っている動きがどの伝導路を通った情報によるのか、意識してみると面白いかもしれないですね。覚えられそう。

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下行性伝導路を、錐体路・錐体外路に分けて図示してくれました。

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以上、グラレコの紹介でした!今回のグラレコで、運動機能についての内容は終わりです。グラレコ紹介⑨~⑪をまとめて見ると、運動機能の全体像がつかめると思います。


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