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研究で使う「水」の話 〜水道水を実験に使っていいの??〜:#00047

 私たちに一番身近な水は「水道水」。研究では試薬を希釈する時などに水を使いますが、水道水を使っていいのでしょうか??無色透明の水道水の中には実は色んなものが含まれているんですよ~。実験の時に安易に水道水を使用しないように!(中富千尋)

 水は「極性分子」という性質を持つために、たくさんのものを溶かしやすいという性質を持っています。キッチンのシンクやお風呂の鏡の水滴をそのままにしておいたら、白い結晶のような汚れがこびりついて中々落ちない!!なんてことはよくあると思います。一般的に「水垢」と呼ばれていますが、これは水道水の中に含まれる「不純物」が析出してきたものなんです。(水垢対策は、その都度水滴をふき取って予防するのが一番です😀)

 水道水の中には様々なイオン、微粒子、有機物などの不純物が大量に含まれています。

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 これらの不純物は、水の味(おいしさ)のもとにもなるため、一概に悪いものとは言えません。しかし、工業製品、医薬品の製造や、生命科学実験に大きな影響を及ぼすことから、これらの分野では不純物を極力除く必要があります。

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00:00 OP
02:04 水道水にはどんな不純物が含まれているの?
05:22 クイズ!50mプール一杯分の水道水にはどれくらいの不純物が含まれ            ているでしょうか!
07:54 不純物があるとどんな影響があるでしょうか? 

補足・訂正

 50mプール一杯分の水道水には一体どれくらいの不純物が含まれているでしょうか???正解は動画の中で😀透明に見える水道水の中には実はとてつもない量の不純物(水以外の物質)が入っているんですよ~
 安易なクイズを出したら先生たちに「不適切問題だ!」とメタメタにやられました。。研究者って細かい人が多いっすね。


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