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きり昆布の醤油麹炒め【菌女の料理レシピ vol.3】

自分の『食』に対する変化を、頼もしく思う今日この頃。

今まであまり食べなかった、決して苦手ではない食材を無性に食べたくなるのは、意識よりも身体が、いや、細胞が欲しているのだろうか。
必要ですよー!と、意識に呼びかけているから、応答したくなるのか。

わかめ、ひじき、雌株、もずく、昆布などの海藻軍団は嫌いではないが、さほど気になることもなく、買う頻度が少ない食材だ。

スーパーで見かけると、たまには食べようかと思うのだが、結局買わなかったりする、そんな海の幸の海藻軍団。
しかし、転機は天気急変のように、突如として訪れるものだ。

きり昆布を噛みたい。

スーパーに並ぶきり昆布をじっと見つめていたら、その食感を確かめたくなった。

見つめすぎたせいかもしれないけど、でも噛みたくなったのだから、買わずにはいられない。
だから、きり昆布を買い物カゴに入れた。

さて。
どうやって調理しようかな?

一人暮らしを始めてからは、きり昆布を買った記憶がないように思う。
実家で食べたことのあるきり昆布料理には、人参や油揚げが入っていた。


きり昆布の色にはオレンジ色が似合いそう
じゃあ、人参も買おう…。

と、危ないあぶない。人参は冷蔵庫にあるよ。
思い出せてよかった!

きり昆布と人参の色合いは、カーキ色のパンツにオレンジのコンバースを見に纏う自身のようだ。

あともう一つ、食材入れたいな。
なんか、旨味が出るヤツ。

旨味といったら、もうこれしかない。
やっぱりきのこでしょう♪
しめじ?まいたけ?ひらたけ?えのきもいいね。

…あ。
椎茸も半分残ってるな、確か。


きり昆布と人参と椎茸で、何か作ることに決めた。
今日は買わないが、ずらりと並ぶきのこたちを眺めてからレジに向かった。

帰宅してキッチンに向かうと、作業棚に置かれた醤油麹入りのタッパーが目につく。
一週間ほど前に仕込んだから、そろそろ使いどきかもしれない。

きり昆布の醤油麹炒め

醤油麹の作り方

  1. 米麹(私は玄米麹を使う)をタッパーなどの保存容器入れ、麹が浸るくらいの醤油を入れて常温で一晩置く。

  2. 翌日、米麹が醤油を吸収して醤油の量が減っているので、再度麹が浸るくらいの醤油を入れて常温で置いておく。

  3. 一日一回かき混ぜて、一週間後には甘味のあるまろやかな醤油麹が完成する。

味見したら程よい甘さになってるので、味付けに使うことにした。

下準備

1.きり昆布(約180g)をザルにあけて軽く水洗いし、適当な長さにカットする。

2.人参は皮付きのまま細切りし、椎茸は石突をとって薄切りにする。
 石突先端の硬い部分はカットして取り除き、それ以外は適当な大きさに切
 る。 

3.出汁50CC、みりん大さじ1、醤油麹小さじ2を混ぜておく。

調理方法

1.フライパンにごま油を引いて人参を炒める。柔らかくなってきたら椎茸を  入れて軽く炒め、きり昆布を加える。

2. 味付け調味料を入れて炒め、全体がしんなりしたら完成。
 きり昆布のコリコリ食感を楽しみたいなら、炒めすぎには注意!


コリコリコリコリ。
きり昆布を食べたら、噛みつきたい衝動は抑制された。

コリコリコリコリ。
噛んでるうちに空腹が満たされ、気分も穏やかになっていく。

コリコリコリコリ。
椎茸の旨味が効いてる。さすが、出汁にも使えるだけのことはありますな。

ニンニクと塩味で味付けしても美味しそうだし、お酢を加えても良さそう。
カットしないで麺類のように食べてもいいかも?

コリコリコリコリ。


キリコリコリコリ…。

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